ナガサワ(NAGASAWA)-詳細レビュー
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ナガサワ(NAGASAWA)は、フレーム作りを“競技の延長”として磨いてきた日本の名工で、現場で生まれた工夫が設計にそのまま落ちてくるのが魅力です。
1970年、長澤はアマチュア自転車競技連盟の強化選手に随行して渡欧し、当時イタリアナショナルチームのメカニックの下で働けることになりました。ほどなくデローザに転職し、ラグの下準備から完成車を木箱へ納めるまで、ほとんどの作業を経験したと言われています。
当時の現場では、1日に何十台も仕上げる量産と、選手の要望に合わせて詰める作業が混在しており、スピードと精度を同時に求められます。その環境で得た段取りは、後年のオーダーフレームでも“作業が迷わない”安定感として表れます。
デローザ時代に得たのは溶接や仕上げだけではなく、「このフレームの大きさならこのサドルの高さ、ハンドルポストの長さ…が“いいカタチ”になる」というセッティング感覚でした。帰国後はナガサワレーシングサイクルを立ち上げ、日本ナショナルチームの帯同も続け、競技側の要求を日常的に吸い上げた点が独特です。
素材や肉厚へのこだわりも、単なるスペック自慢ではなくトラブルから逆算されています。たとえばシートまわりのクリアランスや水の侵入経路を想定し、チューブ肉厚0・65mmといった“現実的に壊れにくい落とし所”を探る話は、長期使用の視点として今読んでも示唆があります。
競輪フレームで重要になるのは、スタートの踏み出しだけでなく、周回を重ねたときに“ラインが乱れない”落ち着きです。芯のある剛性感と、入力が抜けるタイミングの作り方を両立させるために、チューブ径やラグの当たりを微調整し、乗り手の癖を受け止める設計に寄せていきます。
また、整備の現場目線で言えば、ネジ切りの精度や小物の取り付け位置は後のトラブル率を左右します。レース遠征で工具が限られる状況でも調整が追い込めるよう、基準面が取りやすい作りを意識すると、結果的に“走りの再現性”が高まります。
ナガサワの文脈では、溶接やロウ付けの巧拙が見た目以上に乗り味へ影響します。熱を入れる順序や保持治具の作り方で歪みが変わり、真っ直ぐ進む感覚やコーナーの入り口での“収まり”が違ってきます。小さな誤差が積み重なる領域だからこそ、途中で手を止めて治具から見直すという話に説得力があります。
フィッティング面では、シートポスト径や挿入長、サドル高の再現性を確保することが、調子の波を小さくします。雨天練習や洗車の後に水がどこへ溜まりやすいかを想定し、錆の出やすい部位を潰しておく発想は、鉄フレームを長く楽しむうえで重要です。
競技用に尖らせるほどピーキーになりがちな要素を、乗り手の感覚で“気持ちよく戻る”方向へ整えるのが持ち味で、結果として長く付き合える一本になります。
作業途中でも気づけば冶具を作り直し、加熱順序まで変えて手早く溶接できる方法を考えるなど、工程そのものを改善していく姿勢が伝わります。結果として、同じ用途でも乗り味の芯が揃い、サイズ選びやパーツ交換で性格を変えやすいフレーム像が見えてきます。
まとめると、ナガサワは“遊び心”を忘れずに競技の要求を形にし、整備性と耐久性を両立させる発想で支持されてきたブランドです。
===【人気モデル 詳細インプレッション】====
NAGASAWA NJS ピスト・スプリント(2026年モデル)
NAGASAWA NJS ピスト・スプリントは、短距離の加速を前提にBB周辺の反応を鋭く感じさせる設計で、踏み込みに対する立ち上がりを重視します。ラグワークは視覚的な軽さだけでなく、チューブの当たりを整えやすい点がカスタムの肝で、ポジションの追い込みにも強いです。シートまわりの水抜きやクリアランス設計まで意識すると、毎日の練習でもコンディション維持がしやすくなります。スタート練習では踏み負けにくい反面、流しではハンドル高の微差で安定感が変わります。
NAGASAWA ケイリン・オールラウンダー(2024年モデル)
NAGASAWA ケイリン・オールラウンダーは、スプリントだけでなく流しの巡航も扱いやすいように、剛性のピークを一点に寄せすぎないのが特徴です。ギヤ比を変えたときに“回せる感覚”が出やすく、脚質が決まっていない選手でも合わせやすい懐の深さがあります。パーツ選択で性格を変えられる余地が大きいので、ホイールやハンドル幅の差がそのまま走りに反映されます。ギヤ比を重めにしても脚が硬くなりにくく、周回後半で粘りやすい味付けです。
NAGASAWA ロード・レーサーR(2023年モデル)
NAGASAWA ロード・レーサーRは、レース用でも荒れた路面での収束が早く、ペダリングの入力が前に逃げすぎないバランスを狙います。細部の冶具や治工具を作り込む思想が生き、ブレーキ台座やケーブル取り回しの整え方に“後から触れる余白”が残ります。長距離で疲れたときほど直進の落ち着きが効き、フォームが乱れても戻しやすい性格です。下りで落ち着きを出したいならタイヤを少し太めにし、直進性を活かすと効果的です。
NAGASAWA クラシック・ツーリング(2022年モデル)
NAGASAWA クラシック・ツーリングは、荷物を積んだ状態でもハンドリングが過敏にならないよう、前後荷重の変化に強い設計を意識します。フェンダーやキャリアの装着を想定したクリアランス確保は、雨天走行後のメンテにも直結し、実用としての安心感が増します。しなやかさを残した鋼管らしい乗り味で、速度域を上げても路面の細かな突き上げが角立ちにくいです。荷物の重さで挙動が変わりにくいので、長旅やキャンプ装備でも安心感があります。
NAGASAWA オーダー・ポジション最適化(2025年モデル)
NAGASAWA オーダー・ポジション最適化は、“いいカタチ”のセッティング感覚を前提に、サドル高と前後位置、ステム長、ハンドル落差を一体で作り込む方向性のモデルです。体格に対して無理のない骨盤角を作りやすく、出力だけでなく呼吸のしやすさや長時間の安定にも寄与します。後からパーツで微調整する余地を残しつつ、最初の基準点を外さないのが狙いです。微調整の履歴を残しておくと、ポジション変更の結果を再現しやすくなります。
ナガサワは上記以外にも用途別のオーダーが多く、実際の乗り味や仕上げの評判はレビューを見比べるのが近道です。下の一覧からユーザーの声を確認してみてください。組み方やギヤ比の話が出ているレビューは特に参考になります。
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