スティーブンス(Stevens)-詳細レビュー
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スティーブンス(Stevens)はドイツ・ハンブルグを拠点に、受賞歴と競技実績の両輪で評価を積み上げてきたブランドだ。
もともとは高級コンポーネントの販売業者として知られ、1990年代にカーボンやスチールのマウンテンバイク/トレッキングバイク/レース用フレームを製造しはじめた経緯がある。パーツ販売で培った目線が、フレーム設計の実用性と整備性に落ちやすい点が興味深い。
ハンブルグやカナダの警官隊がサスペンションの性能を評価して採用したという話は、単に軽さや速さだけではなく「荒れた路面で確実に走る」方向にもノウハウを持つことを示している。さらにアンドレアス・カッペスやサッシャ・ヘンリックスといったプロ選手がスティーブンスのパイクで勝利し、シクロクロスの世界選手権でもニールス・アルベルト、フィリップ・ヴァルスレーベン、ハンカ・クフェルナーゲルらが国際的な賞賛を浴びた。
近年の象徴としては、カーボンロードのVentouxがiFユーロバイク賞を獲得し、軽量アロイのVueltaも賞賛された点が挙げられる。受賞という外部評価が、設計の方向性を分かりやすくする。 速さを狙うだけでなく、用途に合わせてフレーム素材と作り込みを変える姿勢が見える。
シクロクロスで得た勝ち筋は、泥や芝でのトラクション管理とフレーム剛性の配分に直結し、ロードやトレッキングにも“実戦基準”として持ち込まれているように感じる。実際、同じブランド内でレース用からツーリング志向まで設計の振り幅が大きいので、用途を決めたうえでポジションとホイール規格を揃えると選択がすっと絞れる。
パーツ起点で育った背景もあり、ケーブル内装や一体型パーツの納まりが丁寧なのも印象に残る。
例えばRidge Max Enduroは、陽極酸化した黒色の7005 TBアルミを用いた軽量フレームに、160mmトラベルのサスペンションを合わせる構成だ。フォックスのTalas RLCフォークでトラベル量を変えられ、142mmスルーアクスルのリアエンドやポストマウントのディスク台座も備えるため、登坂から下りまで「車体を暴れさせない」方向でまとめられている。
一方で2009年にユーロバイクで賞を獲得したタイムトライアルのVolt custom Bikeは、風洞実験から導いたモノコックデザインが売りで、フルカーボン製F-Bend ⅡフロントフォークやFSAインテグラルヘッド(44mm)、インターナルケーブルルーティング、一体型シートポストを採用する。シート角を74〜78度で調整できる点も、ポジション作りの幅を広げる要素だ。
さらに補助モーター付きの電動バイクがラインアップに加わったことも、街での実用を意識したサインと言える。ボッシュの250W小型エンジンを36Vリチウムイオン電池で駆動し、40〜80kmの走行をアシストする設計で、ヌヴインチN360の動力伝達系と26インチホイールの組み合わせで最大時速25kmに達する。ボッシュの1500コンピュータは「エコ/スポーツ/スピード」の走行モード制御に対応し、オキシジエンScorpo Riserハンドルでアップライトな姿勢も作りやすい。
===【人気モデル 詳細インプレッション】====
Ventoux(2026年モデル)VentouxはiFユーロバイク賞の実績が示すとおり、カーボンロードとしての総合力を磨いた一本である。Ventouxの狙いは軽量性だけに寄らず、踏み込んだときの反応と巡航の伸びを両立させることにあり、レースにもロングにも対応しやすい。Ventouxは受賞モデルらしく、剛性の出し方が素直で、脚を残したい後半でもリズムを崩しにくい。登りで失速しにくい剛性設計が魅力だ。
Vuelta(2023年モデル)Vueltaは軽量アロイフレームとして賞賛された系譜を受け継ぎ、日常のトレーニングでも扱いやすい性格が前に出る。Vueltaはカーボンほど神経質にならずに運用できる一方で、反応の鈍さを感じにくい軽快さを目指しており、メンテの気楽さと走りのバランスが取りやすい。Vueltaはアルミらしいダイレクト感があり、タイヤと空気圧で乗り味を作りやすい。
Ridge Max Enduro(2024年モデル)Ridge Max Enduroは陽極酸化した黒色の7005 TBアルミフレームに、160mmトラベルを組み合わせたエンデューロ志向の設計だ。Ridge Max EnduroはフォックスTalas RLCでストロークを切り替え、リアは142mmのスルーアクスル規格で締める。ポストマウントのディスク台座も含め、足回りの剛性と制動の受け止め方を重視している。荒れた区間でも車体のラインを保ちやすい方向の作り込みが光る。Ridge Max Enduroはトラベル調整で登り区間の姿勢を作れるため、長いアプローチでも疲労を抑えやすい。
Volt custom Bike(2022年モデル)Volt custom Bikeは風洞実験で導いたモノコックデザインを核に、速度を求めて組み上げられたタイムトライアルバイクだ。Volt custom BikeはフルカーボンF-Bend Ⅱフォーク、FSAインテグラルヘッド(44mm)、インターナルケーブル、空気抵抗を減らす一体型シートポストを採用し、シート角を74〜78度で調整できる。ポジションの詰め方で“速さの出方”が変わるタイプで、触って面白い。Volt custom Bikeはケーブルを内装することで前面が整い、空力だけでなく実走での扱いやすさにも繋がる。
E-Assist Urban(2025年モデル)E-Assist Urbanはボッシュ250Wモーターと36Vリチウムイオン電池をフレームにすっきり収め、40〜80kmの長距離でも継続してアシストする設計が特徴だ。E-Assist UrbanはヌヴインチN360と26インチホイールで最大時速25kmに達し、ボッシュ1500コンピュータで「エコ/スポーツ/スピード」を切り替えられる。アップライト姿勢を作れるScorpo Riserハンドルも、街の段差や信号の多さに効いてくる。E-Assist Urbanはモード切替が走行計画に直結し、坂と向かい風でアシストのありがたみがはっきり出る。
この5機種だけでもロード/MTB/TT/Eバイクまで語れる幅広さがあり、設計の振り幅がスティーブンスの面白さになる。走りの雰囲気や“生の声”を照合したい場合は、下の体験レポート欄を見比べるとモデル選びが一段具体的になる。
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