カステリ(CASTELLI)-詳細レビュー
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カステリ(CASTELLI)は1974年にブランドとして歩みを整えつつ、ルーツをたどると1876年の仕立て屋文化に行き着く、歴史の長いサイクリングウェアの名門です。ロードレースの最前線で「勝つための衣服」を突き詰めてきた背景が、今の製品思想にも色濃く残っています。
ミラノのメーカーが担っていた製作体制が1940年代に脚光を浴び、当時のスター選手の要望が製品改良の起点になりました。ファウスト・コッピのために素材を見直し、ウール中心だった時代にシルクなどへ転換した逸話は、機材としてのウェアを扱う姿勢を象徴します。
創業者マウリツィオ・カステリの世代では、ライクラ素材の導入、昇華プリント、冬用の科学素材など、当時の新技術を市販品へ素早く落とし込みました。色やデザインの大胆さも含め、サイクルウェアを“競技者の装備”としてアップデートしてきた歴史があります。
カステリの核は、空力・防風・耐水・透湿といった要素を「レース強度の実用」にまとめ上げる設計力です。前面で風雨を止め、背面で熱を逃がすなど、素材とパネル配置を使い分け、走行中の体温変化に合わせて働く構造が多いのが特徴です。
同じジャケットでも、前傾姿勢でのシワの出方や肩の回しやすさが違えば、長時間では疲労の差になります。そこで肩まわりの立体裁断、袖口や裾のズレを抑えるグリッパー、ポケットに荷物を入れたときの揺れまで含め、フォームを前提に作り込まれています。
実走で嬉しいのは、温度域の幅が広いことです。少し寒い朝から昼の汗ばむ時間帯まで、着替え回数を増やさずに走れると行動距離が伸びます。冷えと蒸れの両方を許容範囲に収める設計が強みです。のが、カステリの得意分野と言えます。
縫製やパーツにも実用の思想が見えます。擦れやすい部位は当たりを抑え、ジッパーやリフレクター、シリコングリッパーは使い勝手と寿命を両立。洗濯や雨天使用で性能が落ちにくいよう、素材選びと仕立ての組み合わせに工夫があります。
レース用のタイトフィットだけでなく、ロングライドを意識した快適寄りのラインも揃い、選び方の自由度が高いのも魅力です。インナー〜ミドル〜アウターを同社で揃えると、丈や重なりが自然に合うため、レイヤリングの失敗が減ります。
とくに“天気が読めない日”に強いアイテムが多く、雨や冷たい風に対応しながら走行感を重くしにくい点が支持されてきました。走りのテンポを崩さずに済むので、練習でもレースでも「予定どおりに終われる」確率が上がります。
長く着るほど差が出るのは、シーズンの境目での出番の多さです。真冬の厚手だけ、真夏の薄手だけではなく、春秋の変化に対応するウェアが充実しているため、結果的に使用頻度が高くなります。カステリは“走る日常”に寄り添いながら、競技の緊張感も失わないブランドです。
サイズ選びでは、ジャージは前傾での“突っ張り”が出ないこと、ビブはパッド位置がズレないことが重要です。カステリはレース寄りのタイトさが基準になりやすいので、体型や目的に合わせてフィットを選び分けると満足度が上がります。
===【人気モデル 詳細インプレッション】====
GABBA RoS 2(2026年モデル) GABBA RoS 2は、レース強度の走行で必要な防風・耐水性を確保しつつ、汗で蒸れにくいバランスを狙った定番ジャケットです。GABBA RoS 2という名前のとおり“悪天候でも前に進む”用途が明確で、雨のレースで装いを変えた系譜を感じさせます。半袖設計にアームウォーマーを合わせる運用もしやすく、温度変化への追従性が高いのも利点。冷えの入口を塞いで体温を維持する設計が芯です。雨上がりの寒い下りでも冷え切りにくく、レース後半の脚の残り方に影響します。
PERFETTO RoS 2(2025年モデル) PERFETTO RoS 2は、薄手ながら前面の防風性を高め、背面の換気で熱を逃がす“走りながら調温する”発想の一着です。PERFETTO RoS 2は登りで体温が上がっても籠もりにくく、下りでは風を受け止めて冷えを抑えます。ジャケットほど重装備にしたくないが、ウインドブレーカー以上の安心が欲しい場面にちょうど良い存在。荷物を減らしたいロングライドでも頼れます。薄手なのでポケットに入れて持ち運びもしやすく、気温の読み違いをリカバーできます。
FREE AERO RACE BIBSHORT(2024年モデル) FREE AERO RACE BIBSHORTは、ペダリングで生地が引っ張られる方向を計算し、太もも周りのバタつきを抑えたレーシングビブです。FREE AERO RACE BIBSHORTはハイケイデンスでも裾がズレにくく、フォームが乱れたときのストレスが少ないのが強み。パッドは長時間での圧を分散し、縫い目の当たりを抑えるのが要点です。高速巡航で腰が落ちてもサポート感が残り、練習から本番まで使い続けやすいモデルです。サポート感が強すぎないため、レースだけでなく長めの練習にもそのまま投入しやすいでしょう。
PREMIO BLACK BIBSHORT(2023年モデル) PREMIO BLACK BIBSHORTは、柔らかな肌触りと通気性の両立を狙った長距離志向のビブショーツです。PREMIO BLACK BIBSHORTは締め付けを強くしすぎず、脚のむくみや擦れを起こしにくい方向に寄せています。肌当たりが優しいと、集中力が最後まで残りやすく、補給のタイミングも乱れにくいのが実用面のメリット。レースよりも距離を伸ばす日、連日乗る時期に“後半に効く快適さ”を感じやすいでしょう。柔らかさ重視のため、極端にタイトなレースフィットを求める場合はサイズ選びが鍵になります。
SANREMO S SPEED SUIT(2022年モデル) SANREMO S SPEED SUITは、ワンピースの空力メリットを活かしつつ、トイレや補給のしやすさも考えた実戦仕様です。SANREMO S SPEED SUITは上半身と下半身のつながりでシワを減らし、胸〜腹部のばたつきを抑えます。単独走が長いイベントや、エアロポジションを維持したい局面で効果が出やすい一方、フィットが合うかどうかが成否を分けます。短時間高強度で“結果を取りに行く日”の装備として魅力があります。ワンピースは体型との相性が大きいので、試着で肩と胴回りの張りを必ず確認したいところです。
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