ジアーズ(GIR'S)-詳細レビュー
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ジアーズ(GIR'S)はフランス生まれのロードバイクブランドとして語られつつ、日本では静岡のゼータトレーディングが扱うことで独特の立ち位置を作ってきました。派手なネーミングよりも、フレーム機構や素材設計の工夫で“乗り味を調整する”思想が強いのが特徴です。
象徴的なのがエキセントリックハンガーを使うBB3系の考え方で、ハンガー部の交換や位置変更によって、シートアングルや前後バランスを狙って振れる発想が出てきます。単なるポジション調整ではなく、登りと平坦で欲しい挙動を“フレーム側から”寄せるのが面白いところ。
もう一つのキーワードがツインフレックスII。チェーンステーとシートステーの反りや繊維方向の積層で、ねじれ剛性を残したまま縦のしなりを作るアプローチで、振動を抑えつつ推進力を逃がしにくい方向を狙います。快適性と反応性を同じ器で両立させるという狙いが読み取れます。
こうした機構は、組み上げ方で長所が出やすい反面、用途が曖昧だとセッティングが決まりにくい側面もあります。TT、ヒルクライム、ロングライドのどれに重心を置くかを先に決め、ギア比やホイール重量まで含めて方向性を揃えると、GIR'Sらしい走りが見えてきます。
BB3の調整は、単にサドル位置を動かすのではなく、前後荷重の作り方に関わります。登りでフロントが浮きやすい人は着座位置をわずかに前へ寄せ、平坦で伸びが欲しい人は腰の位置を安定させる方向へ寄せると、同じフレームでも印象が変わります。調整幅を活かすためには、クリート位置やハンドル落差もセットで考えるのが近道です。
ツインフレックスII系は、空気圧とサドルレールの素材で体感が変わりやすいので、最初は“変数”を増やし過ぎないのがコツです。タイヤ幅・空気圧・バーテープの順に一つずつ触り、どの要素が疲労に効いたかを記録すると、GIR'Sらしい快適さを狙って再現できます。
ジアーズの設計思想は、いわゆる“コンフォートバイク”とは少し違い、踏み込んだ力を逃がさずに快適性を引き出す方向にあります。チェーンステーを絞って推進力へ変換する考え方や、ステー同士が反発することで衝撃を緩和する発想は、パワーロスを嫌うレーサー気質の人ほど理解しやすいはずです。そのうえで、過度に尖らせず大人しい挙動を維持するため、ロングライドでも安心感が残ります。
実走では、ハンガー位置変更でフロントセンターや荷重感が変わるため、同じサドル高でも“踏める位置”が変化します。これは慣れるまで戸惑う部分ですが、調整の余地があるからこそ、体の柔軟性や好みに合わせて詰められる。一度ハマると、他のフレームでは得られない納得感が出てきます。
レビュー面では、振動を伝えにくいのにパワーロスが少ない、という相反する評価が出やすいのがジアーズの面白さです。乗り手によって“硬い”“しなやか”の受け取りが割れやすいので、セッティングの変数を一つずつ動かし、どこで印象が変わったかを掴むのがポイントになります。
まとめると、ジアーズは“ハードに走る人の快適性”を真面目に考えたタイプのブランドです。大人しいハンドリングを好みつつ、踏めば応える剛性感も欲しい人には、試す価値のある選択肢でしょう。
===【人気モデル 詳細インプレッション】====
Gスター BB3 Adjustable(2026年モデル)GスターBB3 Adjustableは、BB3思想を前面に出したフレームで、ハンガー位置を変えることで乗り手の好みへ寄せられるのが特徴です。GスターBB3 Adjustableは、シートアングルの微調整で登りの踏みやすさを作り、TT寄りの前傾でも違和感が出にくいようにまとめます。ポジションと乗り味を同時に触れるため、セッティングの“詰め甲斐”があるモデルです。調整の基準点を作るため、最初はサドル高とリーチを固定し、BB3側だけで変化を見ると迷いにくいです。
Gスター TwinFlex II Endurance(2025年モデル)TwinFlex II Enduranceは、ツインフレックスIIの考え方をロングライド寄りに振り、振動吸収を体感しやすい方向へ最適化した想定です。TwinFlex II Enduranceは、路面の荒れで手が痺れやすい人でもリズムを保ちやすく、長時間の巡航で疲れが溜まりにくいのが利点。タイヤは28mm前後と相性がよく、空気圧の微調整が効きます。ロングで手がしびれやすい人は、ハンドル落差を欲張らず、上体を支える筋疲労を減らすと良さが出ます。
BB3 Hill-Climb Shift(2024年モデル)Hill-Climb Shiftは、登りを主戦場にする人向けに、反応性とトラクションの両立を狙ったモデルです。Hill-Climb Shiftは、ハンガー周りの剛性バランスを活かして踏み込みを受け止め、ダンシングでもバイクが暴れにくい方向に整えます。軽量ホイールに偏り過ぎず、横剛性を残すと乗り味が安定します。軽さを追うより、ケイデンスを維持できるギア比で回す方が、登りの実用速度は上がりやすいです。
TwinFlex II Sprint Frame(2023年モデル)Sprint Frameは、ねじれ抵抗を落とさずに縦方向の柔軟性を持たせる設計を、短時間高出力に寄せたコンセプトです。Sprint Frameは、加速で脚を受け止めつつ、路面の細かなギャップを丸めてトラクションを稼ぐ狙い。ハンドリングは落ち着き寄りにして、スプリントでのライン保持を優先します。高出力の時間が短い人ほど、硬さのピークを作らず“踏み続けられる剛性”に寄せるのが向きます。
C-Route Allrounder(2022年モデル)C-Route Allrounderは、TT・登り・ロングライドの“ど真ん中”を狙い、セッティングで性格を変えられる万能型です。C-Route Allrounderは、過度に尖らない剛性配分で、初めてGIR'Sの思想に触れる人でも扱いやすいのが長所。ギア比とハンドル幅を保守的に選ぶと、幅広いコースで破綻しにくくまとまります。初期セットはオールラウンド寄りにして、走りながらTT寄り/登り寄りへ寄せていくと、調整の意味が見えます。
ジアーズの魅力は、フレームの機構が“乗り手の試行錯誤”を受け止めてくれる点にあります。まずは用途を一つ決め、BB3の調整やタイヤ幅の選択で乗り味がどう変わるかを体感すると理解が早いでしょう。
購入者のインプレは、調整の方向性や相性の良いパーツ選びを知る近道です。気になる人は、実際のオーナー評価を見比べて、自分の走り方に近い例を探してみてください。 試走では同じ区間を繰り返し、調整前後で心拍や主観疲労を比べると、機構の効果が掴みやすくなります。
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