ジアーズ(GIR'S)-名車の証
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ジアーズ(GIR'S)は、フランス生まれのロードバイクブランドで、平成16年に静岡県で設立された日本のゼータトレーディングが販売しています。ゼータトレーディングは自転車の部品や衣料品など自転車に関連する商品を広く販売しています。
===【往年の傑作モデル 詳細解説】====
Gスターは、そのデザインもさることながら、最大の特徴はエキセントリツクハンガーを使った、「BB 3」と呼ばれるシステムだ。これはハンガー部のパーツを交換することで前後45mmに3段階移動できるもので、結果としてシートアングルをおよそ6
・5度の範囲で調整することができる.単純にシートアングルを変更して、TTやヒルクライム、ロードと使い分けることが目的かと想像したが、実際には人間工学の研究結果からのフィードバックで、快適性とパフォーマンスを両立させるためのものだ。ハンガー位置を変更することで、自分の好みに合わせたポジションはもちろん、乗り味や剛性バランスを調整することができる.もうひとつ特徴的なものは、バックステーに書かれた「ツインフレックスⅡ」と呼ばれるテクノロジーで、これはねじれに対する抵抗力を損なうことなく、柔軟性を持たせるための技術で、カーボンの繊維方向や多層の研究から完成されたものだ。たとえばわずかに上に反っているチェーンステーと、下に向かって反っているシートステーはお互いに反発する方向に力が働くことで、路面からの衝撃を緩和しつつ、必要なパワーをロスさせないようになっている.また、チェーンステーはハンガー方向で絞られ、ハンガー幅と同じボリュームで構成されることで横方向からの力に対抗し、推進カヘと変換している。
振動を伝えにくく、パワーロスもない。相反する性格を1台で両立させているというジアーズ・Gスターだが、デザインの特性とは裏腹に乗った感じは意外なほどに違和感がない。確かにハンガー位置を変更するとフロントセンターの距離が変わり、前輪への加重バランスが変化することで、ステアリングの傾向が変わることは確かだが、その変化は思ったほど大きくはなく、すぐに慣れてしまう程度の問題だ。そして最大の特徴は、その振動吸収性にある。これまでの経験からすれば、ここまで振動吸収性がいいフレームでは、サイクリング程度の走り方では問題はなくても、レースでは使いたくないと感じるものがほとんどだった。しかし、ジアーズに限っては、(じつに不思議な感覚なのだが)柔らかいのに進むのだ。だからといってフニャフニャと力の入らないバイクでもない。確かにギヤをかけて一気に踏んだ場合は足下がグラッとする感触があるのだが、それは力をロスしている踏み応えのなさ、たよりなさではなく、力をいったんフレームが溜め込んで一気に吐き出すような感覚だ。
反応は鈍いがスピードは速いという、なんとも不思議な感覚。おそらく振動吸収性がいいという言葉の裏には「跳ねない」というキーワードがあると考えられる。路面形状に対してしなやかに追従することができれば、その分タイヤと地面をしつかりと接地させることができる。しなやかなタイヤが硬いタイヤよりも走るように、跳ねないバイクはよく進むものだ。ただしハンガー位置を変えると、フロントディレーラーの位置変更とチェーンの長さ調整が必要になる。やはり自分の使い方に合わせたら、あとはその位置で使うのが本来の使い方だろう。
このブランドは、上記以外も魅力的なモデルを沢山製造しています。カタログでは分からない実際に購入したユーザのクチコミ評判やインプレ、生の声は以下をご覧ください。
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