アラン(ALAN)-詳細レビュー
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アラン(ALAN)は1972年、宇宙工学の発想を自転車フレームへ持ち込み、世界初のフルアルミフレームを開発した先駆者です。
1976年には接着剤でアルミラグとカーボンチューブを結合する手法を確立し、早い段階から異素材を組み合わせた設計へ踏み込みました。
接着ラグ方式は溶接熱の影響を避けやすく、ラグ角度の精度でジオメトリーを追い込みやすいのが利点です。ラグ周辺を硬く、チューブ側をしなやかにする剛性配分も作りやすく、踏み出しの反応と長距離の快適性を両立させやすい構造です。
アランはシクロクロス世界選手権での勝利実績が語られるほど泥と衝撃の環境で鍛えられ、担ぎや急加速に耐える実戦的な“壊れにくさ”が土台にあります。
素材面では東レカーボンを掲げることが多く、T700系から高弾性(HM)の積層まで狙いに合わせて味付けを変えます。ハニカム(KHM)のようなコア材を用いる場合は局所座屈に強くしながら重量増を抑え、BB周辺の踏み負け対策と乗り味の角取りに効きます。
現代規格としてはテーパードヘッドやBB30がキーワードで、フロントのねじれとBBの踏み負けを抑えつつ、操舵の応答を速める方向性です。一方でトップチューブやシートステーの“曲げ”を残し、荒れた路面の微振動を丸めて疲労を減らすのがアランの美点といえます。
軽さだけでなく、接着ラグが生む芯のあるしなやかさを狙う人に向きます。
接着構造は見た目の繊細さに反して、ラグが荷重を面で受けるので加速でフレームが暴れにくいのが印象です。異素材の界面が多い分、組み上げ時はトルク管理やグリス選びなど“音鳴り対策”の作法が効いてきます。
モデル選びでは、脚質(踏む/回す)と路面(滑らか/荒い)を先に決めると迷いが減ります。反応を最優先にするか、振動の丸さを優先するかで同じブランド内でも最適解が変わるからです。
最後に、アランは「素材と接合で走りを作る」発想が一貫しているため、上位からエントリーまで性格差がはっきりしています。カタログの数値だけでは掴みにくい“当たり”があるので、ホイールとタイヤの組み合わせまで含めて想像すると納得感が出やすいでしょう。
接着ラグのフレームでは、ヘッド周りの締結とベアリング状態がハンドリングを左右します。テーパードヘッドは下側が太い分、プレッシャープラグの位置やステム締付の均一さが効き、下りでの舵の“落ち着き”が変わります。BB30も圧入の状態で回転抵抗が変わるため、グリスアップと定期点検を続けると、加速の軽さと異音の少なさが両立しやすいでしょう。雨天走行後はラグ周辺の水分を拭き取り、接合部に不要な横荷重を掛けないよう意識すると、コンディションを保ちやすくなります。
===【人気モデル 詳細インプレッション】====
Race+(2026年モデル) Race+は、T7003KHMハニカム構造を前提に剛性を集約し、スプリントでの踏み抜きと高速域の安定を両立させるレーシング志向です。
テーパードヘッドで下りの舵残りを減らし、BB30周りのボリュームで踏み負けを抑えます。
反応が鋭いぶん、タイヤ幅と空気圧で“当たり”を調整すると脚の消耗が減ります。
軽さと剛性が前に出るので、体重が軽い人はホイール剛性を上げ過ぎない方が乗りやすくなります。
レース用途なら短い区間での繰り返し加速を想定し、ギア比も含めてセットで作りたい一台です。
S-MAX(2025年モデル) S-MAXは、T700 HMカーボンをベースに、曲線トップチューブとシートステーで微振動の逃がし方を作ったオールラウンダーです。
直進の伸びとコーナー立ち上がりの加速が素直で、ロングライドでも脚が残りやすい方向性。
前傾を攻め過ぎず、やや高めのハンドルで組むと扱いやすさが際立ちます。
反応と快適性の中間にあるため、通勤からイベントまで守備範囲が広いのが魅力です。
手に伝わる微振動が減るので、荒れた舗装を長く走るほどありがたみが増します。
Supreme 3K(2024年モデル) Supreme 3Kは、東レT700 3Kを謳う軽量志向で、トリプルバテッド設計による肉厚配分がポイントです。
イタリアのハンドメイドらしく仕上げにこだわり、フルカスタムの余地が大きいのも魅力。
軽めのホイールと組むと登りでの“抜けの良さ”が分かりやすく出ます。
軽さを活かすなら、硬いリムよりも脚に合う粘りのあるホイールの方が相性が出ます。
見た目の繊細さと走りの芯が両立し、所有感も高いモデルです。
Cross Titan(2023年モデル) Cross Titanは、シクロクロス由来の設計で、担ぎやすい前三角の形状と泥抜けを意識したクリアランスが特徴です。
接着ラグの面受けでヨレにくく、荒れた芝や砂利でライン変更しても安定感が崩れにくい傾向。
荒天ではブレーキ周りの整備性が効くので、消耗品交換を前提に組むと安心です。
泥や砂利を想定した設計なので、タイヤのノブ選びで性格を大きく変えられます。
担ぎの多いコースでは、トップチューブ周りの形状が効いてくるはずです。
Adhesive Classic(2022年モデル) Adhesive Classicは、アルミラグ+カーボンチューブという象徴的構成を“味”として残したクラシック系です。
ラグ周辺が芯を作るのでダンシングでねじれ過ぎず、踏み込みに対する返りが素直です。
当時の思想を楽しむモデルなので、細過ぎないタイヤで路面の角を丸めると心地よさが出ます。
クラシックの楽しさは“癖”も含めて味わう点にあり、乗り手側の工夫が報われます。
穏やかに走る日と踏みたい日で、空気圧調整の幅が広いのも面白いところです。
アランは上記以外にも、素材の組み合わせや用途の振り分けが異なるモデルが多く、選び方で体験が変わります。実際に乗った人の評判やインプレはスペック以上に参考になるので、レビューも併せて確認してみてください。
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