ブリヂストンモールトン(BRIDGESTONE MOULTON)-詳細レビュー
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ブリヂストンモールトン(BRIDGESTONE MOULTON)は、日本のブリヂストンサイクルとイギリスのアレックスモールトン博士が立ち上げたメーカーです。小径車=遅いという常識を、サスペンションと独自フレーム構造で覆した“走るミニベロ”として語られてきました。小さなホイールで軽快に回しつつ、路面の凹凸はフレーム側でいなす――この発想が、街でもロングライドでも独特の快適さを生みます。フレームの造形そのものが工芸品のようで、眺めて楽しいという声が多いのも納得です。
モールトンの核は、サスペンションによる路面追従と、空気抵抗を抑えやすい小径ホイールの組み合わせです。単に快適というだけでなく、荒れた路面でタイヤが跳ねにくく、結果として速度を保ちやすいのが特徴です。細いタイヤでもグリップを失いにくく、舗装の継ぎ目が多い街でも走りが乱れません。路面の衝撃が角張らないため、ハンドルを握る手や肩が疲れにくいのも実感しやすい点です。
モールトンのサスペンションは、乗り心地を良くするだけでなく、タイヤが路面に“貼り付く”時間を増やし、加減速のロスを減らす役割があります。小径は路面の凹凸を拾いやすい反面、追従さえ確保できれば回転慣性が小さく、ペダル入力に対してリニアに反応します。その相乗効果が、独特の軽さと速度維持のしやすさを生みます。
小径車は加速が軽い反面、直進性が弱くなることがあります。しかしブリヂストンモールトンは、フレームの剛性バランスやジオメトリで直進性を作り、速度が上がっても“ふらつき”が出にくい方向に整えられています。結果として、信号の多い区間は軽快に、長い直線は伸びやかに――という二面性が成立します。
特徴的なスペースフレーム(空間構造)や分割機構は、見た目の個性だけでなく機能そのもので、剛性の作り方や整備性に直結します。分割できるモデルは収納や移動の自由度が上がり、旅の計画そのものが広がります。分割部は“弱点”になりやすい箇所ですが、しっかりした設計だと踏み遅れが出にくく、走行中は一体型に近い感覚が得られます。
また、モールトンはセッティングで印象が大きく変わる自転車です。タイヤの空気圧を少し落とすだけでしなやかさが増し、逆に高めると反応がシャープになります。ハンドル幅やステム長の影響も大きいので、購入後に“自分のリズム”へ寄せる楽しみがあります。ミニベロなのに、フィッティングが決まるとロードのように淡々と巡航できるのが、このブランドの面白さです。
整備面では、サスペンション部の消耗や、ケーブルの取り回し、分割部の締結など、普通のロードとは違う“見るポイント”があります。ただし、ポイントさえ押さえれば難しいものではなく、定期点検で気持ちよさを長く維持できます。中古で探す場合でも、状態チェックの軸が明確なので、良個体に出会えれば満足度は高いでしょう。
総括すると、ブリヂストンモールトンは小径車の枠を超えた走行感を持ち、所有する喜びと走る喜びが同時に得られるブランドです。街の段差から郊外のロングライドまで、同じテンポで走りたい人にとって強い候補になります。“普通の小径車”に物足りなくなった人ほど刺さります。
===【人気モデル 詳細インプレッション】====
BSM-R9(2022年モデル)は、スタンダード系の代表格で、モールトンらしい快適性と取り回しの良さを日常に落とし込んだモデルです。小径でも速度が伸び、路面の荒れで跳ねにくいので、通勤の疲労が溜まりにくいのが魅力です。リアキャリアや泥除けなど実用装備と相性が良く、街の移動を“軽い運動”に変えてくれます。タイヤと空気圧の合わせ方で、軽快さと安定感の比率を調整できます。ギア比を軽めにすると、信号の多いルートでさらに快適になります。
BSM-S18(2023年モデル)は、分割機構を備えた代表的モデルで、収納や輪行の自由度を上げつつ走行性能を犠牲にしないのが特徴です。分割部の剛性がしっかりしているため、踏んだときの遅れが出にくく、普通に走っていて分割式であることを忘れるほどです。旅先での移動手段としても強力で、行動範囲が一気に広がります。パッキングの自由度が高いので、移動手段そのものが旅の一部になります。
BSM-RD(2024年モデル)は、ロード寄りの走りを意識した仕様で、加速の芯と高速域の安定感を狙ったモデルです。フレームの上質さを活かし、踏み込んだ力を素直に推進へ変える味付けが光ります。小径でも巡航が気持ちよく、ロングライドで“楽に速い”感覚が得られます。ハンドル周りを軽くまとめると、登り返しの再加速が一段と気持ちよくなります。下りでのライン維持が楽になると、結果として平均速度も上がりやすいでしょう。
Frame Kit(2025年モデル)は、完成車の枠を超えて“自分のモールトン”を組み上げたい人向けの選択肢で、パーツ選びで性格を大きく変えられるのが魅力です。ホイールやギア比、ブレーキの方向性で街用にもツーリング用にも振れ、組み方次第で別物になります。組む過程がそのまま所有体験になるのがフレームキットの醍醐味で、長く付き合うほど愛着が増します。
BSM-R9 スペシャルエディション(2026年モデル)は、BSM-R9をベースに質感と走りを磨いた位置付けで、日常の扱いやすさは残しながら、巡航の伸びをより気持ちよく狙ったモデルです。装備を足しても動きが鈍らないバランスがあり、街から郊外へそのまま距離を伸ばせます。小径の軽快さとサスペンションの追従性で、荒れた舗装でもペースを落としにくいのが利点です。長距離でこそ違いが出る“上質な相棒”になります。
ブリヂストンモールトンは、モデル名が近くても分割機構の有無やコンポ構成で性格が大きく変わります。レビューを見るときは、走行距離だけでなく、保管方法(室内か屋外か)や輪行の頻度まで含めて比較すると自分に合うモデルが見つけやすくなります。さらに、サスペンションのセッティング感(空気圧・タイヤ幅の方向性)まで書かれているレビューは情報量が多く、購入後の調整にも役立ちます。セッティング例が豊富な人ほど再現性が高いので、同じ身長帯・同じ用途のオーナーを探して読むのもおすすめです。輪行を多用するなら分割モデルの体験談、街乗り中心なら段差や押し歩きの評価が書かれたレビューが役立ちます。そこが噛み合うと、満足度が一段上がります。焦らず比べるのがコツです。
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