フェルト(FELT)-名車の証
⇒【フェルト】 傑作モデル乗車レポート! 【レビュー46件】
⇒【フェルト】 現役レーサーによるインプレ! 【レビュー390件】
⇒【フェルト】 女子ライダーの体験レポ! 【レビュー147件】
フェルト(FELT)は、1980年代から研究開発を重ねてきたロードバイクのレーシングブランドです。
イーストンのパイプ設計者でもあったジム・フェルトが創業しました。
自身もトライアスリートであるという経験から、エアロダイナミクスに優れたバイクを多くラインナップしており、現在のトップレースに見られるエアロロードバイクブームに先鞭をつけたフランドでもあります。
フェルト(FELT)は、弱虫ペダルにも登場する人気・評判のブランドです。
創設者のジム フェルトは、最初の製作フレームでシクロクロスとトライアスロンの世界チャンピオンを生み出すという快挙を成し遂げます。その後ロードだけではなく、トライアスロンやMTBでも歴史的な成果を上げるなど、フェルトの強さには世界中のすべてのライダーが注目しています。
08年にはツールに参戦したガーミン・チポーレにバイク供給しました。
モノコック構造の軽量カーボンフレーム「F1」のほか、当時はまだ少数だつたエアロロードの「AR」も投入することで、フェルトはその技術力の高さを示し、以後ロードバイク界でも立場を確立します。
現在、両モデルともに第2世代に突入して軽さと空力を進化させているが、軽量化と強度の向上を図れるテクストリームカーボンをいち早く採用したのも、同社の先端性の表われです。
そして高級モデルと設計を大きく変えることなく、良質で求めやすい価格帯のモデルをいち早く展開するのもフェルトの大きな魅力です。
そこには高性能バイクを多くのライダーに届けたい、ジム・フェルトの熱い想いがあります。
当時スピードマンぞろいだったガーミン・チポレに供給され、選手たちからのフィードバックを受けたフェルトのバイクにはさらに磨きがかかりました。
近年ではGARMINチームへのバイク供給をきっかけとして、トップチームへの機材供給を開始しました。バイクを供給したARGOS-SHIMANO所属の土井雪広選手が日本チャンピオンとなり、3大グランツールの一つブエルタ・ア・エスパーニャではジョン・デゲンコルブが5勝を挙げるなど、ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアといった世界最高のレースを闘うチームをサポートするビッグブランドへと成長しました。
トライアスロンバイクにも定評があり、アンディ・ボッシャアー、山本良介選手といった世界的な選手の挑戦を支えています。ツール・ド・フランスやオリンピックに出場する選手からのフィードバックを反映した、高性能なロードバイクを安価に販売しています。
使い慣れたアルミ素材をフレームに採用しつづけてきたフェルトですが、2006年からは一気にカーボンフレームを全面に押し出すラインナップを展開しています。ウルトラハイモデュ―ルカーボンを採用したトップモデルのFlCから、完成車で20万をきる価格で業界を驚かせたF5Cまで、いずれもモノコック構造の洗練されたカーボンバイクを世に送り出しました。
また、2016年に開催されるリオデジャネイロ五輪の自転車女子団体追い抜きで、米国チームがIBMと共同で開発した「TA・FRD」は、2年以上の歳月を掛けて開発された、非常に空気抵抗の少ないモデルです。3Dプリンターを使って試作を重ねてきました。
これは、通常右側にあるチェーン(ドライブ・トレイン)が左側にあります。これは、トラック競技が左回りであることから重心を移動させたものです。
このようにFELTは、常に最先端の科学を自転車に取り入れようとしています。
まさに、進化する自転車製造ブランドです。
===【往年の傑作モデル 詳細解説】====
F85は、レースでの使用も想定に入れられた本格派モデルです。サイズごとにヘッドアングルなどを細かく設定することで、それぞれの体格で最適な操作特性を獲得しています。フレームの魔術師と呼ばれたジム・フェルトが興したブランドのモデルです。ラインナップするアルミロードシリーズ「FAlloy」には、航空機などに用いられる7005アルミを採用しています。軽量でありながら剛性があり、プロのスプリントにも耐えうる強靱なフレームに仕上がっています。サイズごとにバテッドの方法やパイプの厚みを変えることで、どのサイズでも、アルミフレームとして最高の性能を発揮してくれるよう工夫しています。
Z95は、ヘッドチューブを長めに設定したアップライトジオメトリのZシリーズです。ロングライドや街乗りでの快適性が高く、ロードバイクのエントリーバイクとしてもオススメです。
Z100は、コンフォートロードとして人気があるZシリーズのベースグレード。上位モデル譲りのアップライトなアルミフレームに、扱いやすいドライブトレインを装備している。
ライダーのレベルが初心者から中級者と幅広いことが考えられることから補助ブレーキを標準装備し、競技用ロードバイクに比べて低速時の安定性と操作性に優れた設計になっている。ほかにもヘットチューブを長くし、サドルからハンドルバーまでの距離を縮め、アップライトなリラックスしたライディングポジションを実現させた、初心者にはつらい遠くて低い競技向けのハンドル位置を近くし、初めてロードバイクに乗る人でも安心なハンドリングと高い安定性が得られ、疲労を最小限に抑えて快適な走行が楽しめる。フレームの形は乗りやすさを求めたスロービングデザインで、シートチューブ側の力がかかる部分が補強されたバーチカルエアロデザインはねじれにも強くなっている。トップチューブとダウンチューブも最大限に太くして強度を確保し、ブレに強いコンパクトジオメトリーを基礎にしている。そして特徴的なのはフロントにトリプルギヤを採用していること。サイズによっては175
mmのクランクも用意され、上りでトルクをかけた走りでは有利になる。
フェルトはヒルクライムで特別な軽さを感じるバイクを生み出しているブランドだが、このZ100も使い方をある程度絞ったアッセンブルをすることで、ターゲットを絞つているように感じる。基本的にはレーシングよりはツーリングに近いスピード域を対象にしているパーツアッセンブルとセッティングで、初心者向けの安定感を求めている。幅広のハンドルバー、短いステム、高いハンドル位置、トリプルのチェーンリング、クランクなどなど、どれもが初心者向けと言ってもいい。ただし多少スポーツバイクに慣れた人にとっては、全体的なポジションの高さが前輪ヘの荷重を少なくして、不安定と感じてしまうこともありそうだ。またクランクとトリブルギヤは、慣れを必要とするかもしれない。最初は下りのアウター、平地のセンター、きつい上りのインナーと割り切り、長いクランクを利用して回転よりは体重をかける走り方をするとよさそうだ。
ステム、ハンドルなどにはオリジナルパーツが使用されて、カラーコーデイネートを含めてデザインとしても統一感がとられて、ハンドル幅なども広めで、安定感を優先したセッティングがされている。リアルレーシング用のバイクに比べると、ヘッドチューブは長めに設計されているので、ハンドル位置が高めになり、楽なポジションを取ることができる。「バーチカルエアロデザイン」というZシリーズ共通の造形は剛性感をアップして安定感を出している。乗りやすさを求めたスローピングデザインで失われてしまうシートチューブ側の力がかかる部分が補強され、ねじれに強い。フロントはトリプルギヤを採用しているので、ほとんどの坂を走れるはずだ。
Z85
Z100との違いは価格とは別のところにある。ツーリング的な低速走行をメインにしたZ100に対して、Z85はレーシング的な走り方を想定している。この違いは初めてのバイクを選ぶとき大きな違いになる。パーツも、この価格差で105となり非常に魅力的。ドロップの下を持ちながらの変速が可能だったり、クランク長が170~
172.5mmだったりと、よリレーシング的。タイヤは太いが、むしろここは23Cに交換したい。
ZW75は、コンパクトなジオメトリを採用したZシリーズのレディースモデルです。過剰な剛性を抑えるため細めのフレームパイプを採用し、溶接部分の少ないデザインになっています。
ZW100は、10万円を切るレディースコンフォートロードです。フレームは上級モデルと共通で、余計な剛性を抑える仕様です。身長150cmから乗車できる430サイズもラインナップしています。
QX60 ウィメンズ(QX60 WOMENS)は、QXシリーズの優れた走破性はそのままに、スタッガードフレームを採用することで女性でも扱いやすくなったモデルです。ポジションもややアップライトになっています。
QX70は、トラベル量63mmのフロントサスペンションと38Cのタイヤを組み合わせ、アーバンライドでの走破性を高めたクロスバイクです。ギヤレシオの幅広さも魅力のひとつです。6061アルミのフレームはQX65と基本的に共通ですが、SRサンツアー・CR-8Vサスペンションフォークを装備し、快適性を大幅に向上させています。ディレーラーもシマノ・アリビオにグレードアップし、高級感を演出しています。
QX85は、アルミ製リジッドフォーク、軽量な6061アルミ製バテッドチューブフレーム、 ディスクブ
レーキ、27段変速を採用し、QXシリーズ中、最も高い走行性能を備えています。雨天時にも安定した制動力を発揮するので、天気を選ばずに走る人に最適です。
エックスシティ3(X-CITY 3)は、シマノの内装3段ハブを装備し、シングルスピードバイクのようなルックスを得ています。シマノの内装3段ハブを装備し、シングルスピードバイクのようなルックスを得ています。ディスクブレーキ装備で、止まる機能も文句なしです。エックスシティシリーズは、変速装備をシンプルにすることで日常の使いやすさを追求したモデルです。
スピード50(SPEED50)は、サドル、ハンドル、ペダルのポジションがロードバイクに近く、ロードバイク並みのスピード性能を可能にしたクロスバイクです。タイヤも700× 28Cと少し細めのチョイスとなっています。舗装路を快適に速く走りたいという人にオススメです。
QX65 レディース(QX65 LADIES)は、QX65と同じ設計で、女性のためにカスタマイズしたモデルでうす。最大の特徴は6061アルミ製のスタッガードフレームを採用したことにあり、スカートをはいていてもまたぎやすい設計です。
ここまでキッチリとできたレディースモデルは貴重です。
F4Cは、F4CはF1Cよりやや引っ張り強度を抑えたハイモデュールカーボン12Kを採用して価格を抑えつつ、ホビーレーサーには十分な剛性と軽さに仕上げています。さらに特筆すべきはパーツの豪華さです。なんとリアディレーラーはシマノのトップグレード、デュラエースを採用しています。シフターとフロントディレイラーはアルテグラ、クランクはFSAオメガ・カーボンなど、他ブランドのトップモデルに匹敵する充実ぶりです。コストパフォーマンスで選ぶなら圧倒的におすすめの1台です。
F3Cは、カーボンの表層をより目が細かい3K WEAVEとした、1ンランク上のモデルです。メインコンポはデュラエース、ホイールはマヴィックのアクシウムであり、こちらもお買い得感が非常に高いモデルです。
AR1は、徹底したエアロ形状ですが、ヘッド角はロード用になっていてハンドリングはスムースです。しかも高弾性力―ボン素材のため、たわみは少なめで反応もいいです。 一瞬のためにより、リアがわずかに遅れて追ってきますが、弾むように反応します。このフィーリングに慣れ切ってしまうと、他の高性能バイクがダイレクトすぎると思うかもしれません。細く断面積も小さいダウンチューブですが、BB付近で大きく肥大し不要なたわみを抑制しています。トップチューブの三角断面もねじれ剛性を高めている感じです。普通レベルのコンフォート感です。どうしても縦にコツコツしますが、それで良いのでしょう。ヒルクライムもそれなりに行けます。下りも得意です。空気を切り裂く気分で下りたくなります。エアロフリークの要求を満足させる一台です。エアロチューブを多用しているのでハンドリング操作に対してフレームが遅れ気味になるものの、瞬時に追従してくれるので違和感がありません。加速のキレも良いほうで、形状以上に素材の良さが光っています。過剛性ではないが、素材の反発感が非常に上質です。路面追従性も高いです。両輪がしっかりと接地し、バンピーな路面でも走りに不安がありません。コンフォート性能も見た日以上に確保され、それなりに乗り味はよいです。
F2は、高品質な素材と薄いチューブがまったく違う質感を生み、フレーム全体で運動性能を発揮させるモデルです。中トルクまではたわみを感じにくいですが、反応の良さはそのあたりまでで、大パワーで踏むとフレームが負けます。上りも発進加速と同じフィーリングなので、回転重視で上りたいです。下りも得意なほうです。フォークブレードがたわみやすいですが、バランスは取られていて不安感はないです。やや腰高な印象です。バランスが良くスローピングも少ないのも手伝ってタイトコーナーやハイスピードコーナーも自然なフィーリングです。コンフォートは良いレベルです。市民レーサーには万能に感じるはずです。プロレベルでは絶対剛性が足りないですが、シチュエーション次第で使う選手もいるでしょう。875gという、重量の軽さをダイレクトに感じることができるバイクです。素材自体はマイルドですが、形状設計で剛性を発揮しています。スムースな走りでBB周辺のねじれも適度に抑えられ、踏力は気持ちよくスピードヘ変化していきます。スプリントのような過激な走りにも、反応はまずまず高いです。スタビリティも高く、路面を的確に捉ることができます。
Z4は、車重は軽くないですが、意のままに進むのがいいです。スローピングが大きく重心は低めです。軽量で高剛性という方向ではなく、あくまでも自然にライダーに馴染みます。その上パワフルに踏んでもたわみが少なく、フレーム剛性でしっかり加速しています。バック三角も小さめの設計ですが、フレーム本来の出来が良い感じです。フォークはフレームを上回るべきでしょうが一般レベルなのが惜しいです。とはいえコーナーでは落ち着きもあり、鋭くも自然に走れます。コンフォート性能が唯一苦手ですが標準に近いレベルです。上りも軽く踏むだけでも良く進むので、思わずニンマリしてしまいます。下りもハンドリングが自然なので飛ばせます。一般からブロレベルまで使えるモデルです。フレーム自体の素性はよいです。踏み込んだときの不要なねじれも無く、重心バランスも適正で走りやすいです。中速域から良く伸びる加速フィールですが、ホイールのランクを上げればもっと加速域は広がるはずです。フロント周りの軽さを感じ、ステアリングは軽めです。コンフォートよりの設計のはずですが、際立った印象はありません。むしろ走りのキレにシフトしたような質感です。乗って爽快、ホイール変えればもっと軽快です。
F6は、カーボンのグレードはUHCパフォーマンスMMCカーボンフアイバーを用いていて、フレーム重量は949gです。フェルトのFシリーズはオーソドックスなイメージです。オールラウンドな性能がFシリーズの目指すところです。フレームの形状もプレーンなチューブを組み合わせて、ダウンチューブは大口径で、BBも面イチでチェーンステーまで伸びているという豪快なフォルムはいかにもレーシーな雰囲気です。グラフィックもクリアーカーボンに、控えめながらも色鮮やかな配色で、全体的に遊びはないですが、それだけ堅実なイメージはあります。確実に走るイメージです。F6堅実です。軽さの意味はF2にありますが、軽さを求めず走りの質というところで面白いです。それでも949gですから、軽量と言えば軽量です。フェルトの3シリーズの中では中間的な剛性です。中トルクまでは非常に良いですし、剛性の中心がフレームの真ん中になるような、踏みに対しても悪いイメージありません。バランスは取れています。それは形状から察することができますし、選手たちの使用率を見てもなんとなく予想できます。すべてをまかなうレース用バイクならFシリーズです。
F75は、Fシリーズのエントリーモデルでアルミチューブを使ってオールラウンドな質感を出しています。一番オーソドックスな万能シリーズの入門用です。この"75"というのは、若い数字であればあるほどハイエンドで、1がプロスペックです。アルミの7005ですから75です。ヘッドチューブは、これもテーパーです。その辺りはひと通リトレンドは追っています。性能重視の設計でとなっています。フォークはストレートで、これはかなりクィックでシャープな動きをしてくれます。シートボストが細く、27
・2mmです。これまで31.6 mmと太くなりましたが、だんだんまた細くなっていく傾向にあります。振動吸収性が良いです。フレームチューブの大さとのバランスもあり、性能が同じで27.2mmの方が美しく見えるならそれが良い選択になります。
F1は、新素材が用いられています。カーボン素材で最近注目されているのが、スウェーデンのオクスイオン社が新たに開発した「テクストリーム」という製品です。その利点は2つあります、まず従来のプリプレグよりもレジンの使用量を抑えることで可能になる軽量化です。加えて肉薄となった素材は柔軟性に優れ、BBまわりなどフレーム成型時に起こりやすいプリブレグのシワを低減するのに効果を発揮します。その結果フレームの製造精度は高まり、ムダな素材を使うことなく設計どおりの剛性や強度を得ることが可能になっています。フェルトではこの素材をいち早く採用し、これまで軽量モデルのFシリーズとエアロロードのARシリーズそれぞれの旗艦機に展開していました.2015年モデルでは、Fシリーズのセカンドグレードである「F1」にも、テクストリームカーボンを投入してきました。フレームの金型は旗艦モデルのF
FRDと同様ですが、F1では使用するカーボン素材が少々異なります。 F FRDに挿人されるウルトラハイモジュラスカーボンを省いて、F1ではユニディレクショナル&ハイモジュラスカーボンで構成する「UHCアドヴァンスド+テクストリーム」が用いられています。F1のフレーム単体重量のアナウンスがないので、760gの軽さを誇るF
FRDとの重量差は不明です。とはいえ16万円も安い価格で最先端のカーボン素材を使ったモデルを手にできるのは、実戦派のレーサーを望むサイクリストには魅力的な存在でしょう。これまでフェルトのFシリーズは、何度か試乗する機会を得ています。そのたびに感心させられるのが、きわめて高次元で各性能のバランスがよく、扱いやすい走行特性を持つことです。このF1ついても同様の印象で、レース機材として考えれば不足を覚えることは何もないとも思えるほどです。Fシリーズの上位グレードすべてに言えますが、加速のよさは大きな魅力です。ペダルに足を載せて踏み下ろすと吸い込まれるようにペダリングができ、弾かれるように鋭くバイクが前に出ます。剛性もレース派には過度な印象はなく、高出力の走りでも脚ヘのストレスを強く感じることはありません。試乗車にはシマノの中級グレードのホイールが装備されていますが、F1の加速感は軽量車さながらのキレを持っています。その軽さを生かしてヒルクライムでは、軽やかなダンシングとテンポをつかみやすいペダリングフィールでスイスイと前に進み、気持ちがいいです。平地から上り、バイクを振ったときなど、すべての挙動に軽さを感じられます。過去の試乗記憶に頼って上位機種のF1
FRDとの違いを思い返してみます。やはりFRDのほうが軽量なだけにチュープの肉薄感が強く、パリパリとした走行フィーリグが強いので、より軽快感はある印象です。しかしF1の運動性能でもレースやヒルクライムは十二分なパフォーマンスがあると感じます。チュープが肉厚な部分や振動吸収の面ではFRDよりもゴツゴツとした印象もありますが、いやな感じを覚えることはありません。FRDとは16万円の価格差があり、コストパフォーマンスで考えればF1の圧勝です。レース派ホビーサイクリストの機材として、F1の購入はかなり賢い選択といえるでしょう。シートポストは快適性と軽さを重んじて27.2mmサイズを搭載します。2ボルトタイプのシートクランプは十分な固定力を得ながら、ポストヘのダメージを抑えることができます。プリプレグによるカーボン素材と比べて、大きな格子模様が特徴的なテクストリームカーボンです。バイクメーカーではフェルトが他社に先駆けて3年前から採用した素材でです。PF86規格のBBを採用しています。上位機種はフルカーボンですが、F1ではアルミ製となります。ダウンチューブはシェル幅目一杯に広げた状態で接合され、ハンガー部のねじれ剛性を高めています。シートステーとチェーンステーを一体成型したかのようなリヤエンドの造形です。ここにしっかりとボリュームを与えることで駆動時のパワー効率を高め、ねじれ剛性を確保しています。2本式のシートステーは曲げ加工なしに直線的にリヤエンドヘ接合しています。さらにその上端を一体化する形状とすることでねじれ剛性を高め、加速のレスポンスを高めています。08年、米国のトップチーム"スリップストリーム"が使うことが決定し、が然、注目を浴びているのがドイツの総合完成車メーカー、フェルトです。最上級モデルの”F1"
はSB60、M30S、T700という3種類のカーボン繊維を使い分け、走行中に応力が高く、強度の求められる部分はプリプレグの積層数を変えて必要十分な剛性を確保します。さらに、Fメカのハンガー内側はアルミプレートで補強して変速性能を向上させるなど、日に見えない部分にもこだわっています。08モデルはマヴィックの新型ホイール"Rシス"とデュラエースをセットして、カタログ値ながら6.35kg(560mm)と超軽量に仕上がっています。
マドン6.9(MADON 6.9)は、ツール・ド・フランス7連覇を飾ったL・アームストロングがトレーニングで走った峠から命名された、 トレックのレース用バイクです。08年はフルモデルチェンジを受けて、インテグラルヘッドや上下異口径フォークコラムなと、ライバルたちから遅れていたスペツクを満載したうえ、シートチュープの伸び率を利用した快適性向上をはじめ、新たな提案がなされています。使われている素材は最高級カーボンの"OCLVレッド"です。従来と同じハンドル高の"プロ"と、従来よりも30mmハンドル位置の高い"パフォーマンス"フィットが選べます。パーツはデュラエースを中心に、ボントレガー製品が多数使われています。
AR TEAM ISSUEは、フェルトの人気モデルです。独特なワイヤリングが少し気になりますが、カッコいいと思うし、空気抵抗の低減が重要なのは理解できます。けど、このワイヤリングで得られる効果を考えると、トップチューブ経由でシフトワイヤを内蔵するのは、ハンドルまわりが煩雑になるし、総じてマイナス方向な気がします。だけど、エアロ形状って「これに乗ったら速く走れそう」というモチベーションを高めてくれます。このワイヤリングも、その1つなんだろうし、全体としては戦闘的で高級感のあるデザインにまとまっています。 カタログを見ると2%の空気抵抗の低減に成功しています。速くっていうより、ちょっと楽に走れるって考えるべきでしょう。責葛 実際に速く走れるかといったらマスドロードでは関係ないです。でも、ギリギリのところに追い込まれたときに、機材でポジティブに考えられるなら、それは魅力です。乗った感じも悪くないです。これはフレームのボリュームがあって、縦に硬くて乗りにくそうに思えますが、とっても快適です。予想外です。ノーマルロードよりも快適なぐらいです。フワンフワンって感じで、凹凸を越えていきます。走行感はオーソドックスで古典的というか、最新モデルのようなシャープさはありません。ホイールとタイヤを交換すると、また違う印象になるだろうけど、ハンドリングも素直だし、デイープリムを前提に考えられたステアリング特性を含め、この組み合わせが、なんともいいです。完成車としてよく考えられています。ペダリングした感じが気持ちいいし、フレームのたわみかたが絶妙です。長距離を乗るとき、このソフトな感じが疲労を抑えてくれて、武器になると思います。ホイールは好みだと思うけど、デュラエースのディープリムホイールなんかと組み合わせてもおもしろいでしょう。たぶん、もっとシャキツとした感じが出るでしょう。往々にして、個性の強いバイクって、どこか扱いにくかったりするんだけど、このバイクはネガティブな部分が見つけられません。ヒルクライムもそつなくこなすし、ダンシングのリズムも取りやすいです。ネガティブな部分はとくにありません。強いて言えば、フロントの変速のワイヤリングです。あれは7900の実力からすると、もっと軽いタッチで変速するはずです。そこは改良の余地があります。けれど、基本性能は非常に高いです。税込みで100万円を少し超えていますが、ライバルの価格設定を考えると、割安感もあります。
フェルトは全体的に、価格と性能のバランスがいいです。スタイリングも魅力的だし、ドイツ車っぽい理詰めな作り込みも良いです。マスドロードもタイムトライアルもカバーするし、基本的にはロングライドも快適。ただし、ワイヤリングのぶんは大きく減点です。あれさえ改良してくれれば、かなり高評価になります。トライアスロンなら問題ないです。ワイヤ問題を別にすれば加速の伸びもあるし、ヒルクライムも苦手ではありません。完成度の高いオールラウンダーです。改良希望点があるだけで、走行性能は高く評価するし、魅力的な1台です。フェルトがもともと得意としていたTTバイクの開発で得た知識と経験を一般のロードバイクに展開し、風洞実験の積み重ねから誕生した新しいカテゴリーの新型ロードバイクです。フレーム各部はエアロダイナミクスに優れた水滴断面をしており空気の流れを整流化、空気抵抗を最大限に減少させることに成功しています。フレーム素材にはUHC(ウルトラハイブリッドカーボン)にナノテクノロジーが投入され、剛性と軽量性を両立させています。
Z45は、オールラウンドに使える多目的ロードバイクです。レーシングジオメトリーのFシリーズに比べトップチューブを短く、ヘッドチュープを長くしてリラックスしたポジションを実現しています。フルカーボンフレームの快適性により疲労を最小限に抑え、どこまでも快適な走行が楽しめます。
ZW25は、乗りやすさを追求したZシリーズフレームを、フェルトの女性開発チームが女性専用に考え直し、再設計したモデルです。小柄な女性でも理想的な乗車姿勢を持続できるようなバイク、ZWシリーズが誕生しました。このZW25はシリーズのミドルグレードモデルで、乗り心地を重視したアルミカーボンバックの完成車です。サドルやハンドルなどのパーツも女性に適したものがセレクトされており、どんな女性にもピッタリのスポーツバイクとなっています。
F5 SLは、ロングライドからアップダウンまで、さまざまなシーンで高いパフォーマンスを発揮するフルカーボンフレームの完成車です。Fシリーズのジオメトリーを採用し、それぞれのサイズによってチューブの肉厚を変え、どのサイズでも乗車感覚が同一になるように設計されています。
Z25は、フレーム素材に高弾性のウルトラハイモジュラスカーボンを使用したモノコックフレーム完成車です。ZシリーズではZ1 R、Z15に次ぐサードグレードとなりますが、コンポにスラム・ライバル、ホイールにマヴィック・キシリウムエキップを採用し、快適性と同時に動力伝達性も追求しています。
F1 SLは、フェルトのなかでも最もスパルタンなモデルといえるのがこのF1SLでしょう。 トップチューブがホリゾンタルに近いトラディショナルなジオメトリーを採用し、レーシーで鮮やかな走りを実現しています。フレーム素材はナノテクノロジーを導入したウルトラハイモジュラスカーボンです。
F95 TEAM ISSUEは、Fシリーズのエントリーモデルです。フルアルミフレームにシマノ・ティアグラとソラのミックスコンポを採用し、低価格で本格的な走行が楽しめます。ツール・ド・フランスにも出場する「ガーミン・スリップストリーム」のレプリカカラーが精悍なイメージを与える一台です。
F5は、シリーズ入門機といってもその仕様は侮れない。フルカーボン製のフレームは、上位機種とまったく同じくデザインされている。新型となったフレームは角形に近いチューブ形状やストレートフォークを搭載するなど、シャープな印象に生まれ変わった。そして、BB30規格や大径ヘッドなど、ロードバイクの流行をしつかり盛り込んだ。モノコック構造のフレームは、上位機種では「UHCアルチメイト+ナノ」という素材で構成されるが、このF5は「UHCパフォーマンス」が用いられる。この素材は、カーボンフレームの素材として実績の高弾性カーボンの東レT700をベースにしたものだけに、エントリーグレードとはいえぜいたくな仕様といえる。そして、驚かされるのがその価格だ。フェルトといえば戦略的な価格設定でシェアを伸ばしてきたメーカーだが、このF5の価格は、シマノ・105のコンポをメインにアツセンブルして約20万円の価格。近年モデルのF5と比べても数百円単位でしか値上げされていないのだ。エントリーユーザーにはかなり魅力的な存在だ。
新型F5は、従来型よりも前三角を構成するチュープを大径化することで剛性アップと軽さをバランスしている。上位機種と完全にフレーム形状を同じくすることで、入門機ながら大径ヘッドとBB30規格を搭載するので拡張性も高い。また、ジオメトリーが一新されているのも見逃せない。前作では500、520mmでは76度、540mmでも74.5度のシートアングルだったが、標準的な値に変更されている。チェーンステーも5~
10mm短縮され、全体的にホイールベースは短くなっている。ダウンチュープの外径自体は若干アップし、角形に近い断面形状に成型することで軽量化と最適剛性をさらに高いレベルで追求する。応力のかかりやすいBBとヘッドチューブ側は、外径をアップさせてねじれを防ぐが、従来モデルに見られるような大幅な変形加工は施されていない。BB部分はモノコックフレームらしい造形だ。エントリーグレードだけにBBシェル素材はアルミ。BB30規格とその対応クランクとのコンビネーションにより、よリダイレクト感の高いペタリングを目指している。入門機にもかかわらず、左チェーンステーのBBに近い部分の裏側は、デュラエースDi2のバッテリーを直付けするための台座が備わる。
トレンドを考慮して拡張性も配慮する。
従来のF5もクラスを超える走行性能だが、新作のほうが全体的なバランスが向上した印象だ。大径チュープのフレームらしい剛性の高い軽快な乗り味だが、不思議と脚への負担が少なく、少ない力でペダルを踏んでゆける。硬いけど脚にこないという、最近のフレームらしい乗り味だ。アルミリムで1400g台のホイールに交換してみたが、十分にレースレベルでのスピードの変化に対応できる加速性を持つている。そして、後三角の突き上げ感がマイルドになり快適性が向上したのも魅力だ。2本型ステーにして、後三角を大きくした効果だろう。重心位置も低く、直進安定性とハンドリングの軽快さのバランスもいい。この価格でこの性能はちょっとスゴい。
AR15は、はトライアスロンの設計思想を基に作られたエアロロード.従来のARシリーズとはジオメトリーから異なるニューモデルとなる。剛性と軽さに優れた7005アルミニウムを素材にしたエアロ形状のフレームに、105コンポーネント搭載で20万を切るコストパフォーマンス。レースを視野に入れたビギナーや、オーソドックスなフレーム形状では満足できないライダーにおススメだ。
ブリード
じつはアーバンライドも得意なシクロクロス用バイクのシングルモデル。段差やちょつとしたダートもこなせ、カンチブレーキなので34Cの太いタイヤをセットできる。この価格でカーボンフォークというのも魅力的だ。フェルトが生み出すグラベルロードレーサー。油圧式ディスクブレーキと650b×
47Cのチューブレスレディタイヤ装備で、荒れた路面を高速で駆け抜けられる。最新コンポーネントのシマノ・GRXシリーズを搭載
ブルーアム
トラックバイクのジオメトリーを受け継いだ、クロモリの街乗リシングル。前輪やステム、チェーンなどはオリジナルのホワイトパーツ。ハイトの高いホイールやリベットのサドルなどが揃った優等生モデルだ。
TK2
エアロ形状のアルミフレームにカーボンフォークを採用。高速巡航に優れた42 mmハイトのオリジナルディープリムホイールをセットし、カーボン製シートピラーもエアロ形状だ。
このブランドは、上記以外も魅力的なモデルを沢山製造しています。カタログでは分からない実際に購入したユーザのクチコミ評判やインプレ、生の声は以下をご覧ください。
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