フェルト(FELT)-詳細レビュー
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FELT(フェルト)は、トライアスリートでもあったジム・フェルトが「空力と実戦の速さ」を突き詰めてきたレーシングブランドです。
創業者はイーストンのパイプ設計にも関わった経歴を持ち、素材選定とチューブ形状の考え方が早い段階から洗練されていました。エアロロードがまだ少数派だった時代にARを投入し、トップレースの“エアロブーム”を先取りしたブランドとして語られます。
ロードの軽量系ではF1、エアロ系ではARという二枚看板を軸にしながら、トライアスロンやTTではより空力に振った専用設計をラインアップ。こうした背景から、同じブランド内でも「登りの軽さ」「高速巡航の伸び」「長距離の疲れにくさ」の方向性がモデルごとに分かれ、選び方が明快なのが特徴です。
速さの理由を、フレーム形状と素材で説明できる。テクストリームカーボンのような先端素材をいち早く採用した例もあり、軽量化と剛性の両立を狙いながら、実戦投入でのフィードバックを重ねて改良してきました。プロチームへの機材供給では、ガーミン・チポーレでツールに参戦した時期があり、その後もARGOS-SHIMANOの土井雪広選手が日本チャンピオンになったことや、ブエルタでジョン・デゲンコルブが勝利を重ねたことなど、結果でブランドの存在感を押し上げています。
一方で、上位モデルの設計思想を大きく崩さずに、手の届きやすい価格帯へ落とし込むのもFELTの得意分野です。同じシルエットでもグレードで乗り味が変わるため、用途(レース/ロング/通勤)と脚質(回す/踏む)を先に決めると選択が楽になります。
空力を選ぶか、軽さを選ぶかで迷いが減る。エアロ寄りは巡航が伸び、軽量寄りは登り返しで脚が残りやすい。その違いを理解したうえでサイズとポジションを合わせれば、FELTらしい“速さの手応え”を引き出しやすいでしょう。
トライアスロン系の設計では、補給のしやすさやエアロポジションの維持がタイムに直結します。FELTはこの領域での経験が長く、ハンドル周りの調整幅や、直進安定性を重視した味付けが見られます。ロード側でも、長めの巡航を想定したモデルは振動吸収と安定感を優先し、レース向けは反応を優先する、といった棲み分けがはっきりしています。
また、サイズ展開や女性向けモデルの用意など、“合う一台”を作る工夫も進んできました。小柄な体格でもハンドリングが破綻しにくいように、サイズごとに角度や剛性バランスを最適化する思想は、乗り手の幅を広げます。パーツ互換や整備性も含めて考えると、将来のアップグレード(ホイール、コクピット、ギア比)を前提に組み立てやすいのもメリットです。
実走では、空力モデルは向かい風区間での速度低下が少なく、軽量モデルはペースの上げ下げが多いコースでリズムを作りやすい傾向があります。目的がレース参加なのか、ロングの自己ベストなのかで、求める“速さ”の種類が変わるので、その軸から逆算してモデルを選ぶと満足度が高いはずです。
細部の差は乗り込むほど効いてきます。例えば、シート周りのしなり方や、高速域での直進性の出方は、同じ速度でも体感疲労に差が出るポイントです。迷ったら、普段の走行時間が長いほうに合わせて選ぶのが失敗しにくいでしょう。
===【人気モデル 詳細インプレッション】====
F85(2023年モデル)は、レース投入も視野に入れたアルミロードの定番。アルミの張りを活かしつつ、サイズごとに角度やチューブ厚を調整することで、体格が違っても操舵感が極端に変わりません。フォークにカーボンを組み合わせた仕様では、手元の突き上げが減って長時間でも集中力が続きやすい。加速のレスポンスが良いので、練習量を増やしたい人の“基礎づくり”にも向きます。アップグレード前提でホイールを変えたときの変化も分かりやすい一台です。
AR(2026年モデル)は、FELTを語るうえで外せないエアロロード。チューブ断面の整形で空気抵抗を抑え、高速巡航の伸びを優先します。エアロ形状のシートピラーや内装ルーティングなど、スピード域が上がるほど効く要素が多く、向かい風区間でもペースを落としにくい。一方で横風では挙動が出やすいので、ホイールハイトと体重の組み合わせでバランスを取ると扱いやすくなります。平坦中心のコースや、集団で一定ペースを刻む展開に強いモデルです。
F1(2024年モデル)は、軽量モノコックを核にしたクライマー系レーサー。軽さだけでなく、踏み込んだ瞬間の“抜け”を作る剛性配分が特徴で、登り返しの多いコースでリズムを作りやすい。高強度のダンシングでも遅れにくく、反面、硬さが出ると感じたらタイヤ幅と空気圧で丸めると気持ちよく走れます。下りではフロントの接地感を残す方向の味付けで、コーナーに入る速度を上げても不安が少ない。軽量モデルらしく、ヒルクライムイベントの勝負車としても選ばれやすいカテゴリーです。
IA(2025年モデル)は、トライアスロン/TTでの実戦経験を反映したエアロ専用機。前乗りポジションを維持しやすい直進安定性と、補給や工具をまとめやすい運用面の発想が光ります。ハンドル周りの調整点が多いので、フィットを詰めれば詰めるほど空力姿勢を長く保て、平坦基調のレースで強い武器になります。ボトル配置や収納の作り込み次第で、補給動作のストレスを減らせるのもタイム短縮につながるポイントです。
VR(2022年モデル)は、長距離の快適性と速さの折衷を狙ったエンデュランス系。路面の荒れをいなしつつ、踏めばしっかり進む味付けで、ロングライドでも平均速度を落としにくい。太めタイヤの選択肢を残すことで、季節や路面状況に合わせたセッティング幅が広がります。安定感のあるハンドリングなので、荷物を積むツーリングや、疲労が溜まった後半でもフォームが崩れにくいのが良さです。
購入者レビューを読むときは、同じ速度域でも「硬い/快適」の感じ方が違うので、体重や普段の路面条件と一緒に確認すると精度が上がります。レース用途なら、ポジションの出しやすさに触れた声も参考になります。ショップ試乗の印象とレビューを突き合わせると、硬さの感じ方のズレが減ります。最終的には、使うホイールとギア比まで含めて想像すると決めやすいです。補給や整備の手間も、続けやすさの一部です。自分の走行スタイルに近い人のコメントを探すと、判断が早くなります。最後は見た目の好みも大切です。ね。
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