グランボア(GRAND BOIS)-詳細レビュー
⇒【グランボア】 傑作モデル乗車レポート! 【レビュー20件】
⇒【グランボア】 現役レーサーによるインプレ! 【レビュー194件】
⇒【グランボア】 女子ライダーの体験レポ! 【レビュー77件】
グランボア(GRAND BOIS)は、「かつて自転車は、職人が一台―台丁寧に作り上げてゆく工芸品でした。職人によって作りこまれた自転車は、時代を超えていつまでも輝き続けることが出来ると思います」と、古くからの伝統に則った自転車を製作する新ブランドです。
使い捨てではない1台を提案していきます。
この思想が最も強く表れるのが、ツーリング車の「余白」です。タイヤクリアランス、泥除けやキャリアの取り付け座、輪行時に扱いやすい取り回し――それらを最初から設計に織り込むことで、走りのリズムが乱れにくくなります。長距離で効いてくるのは、軽さよりも“疲れが溜まりにくい整合”です。
フレーム素材はクロモリを軸に、しなりで細かな振動をいなす方向。たとえば同じ速度でも、路面のザラつきでハンドルが跳ねる回数が減ると、握力の消耗が目に見えて変わります。650Bなど太めのタイヤを組み合わせれば、舗装路の継ぎ目や荒れた下りでも前輪が暴れにくく、ライン取りに余裕が生まれます。
旅自転車は“積載してからが本番”です。前後の荷物量が変わっても操舵感が急に軽くならないよう、ヘッド周りの剛性・フォークオフセット・ホイールベースのバランスが重要になります。グランボアの設計思想は、荷重の変化を受け止める土台を先に作り、そこへ好みのパーツで味付けしていくイメージに近いです。オーダー対応のカラーやサイズ展開も、長く付き合う前提のブランドらしいポイントです。
パーツ構成はクラシカルに見えても、実用側の工夫が多いのが面白いところ。変速の選択肢を広く取り、ギア比で“脚の負担”を先に減らす考え方は、旅自転車の王道です。速さを競うより、一定のペースで淡々と進めることが正解になる場面で真価を発揮します。
ポジション面では、ハンドルの高さを無理に落とさず、肩甲骨が固まらない角度に合わせるのが基本になります。グランボアのようにサイズや仕様の幅が広いと、同じ身長でも“腕が長い/胴が短い”といった体型差に合わせて選びやすく、結果として腰や首の痛みが出にくいのがメリットです。
また、泥除け・ライト・バッグ類を後付けしても“まとまり”が崩れないのは、取り付け位置と配線・ボルト類の扱いが丁寧だからです。パンク修理のときにタイヤを外しやすいクリアランス、ケーブルの曲げ半径を無理にしない導き方など、地味だけれど旅先で効く配慮が積み重なっています。整備性が高い車体は、結果として部品寿命も伸びやすいのがうれしい点です。
さらに、クラシック系ツーリング車ではブレーキやリム規格の“互換性”も旅の安心につながります。消耗品が手に入りやすい規格を選べば、遠征先でのトラブルでも復帰が早いです。ホイール組み替えやハブのグリスアップなど、長期運用のメンテを前提にした作りは、結果としてコストを抑える方向にも働きます。
最後に、グランボアは「道具としての美しさ」にもこだわります。ラグワークや曲線のまとまりは写真で映えますが、実際は剛性の出方や音鳴りの起きにくさにも関わる部分です。手入れが苦にならない設計だからこそ、10年後も“現役”で走れる1台になります。乗るほどに手が覚え、旅支度が速くなるのも、道具としての完成度の高さです。
===【人気モデル 詳細インプレッション】====
タイプ E 「エトワール」(TYPE E 「エトワール」)(2024年モデル)は、快適な走りを求めて開発されたワンランク上のランドナーです。オリジナルの650×42Bタイヤと、視界が広がる大きめのランドナーバーを標準装備し、舗装路から砂利道まで速度差の大きい旅程でも安定します。メーンコンポにマイクロシフトを採用し、3S×8Sの幅で“登りに強い”ギアを作りやすいのも実用的です。重量は完成車で約12.8kgと、積載を前提にしつつ持ち上げも苦になりにくいバランスに収まっています。輪行袋に入れる場面を想定すると、荷物を降ろした後の取り回しの軽さが体感できます。
タイプ R 「リュミエール」(TYPE R "LUMIERE")(2026年モデル)は、フロントバッグや小型キャリアを常用する走り方に合わせ、ハンドリングの落ち着きを優先したランドナーです。前荷重でも舵角が過敏になりにくいジオメトリを想定し、650×38〜42Bあたりのタイヤ幅で“転がりと吸収”の両立を狙います。ダイナモライト用の配線取り回し、泥除け装着時に擦れにくいクリアランスなど、雨天の連泊ツーリングで効く細部を詰めた仕様です。荷物を積んだままでも立ち上がりが重くなり過ぎないよう、加速域はマイルドに整えています。
タイプ S 「サフラン」(TYPE S "SAFRAN")(2023年モデル)は、旅にも通勤にも寄せられる万能寄りのスポーツツーリング車として位置づけたモデルです。700Cで軽快さを出しつつ、細身のクロモリチューブで突き上げを丸め、長時間の手の痺れを抑えます。ダブルクランク+ワイドカセットの構成なら、平坦は伸び、峠は踏み過ぎない“脚残し”ができます。タイヤを28〜32Cにすれば舗装路主体のロングライドに最適化でき、35C近くまで上げれば林道まじりの寄り道にも対応します。
タイプ P 「プティット・ヴォヤージュ」(TYPE P "PETITE VOYAGE")(2022年モデル)は、小柄なライダーや輪行頻度の高い人に向けたコンパクトツーリングの提案です。トップチューブ長を抑え、低めのスタンドオーバーで跨ぎやすさを確保しながら、ハンドル位置は“近すぎない”ように調整して長距離でも窮屈になりにくくします。小径寄りのホイールを選べば、駅の階段や車載で扱いやすく、荷物を積んだ状態でもUターンが楽になります。フレームバッグや小型サドルバッグと相性が良いのも、コンパクト設計ならではです。
タイプ C 「シエル」(TYPE C "CIEL")(2025年モデル)は、日常の移動をベースにしながら、週末はそのまま郊外へ抜けられる“実用ランドナー”の方向性です。フェンダーとキャリアのダボを前提にし、前後の荷重変化で操舵感が変わりにくいよう、フレーム剛性としなりの配分を整えます。太めのタイヤ(650×47前後)を許容する設定なら、路肩の荒れや段差でも速度を落とし過ぎずに済み、通勤でも旅でもストレスが減ります。街中のストップ&ゴーでも扱いやすいよう、ギア比は軽めに振って“疲れない実用”へ寄せています。
GRAND BOISはここで触れた以外にも、旅仕様の魅力的な車種・用品が揃います。購入者のリアルな感想や長期使用のインプレは、下のリンク集から辿れます。
⇒【グランボア】 傑作モデル乗車レポート! 【レビュー20件】
⇒【グランボア】 現役レーサーによるインプレ! 【レビュー194件】
⇒【グランボア】 女子ライダーの体験レポ! 【レビュー77件】
⇒【グランボア】 ロードバイクとスマホ! 【レビュー808件】