キャニオン(CANYON)-名車の証
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キャニオン(CANYON)は、間屋業を経て96年に設立されたブランドです。
インターネットによるユーザー直販とクオリティの高い製品作りで、欧州を中心に近年急激にシェアを伸ばす注目の存在です。
近年はナイロ・キンタナの活躍によリジロ・デ・イタリアを制しました。
09年から11年までベルギーのロットにバイク供給を行なっています。フィリップ・ジルベールがワンデイレースを勝ちまくり、高性能を実証しました。
キャニオンのロードバイクは、極太なパワーラインにきゃしゃなシートチューブといい、サーヴエロ・R3のようなトレンド満載の設計で、見た目もイタ車みたいなケバケバしさはなく、シンプルで格好いい印象です。
当時からインターネットでのユーザー直販でしたがEU限定で、日本で買うことはできませんでした。
購入する場合、お客様相談みたいなところにEメールをしていました。
アルティメットCFのフレームを売ってほしいなどと。
手元に届くまでは大変でした。
昔キャニオンのMTBに刻印されている、当時のロゴは猛烈にダサくて、ブランド名もあり得ない名前の印象しかありませんでした。
後にリーマンショツクで1ユーロが100円くらいのころに、キャニオンのブランドがカーボンフレームにカンパニョーロのスーパーレコードとライトウエイトのGⅢが付いて40万台円で買えました。
その当時はプロチームも使っており、購入するとかなりまともな印象で、組み付けもまともで信頼は高いです。
開発部門、ワランテイ、デザインチームとラボがありますが、とりわけ驚くのがが実験設備です。
これまで見たなかでも指折りの設備で、トレック、ジャイアントに負けないレベルです。
CADで開発しており、ブランデイングだけして生産は委託しているビジネスではなく、ちゃんと研究・開発をして物作りする現場が持っています。
キャニオンは、代理店やショップの中間マージンを省いて、いいものを適正価格でユーザーに届けるために直販制度を導入しています。
キャニオンは、自転車界のBMWになりたいと言っています。
BMWはなぜ高級なのかというと、価格が高級だからではなく、きっちりとアフターサービスまでやりきっているのがメイド・イン・ジヤーマニーの証です。
ドイツの自転車メーカーで、いちばんドイツつぽいです。
買ったフレームを、倒して壊してしまっても、メーカーにまた売ってほしいと連絡すれば、同じフレームを半額で買える制度を適用しています。
しかも本来なら壊れたフレームをメーカーに送らないといけないのですが、日本だと送料が莫大になるから、壊れた箇所の写真だけを送れば対応してくれます。
そんなユーザーライクなブランドです。
近年ヨーロッパでは、キャニオンのシェアはすごい勢いで伸びている印象を受けます。
ヨーロッパブランドが北米のブランドにシェアを取られて以来、ここまで急成長を遂げているヨーロッパブランドは、キャニオンぐらいでしょう。
直販による安価な価格設定が成長の大きな要因であることは否めませんが、キャニオンの魅力は決してそれだけではありません。
ビジネスとして上手ですし、自転車としてもおもしろいです。
MTBですが、ジオメオリーを変更できるシェイプシフターという、今までどのメーカーもやっていないことに挑戦しています。ちょっと前まではトレンドの後追いも多かったですが、このところは先に提案するものも増えています。
TTバイクのスピードマックスや新しくなったエアロードを見ても、デザインもアグレッシブでクオリテイは高いです。
エアロを極めるためにハンドルまわりを独自に設計するなど、理にかなっています。先代のアルティメットCFシリーズにしても今作のエアロードにしても、性能がビジュアライズされています。そんな理詰めを感じさせる作りもドイツブランドらしいです。
優秀なエンジニアを抱えるのは、製品を見ればわかります。
乗ってもポジティブな意味で普通のバイクです。
(先代の) エアロードは別ですけど、トレック、ジャイアント系の走りで外れがありません。
アルティメットCF SLXなんかは薄くて固くて、そのままスペシャライズドのターマックみたいな感じです。
直販だとオンライン上に不満も出やすい面もあるから、個性的な性能は難しいのかもしれません。
走りをとってもそうなのですが、キャニオンは全体のバランス感に優れたブランドではないでしょうか。
派手さはないけどクリーンなグラフィック、ドイツらしい堅実な作りとなっています。
価格はこなれているけど、それでいて安価な雰囲気は一切ありません。
全体のパッケージングがじつに絶妙で、お買い得感はきわめて高いのではないでしょうか。
ブランディングを含めてまじめというか理詰めで、要するにドイツらしいブランドです。
これからキャニオンジャパンが設立されるみたいなので、そうなると課題だったユーザーケアも大幅に改善されるでしょう。
日本でユーザーが増えるのはいいことですが、メンテを自分でできる人に買ってほしいです。もしくはちやんとメンテをお願いできる行きつけのお店を持っていることが大切です。
やっぱり一見さんで、キャニオンを見てくださいつていうのは、ルール違反かもしれません。
バイクのアッセンブルはドイツ・コブレンツの自社工場で行なわれます。直販ならではの組み上げ品質へのこだわりがキャニオン流です。
商品企画だけでなく、デザイン、設計、試験のすべてをドイツで行なっています。流行を素早く取り入れた商品展開に欠かせない仕組みとなっています。
===【往年の傑作モデル 詳細解説】====
アルティメット CF エボディスク10.O LTD
世界チャンピオン、アレハンドロ・バルベルデやジロ・デ・イタリア総合優勝を果たしたリチャル・カラパスが乗るキャニオン。わずか10年と少しで、あっという間に世界のトップブランドとなった同社の最新作に、ディスクブレーキロードの「市場最軽量クラス」のモデルが登場した。アルティメットCFエボディスク10.0
LTDは、完成車重量として驚異の55.99kg (×S)を達成。アルティメットの名のとおり「究極のロードバイク」の要素として欠かせない軽さを最高レベルで達成し、重量面において不利とされるデイスクブレーキロード界に一石を投じたといえる。メインとなるフレームはこれまでにないカーボン積層を採用しつつ、優れた剛性値やハンドリング性能を実現。単なる「軽さのアイコン」ではなく、戦える一台として扱えるバイクだ。そしてパーツにもこだわりは詰まっている。ステム&
ハンドル一体型のエアロハンドルバーをはじめ、無線電動コンポーネント、超軽量カーボンホイール、カーボン製サドルやシートポストなど、贅を尽くしたセットとなっている。
手で持った瞬間にわかるのが「究極の軽さと弾性の高さ」だ。軽量バイクは、剛性が「過剰」か「不足」かに2分される傾向があるが、キャニオンはひと味違う。フロントまわりの剛性とフォークトレイル量により、シャープでメリハリのあるステアリングとなっていて、トントンと路面をさばいていくような明快な走り心地だ。いっぽうBBまわりは柔らかく、ウイップを生かしたトルク型の走りを信条とするレーサーに受けるテイストだ。1時から2時あたりのトルクキャッチが明確で、踏み込んでいくとその力がしなやかにバイクに導かれ、次の瞬間には逆の脚が自然えられる印象。この踏み応えとトルクリリースのバランスがよく、ロングスパート時に大きな力発揮してくれる性能といえる。上りに入ると、この踏みやすさと軽量なボディとが想像以上のスピードを生み出し、その持続力も抜群にいい。下りにおいてもフロントまわりがしっかりしていて安定感を生み出す。つまり、上りを得意としながらもオールラウンドにコントロールできる一台。レースはもちろん、ロングライドにおても疲れ知らずの相棒になるだろう。
このブランドは、上記以外も魅力的なモデルを沢山製造しています。カタログでは分からない実際に購入したユーザのクチコミ評判やインプレ、生の声は以下をご覧ください。
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