ビアンキ(BIANCHI)-詳細レビュー
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ビアンキ(Bianchi)は1885年にエドアルド・ビアンキがミラノで創業した、イタリアを象徴する老舗バイクブランドです。黎明期からレースとともに歩み、ロード競技の黄金期には名選手の勝利を支えながら、街の移動手段としての実用性も磨いてきました。『速く走る道具』でありながら、所有して眺めたくなる造形や色づかいが両立している点が、長い歴史を通じて支持されてきた理由です。フレームづくりは時代とともに素材や工法が変わっても、“走りの芯”と“美意識”を同時に残すことを目指してきたブランドと言えます。
ビアンキを語るうえで欠かせないのが、緑がかったブルーの“チェレステ”カラーです。伝説的な選手たちの活躍とともに定着したこの色は、遠目でも一目で分かるアイコンであり、フレームだけでなくバーテープやボトルケージのような小物まで含めて“統一感”を楽しむ文化があります。色の由来には諸説ありますが、少なくともビアンキの魅力が『性能+物語』として受け止められている象徴と言えるでしょう。チェレステを選ぶこと自体が、ブランドの歴史に参加する感覚につながるのも面白いところです。
近代ロードの文脈でも、エアロ性能・軽量性・快適性をバランスさせる設計思想が評価され、レース志向のOltre系、軽量オールラウンダーのSpecialissima系、長距離向けのInfinito系、そしてグラベルのImpulso系まで幅広いカテゴリを展開しています。単に硬さで押すのではなく、踏み込みに対する反応の良さと、長時間でもリズムを崩しにくい安定感を狙う方向性が特徴です。さらに近年はタイヤ幅の許容を広げることで、同じ路面でも“楽に速い”方向へアップデートしているのが分かります。
一方で、ビアンキは“見た目が好きで選ぶ”層にもやさしいブランドです。完成車パッケージのバランスが良く、フレームの素性を活かしてホイールやタイヤを替えると、走りの変化が分かりやすいタイプが多い傾向があります。チェレステのイメージが先行しがちですが、実際にはカラー以外のディテール(ロゴ配置、シート周りの処理、ケーブル取り回し)にもこだわりがあり、所有満足度を高めています。『乗って気分が上がる』という評価が多いのは、性能と同じくらい“日々の楽しさ”を設計しているからです。
購入時に迷いやすいのは、用途に対するカテゴリ選びです。レースや高速巡航を重視するならエアロ系、登りと万能性なら軽量オールラウンダー、身体への負担を減らしたいならエンデュランス系、遊び場を広げたいならグラベル系が入口になります。どのカテゴリでも共通して言えるのは、サイズとポジションが合うほどチェレステの魅力が増すということ。試乗やフィッティングを活用し、ハンドル落差やサドル高を無理なく決められるかが“長く楽しめるか”の分かれ目になります。
国内では漫画作品の影響で知名度が一気に広がりましたが、人気の理由はそれだけではありません。サイズ展開の幅、ディーラー網の安心感、扱いやすいジオメトリのラインナップなど、購入後の体験まで含めて“選びやすい”要素が揃っています。初めてのスポーツバイクから乗り換え層まで受け皿が広く、レース志向にもロングライド志向にも寄り添えるのが、ビアンキの底力です。
===【人気モデル 詳細インプレッション】====
Oltre RC(2026年モデル)は、ビアンキのエアロロードを象徴するフラッグシップで、剛性と空力の両立を狙ったレーシングバイクです。深いセクションを思わせるチューブ造形とケーブル類の徹底した内装化で“風の抵抗を減らす”方向に振り切りつつ、踏み込んだ瞬間に前へ出る反応性も確保しています。高速域での直進安定性が高く、コーナー立ち上がりでの加速が気持ちいいタイプです。硬派なレース機材に見えて、体幹で押し切るよりも“リズムよく回して速度を維持する”走りが似合い、平坦基調のロングライドでも武器になります。見た目の迫力と走りの伸びが一致する、いわば“チェレステの最速形”です。
Specialissima RC(2025年モデル)は、軽さと反応性を優先したクライム寄りのオールラウンダーです。軽量フレームはピーキーになりがちですが、この系統は脚当たりの良さと“踏んだ分だけ素直に進む”感覚を重視し、ダンシングでの振りの軽さと、長い登りでのリズムの作りやすさが魅力です。登りだけでなく下りでも挙動が暴れにくく、ブレーキングから切り返しまでがスムーズ。軽さを武器にしながら、平坦の巡航でも失速しにくい総合力があり、一本で幅広く走りたい人に向きます。ヒルクライムの練習車からレース用まで、伸びしろを感じさせるモデルです。
Sprint(2024年モデル)は、ビアンキらしいスポーティさを手に取りやすい形に落とし込んだ“走りの入口”です。加速の軽快さを残しつつ、過度に尖らせないジオメトリで、初めてのロードでも扱いやすいのがポイント。巡航では踏み過ぎなくても速度を保ちやすく、坂ではギヤ選択を間違えなければしっかり登れる素直さがあります。フレームの素直さがあるぶん、タイヤを少し太めにして快適性を上げたり、ホイールを替えてキレを出したりと、カスタムの方向性が作りやすいのも魅力です。扱いやすさと“らしさ”のバランスが良く、定番として選ばれやすい一台です。
Infinito(2023年モデル)は、長距離を想定したエンデュランス系として、快適性と安定感を丁寧に作ったモデルです。ハンドル荷重が軽めで肩や首が疲れにくく、路面からの細かな振動を角の立たない方向に丸めてくれます。ペースを上げても挙動が急にシビアにならず、集団走行でもラインを外しにくい落ち着きがあるのが強み。タイヤ選択の自由度を持たせれば荒れた路面の安心感が増し、イベントのロングライドやブルベでも“最後まで脚を残す”走り方がしやすくなります。距離を伸ばしたい人ほど、細かな快適性の価値が分かるタイプです。
Impulso RC(2022年モデル)は、ロードの感覚を残したまま未舗装を楽しめるグラベルレーサーです。直進安定性と取り回しのバランスを取り、舗装路の巡航から砂利道への切り替えでも違和感が出にくい設計。タイヤクリアランスや積載の工夫で、レースだけでなくアドベンチャー寄りの遊び方にも対応できます。荷物を積んでもハンドリングが重くなりすぎないので、日帰りの林道散策から旅まで幅広く使える万能枠。ロードしか知らない人が“世界を広げる最初の一台”として選びやすいキャラクターです。舗装路メインでも、快適タイヤで速度を保ちやすい点が支持されています。
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