ボードマン(Boardman)-詳細レビュー
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ボードマン(BOARDMAN)は、オリンピック経験を持つクリス・ボードマンの知見を背景に、レース性能と都市の実用性を結び付けてきたバイクブランドです。
彼はオリンピックや世界選手権、イギリス連邦競技大会に参加した英国の自転車競技のプロ選手であり、BBCやユーロスポーツなどのテレビのコメンテータでもあります。研究開発の立場では、ロー ドやマウンテン、シクロクロス、女性用など多岐にわたるバイクでレースパフォーマンスの向上を目指してきました。
同社のバイクは性能だけでなく外観面の完成度も高く、各カテゴリでのEliteとProシリーズは、レース向けの緊張感と上質さを両立しています。とくに空力や剛性の出し方は“速さのための形”として説得力があり、見た目の派手さよりも機能の合理性が先に立つのが印象です。
一方で、ボードマンが提案した「IU (Intelligent Urban) concept」は、都市の安全性と利便性を突き詰めた考え方を象徴します。指紋認証で施錠/解錠するロックを内蔵し、フレームやヘッドセットにLEDライトを組み込んでブレーキランプとしても機能させるなど、走る前後の体験まで設計対象にしています。
電源を量子ドット太陽電池で賄い、リチウムポリマー電池とUSBポートで充電・アップグレードに対応する発想は、メカとソフトの境界を薄くします。自己修復液を含むタイヤや、収納スペース、シャフトドライブと自動変速など、“既存技術の組み合わせ”で新しい自転車像を描こうとする姿勢が読み取れます。
このように、レースの合理性と街の実用性を同時に追い込むのがボードマンの流儀です。用途が決まっている人ほど、ジオメトリと装備の意図が分かりやすく、選ぶ理由が作りやすいブランドと言えるでしょう。
IUの発想をもう一歩掘ると、ハンドル周りに速度計・GPS情報を一体表示することで、後付けメーターや配線のごちゃつきを減らす狙いが見えてきます。街では停車と発進が頻繁なので、操作が一つ増えるだけでストレスになりますが、統合設計なら“触る場所”を最小化できます。
足回りも同様で、リム外周を薄いリング状タイヤが回転する構造や、摩擦抵抗の低いベアリング支持の考え方は、転がりと耐久の両立を意識したものです。パンク修理用の自己修復液を内部に含ませる案も含め、メンテ頻度を下げて“乗る回数”を増やす、という都市向けの合理性が通底しています。
ボードマンは、これらの要素はすべて既存のテクノロジーであり「今すぐ製造できる」と主張します。新しい素材や奇抜さよりも、組み合わせの必然性で都市の不便を消す――という思想が、ブランド全体の設計にもつながっています。
===【人気モデル 詳細インプレッション】====
IU (Intelligent Urban) concept(2022年モデル)は、指紋認証ロック、フレーム一体のLEDライト、量子ドット太陽電池などを統合し、都市での防犯と視認性を一つの仕組みにまとめた提案です。ライトはブレーキランプとしても機能し、電源はリチウムポリマー電池に蓄えられる想定で、夜間走行の不安を減らします。自己修復液入りタイヤや後輪部の収納、USBポートでのアップグレードなど、日常の「困りごと」から逆算した仕様が特徴です。
Hybrid Pro 10 Urban(2023年モデル)は、ハイエンドなロー ドバイクとマウンテンバイクの要素を合わせ持ち、速度と取り回しのバランスを狙ったハイブリッドです。湾曲して二股に分かれたシートステーで快適性を補強し、泥除けや後部ラックを追加すれば通勤通学の実戦仕様に変身します。
Eliteシリーズ AiR/TT9.8(2024年モデル)は、UDカーボンのモノコック構造とテーパーステアラーを採用し、風洞実験を前提にエアロダイナミクスを最適化したタイムトライアル系モデルです。広めのダウンチューブとシートチューブ下部の後輪カットアウトなど、形状そのものを推進力に変える作り込みが見どころです。
Elite Road Pro Geometry(2025年モデル)は、小さめで厳格なレース用ジオメトリを核に、踏み込んだ力を逃がしにくい骨太さを与えたロード系の想定です。空力を意識したチューブ形状と、ハンドリングの切れ味を両立させることで、集団走行でも単独巡航でもペースを作りやすい性格に仕上がります。短めのリア周りで加速の反応を鋭くしつつ、直進安定性を崩さない“落とし所”を狙うのがポイントです。
CX/Off-Road Utility(2026年モデル)は、シクロクロスやオフロード用途を想定しつつ、街でも扱える実用性を盛り込んだカテゴリーです。荒れた路面での安定感を優先したクリアランス設計と、濡れた環境でもコントロールしやすいブレーキングの考え方で、路面が変わっても走りの芯がぶれないことを狙います。泥が詰まりにくい逃げと、泥除け・キャリア等を足したときに破綻しない余白を確保して、オン/オフの境界をまたげる性格にまとめます。
数値だけでは分かりにくい乗り味や使い勝手は、実走レビューを拾って比較すると判断が早いでしょう。
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