サーベロ(CERVELO)-名車の証
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サーベロ(CERVELO)は、1995年2人のエンジニア、フィル・ホワイト、ジェラルド・ブルーメンによって創設されたカナダブランドです。
イタリア語で「頭脳」を意味するcervelloと、フランス語で「自転車」という意味のveloをかけ合わせた言葉がブランド名となっています。
もともとトップ選手がタイムトライアルで速く走れるマシンをオーダーしたのが始まりで、その性能のよさに注目が集まり、ひとつのブランドとして歩み始めました。
タイムトライアルモデルはトライアスリートにも愛用されるようになり、さらに通常のロードレース用バイクもリリース。エアロ形状という独特のフォルムを保ちながら、ツール・ド・フランスで勝利を争うバイクに成長を遂げました。
軽量化と空気抵抗の削減。ロードバイクは誕生以来、この2つの課題につねに挑み進化を果たしてきました。
その結果、今では空力に優れつつも1kgを簡単に下まわるフレームが登場しました。
そんな現実は、同社がこの世になければ実現していなかったかもしれません。
革新的なTTバイクを作るという信念の下、フィル・ホワイトとジェラルド・ヴルーメンという2人のエンジエアによって、サーベロは95年に立ち上げられました。
96年に最初の量産型TTバイクを発表すると、01年にはP3(当時はアルミ製)を投入しました。
現在のPシリーズにも通じるコンセプトを持つこのバイクはトライアスロンやTT競技で成功を収め、以降、空力に秀でたメーカーとして、とくにトライアスリートの間で絶大な地位を獲得します。
大きな転機となったのは03年。プロロードチーム、CSC へのバイク供給です。
同時にバイク作りもそれまでのエアロだけでなく、カーボン素材を積極的に取り入れ軽量化にも注力します。
05年に発表されたR3はフレーム単体で800g台の軽さと高剛性を両立し、F・カンチェッラーラのパリ〜ルーベ制覇をもつて、その優秀性を証明しました。
さらに08年にはC ・サストレの活躍により、ツール・ド・フランスの栄冠を手にします。
サーヴェロはプロチームにバイクを供給して、わずか10年という短期間でツール、ジロ、世界選、グランクラシック、オリンピツクなど主要タイトルのほとんどを手中に収めました。
その活躍に伴い、ロードバイクのトレンドセッターとしても君臨します。
おそらく、かつてここまで急速に成長を遂げたブランドは例を見ないでしょう。
その背景には、独創的かつ明確な開発コンセプトによる製品作りがあります。
エアロロードというカテゴリーは、出発点となるソロイストから現在のSシリーズによって、同社がみずから切り開いたものです。
一方Rシリーズは、板のように薄く細いシートステーを採用して軽さと乗り心地を両立したが、この大胆な形状は同社が先べんをつけたもので、今では軽量ロードに欠かせない形状となっています。
空力のSシリーズと軽量のRシリーズというように、2 つのカテゴリーに分けたラインナップもサーベロが先駆けで、それも同社成功の妙です。
これにより空力と軽さ、それぞれの性能を特化させたバイク作りが可能になり、そのコンセプトは高次元のエンジニアリングによって、ルックスと走行性能が端的に表わされています。
最新作を見ると、カーボンとエアロテクノロジーの進歩により、Sシリーズは軽さを、Rシリーズはエアロ性能を手に入れています。
今後は2 つの性能を融合させた究極の一台が登場するのか、それぞれをさらに進化させるかはわかりません。
いずれにしてもロードバイクにおける最大の課題である、軽量と空力を徹底的に追求するサーヴェロの情熱的なフレーム作りは、今後も多くのロードバイカーをとりこにすることでしょう。
サーベロのロード界での飛躍をR3とともに決定づけたカーボン製エアロロード、ソロイストカーボン。
後に現在のSシリーズヘと発展します。
C ・サストレは軽さに優れるR3と、その次世代機となるR5、エアロモデルのSLC‐SL、TTバイクのP3を駆ってツールを制覇しました。
09~ 10シーズンは製品開発の観点から、自社プロチームのサーベロテストチームを持ちました。最近見られるメーカー主導型チームの先駆けです。
サーベロ(CERVELO)は、弱虫ペダルにも登場する人気・評判のブランドです。
===【往年の傑作モデル 詳細解説】====
P5 THREEは、ヘッドが寝ていて、TTバイクらしい落ち着きのあるモデルです。実際にまたがっても、スピードをあげるまではその良さがわかりません。しかし一旦ハイスピードのペースに乗せるとスピードの維持能力は極めて高く、ハンドリングも自然になるので、一定レベルに達したライダーには強みになるでしょう。硬さがないものの、ハイスピードで安定するのは、かなり剛性の余裕があるため、TTバイクとしては上りもこなせるほうです。下りはテクニック次第です。相対的に細いフォークを使っているが弱点になることもなく安定しています。特に主張するところがないのはバランスがいい証拠です。ハイスピード域ではDHポジションでハンドリングしやすいです。スピードに乗ってからは突き進むが発進加速は結構あります。ゼロ発進がゆったりしています。縦剛性がバリバリに強そうに見えますが思いのほかやさしくコンフオート性能は見た目よりも高めです。ヨーロッパのプロのように攻撃的に走りたくなるTTマシンです。スピードを追求するためだけに考え出されたようなフレーム形状です。これだけのものを一瞬で思いつくはずはなく、これまでの経験値の積み重ねがP5を生み出しています。というのもこれだけアヴァンギャルドなバイクを突然渡され、いきなり全速力で走れといわれても無理がありますが、サーヴェロという名がそのネガティブな部分を払拭し、余りある信頼を提供してくれます。ボリュームあるフレームによって芯があるフレームながらも加速力、スピード持続力も優れ幸いタイムトライアル競技に挑む気にさせてくれます。油圧ブレーキの性能も十分に発揮しており、TTの特殊な配置位置に適した機構です。
R3は、登場したころは革新的でしたが、今の標準からすると特殊な乗り味にカテゴライズされるモデルです。ヒルクライムにも良く、加速への反応は今も一級レベルですが、その性能はフロントと下周りによるもので、大事な部分の剛性の高さははっきりわかりますが上周りがあまりにか細いのも伝わります。体重が軽めのライダーには良いはずです。フロントの動きにバックが追ってくるのでねじれを感じながらライダーが合わせる必要がありますが、慣れのレベルです。フロントとリアのバランスは良いです。フロントからBBにかけての強さは目立ち、フオークもしっかりしていますし、ハンドリングはシャープです。微振動の吸収はハイレベルです。大きな凸凹では逆に限界に達しやすく、ライダーによって意見が分かれそうです。神経質になりがちな重量の軽さもアッセンブルによって解決し、安定感抜群のライディングを可能にしています。ビギナーでも乗りこなしやすく、スキルが身に付いてから軽量ホイールなどにステップアツプすれば良いでしょう。フレームは踏み出しの加速性に優れ、上りなどでは強い味方です。シッティングでは優しさを感じますが、ダンシングでのスプリントはかなり良好です。フロント周りの剛性感も熟成されています。セカンドモデルながらも高レベルな走行感、さらにコンフォート性能も十分に兼ね備えています。サーヴェロのロングセラーであり、ツール・ド・フランス制覇モデルとしても名高い名作フレームです。上位モデルのR5同様にプロジェクトカリフォルニア・テクノロジーを導入し、さらなるスペックアップを果たしています。サーベロ社の理念であるエアロダイナミクスではなく、軽量性と剛性の両立を追求した新しい挑戦の結晶です。目的どおりに軽さと剛性を兼ね備えたR3はグランツール山岳ステージやパリ~ツールでの2年連続優勝などの成功を獲得し、その優位性を見事に証明しました。
S5 VWDは、TTバイクとはシートアングル、ヘッドアングルが違うものの、板状のフレーム構成で、すべてがエアロ形状であるわりにはほどよい剛性をもち、かなりよい加速性能を持っているモデルです。テーバードフォークが多くなっている現在、フレームもフオークも華奢だと相当に重くしないと同等の安心感は得られそうにありませんが、バランスとなると話は別で、前後が一定の設計思想によって統一されています。コーナリングで特にフレーム全体のねじれがあります。これだけ縦に幅があるのにゴツゴツしていません。パワフルに上るのは苦手ですが回転で走る分にはヒルクライム性能も十分です。下りは直線的には独特の一体感があっていいです。本物のTTバイクはライディングフィールにあわないですが、エアロチューブのバイクに乗りたい人にはおすすめの一台です。TTフレームの質感を想像していると少し違い、この形状ですが瞬発カが高く、スプリントもこなせる、ロードらしい反応の高さが特徴です。スタンダードなS5と比べ、軽量なので腰高なイメージもありますが、エアロフォルムでオーソドツクスなロードらしい質感をうまく表現できています。上りも軽快、ペダリングは回転向きだが、加速局面では素晴らしい動きです。想像以上に万能な走りを提供しています。
S5は、卓越したエアロ形状で、実際にプロが使ったのもこのグレードになります。質量がああるので、ねじれ剛性は強いです。ハンドリングがニュートラルなものが多いですが、それに対してすこしユニークな感じになっています。特殊な形状ではありますが、それでも自然さを出そうとしています。ヘッドがちょっと細くて、それでダウンチューブも前方がすごく薄く、ボトムの厚みが増しています。こういうのは意外とねじれに対して利いてきます。ちょっとフロントシヤープでシャッと曲がって、後ろが追従してくる、その感覚が逆に面白いです。反応は良いです。どこもバランスよくできていて弱点がありません。その軽さの中にしっかりとした剛性があるというものが多いので、特徴があると目立ちます。カットアウトが大胆ですが、ジオメトリーを見るとスタックが高くて、リーチが短いです。いわゆるアップライトでタイムトライアル形状ですけど全然違う趣です。それが面白いフレームとなっています。
R5CAは、プロジェクトカリフォルニアから生まれ、世界最高レベルの軽さを実現したモデルです。新規格BBや左右非対称のBBシェルの採用、各チューブ形状のリファインにより、優れた剛性と軽さを兼ね備えています。もはや至高の存在です。
S3は、トル・フースホフトの2010年ロード世界選手権優勝に貢献した傑作バイクです。Rシリーズで培った技術を進化させ、快適性とさらなるエアロ効果と剛性をアップさせた、正に究極のエアロロードバイクと呼ぶにふさわしい1台です。、S3はSLC-SLのマイナーチェンジ版です。フロントフォークがウルフから3T
・フンダになり、チェーンステーとワイヤ処理が変わっています。サーベロはエアロにこだわるブランドだけに、注目はワイヤの取り回しです。走行中に最も大きな抵抗になっているのは空気だし、こだわりたいのもわかるけど、メンテナンス性を考えると、そのままでよかったのではと思います。TTバイクではメジャーとなりつつある取り回しとはいえ、ステム周辺が煩雑になるし、サイクルコンピュータを取り付けにくいです。S3を買うような人は、自分でメンテナンスをしないのかもしれないけど、あまり好きになれないです。自分で組むとなったら、かなり苦労しそうです。でも、走行性能は最高です。いろんな面で。。ホイールが硬いし、路面の突き上げはハードです。ハンドルセットも硬いです。これほどスパルタンなバイクはめったにありません。しかし、フレーム自体の突き上げ、振動減衰は悪くないです。これは、タイヤやホイールなど足まわりの選択でも印象がよくなります。収束は早いです。だから、チョロッと乗って硬く感じても、距離を稼いでいくと最初に想像したよりも疲れません。そこがいかにも「競技志向」です。それと、S3にセツトされている3Tのフォーク、あれはすばらしく剛性が高かったです。新型デュラエースのアーチとカーボンリムの組み合わせは、フオークに大きな負荷がかかるけど、まったく弱さを感じません。これなら下りで飛ばしても不安がありません。当然、ダンシングしたリダッシュしたりしたときも、ガッチリ受け止めてくれます。ペダリングが軽くて、踏んだ瞬間なめらかに、どんどん加速していきます。ドグマのターボ感とはちょっとまた違うけど、スプリントもOKです。エアロ形状だと平地のようなイメージが強いけど、上りも得意だし、苦手なパートがありません。上りも得意だし、直進安定性も高く、平地もバッチリです。普通の人が試乗車を乗りやすくチューニングするなら、ロープロファイルのホイールで、タイヤも23Cのほうがいいです。けど、スタイリングのバランスが悪くなります。ディープリムが絵になるフレームだから、ロープロは似合わないです。ボーラとかライトウエイトだったら、最高の組み合わせになります。キレもあります。唯一のアラは、ワイヤです。人によってはSLC-SLのほうがいいかもしれません。ちょっと手間のかかるバイクだけど、そこもS3の魅力なのだと思います。大きく性能が向上したとは思わないけど、レースではわずかな差がものを言うし、全開で走ったときのよしあしは、ほんの数パーセントの差で決まります。価格も据え置きだし、勝ちをねらつて走るような人には魅力的でしょう。サーベロ社が設立当初からこだわり続けているエアロタイナミクスに一切の妥協をせずに作り上げたソロイストシリーズです。その頂点に立つのがこのS3です。ロードバイクの3大要素といわれる剛性・軽量性・エアロ効果のすべてを兼ね備え、さらにRシリーズで培った快適性をも加えた最新鋭のロードバイクです。それを証明するかのように、北京オリンピックやツール・ド・フランスなどのビッグレースでも大活躍をとげています。
RSは、サーヴェロのエンジエアが世界ナンバーワンの称号を得て、次の挑戦として開発したモデルです。その快適性から、グランツールを闘うプロも好んで使用しています。長めのヘッドチューブで、ロングライドにも適した設計となっています。サーベロ社のエンジエア達がエアロ効果、軽量・剛性の次に目標にしたのは「乗り心地」です。チームCSCとの共同開発により誕生したRSは、新形状のスーパースリムシートステーを備え、ねじり剛性を低下させることなく快適性を得た究極のコンフォートバイクです。
S1は、サーヴェロがこだわり続けているエアロダイナミクスをもっとも手軽に体験できるモデルです。アルミモデルですがけっして廉価版ではなく、踏み出しの軽さやアタック時の反応の良さから、プロ選手も使用しています。サーベロ・ロードバイクの原点ともいえるS1は、サーベロがこだわるエアロダイナミクスを最も手軽に体験できるフルアルミモデルです。しかしただの廉価モデルではなく、アルミ独自の踏み出しの軽さを持ち、クラシックレースではプロが好んで使用することもあります。
T1は、トップモデルであるT3の優れたエアロダイナミクス性能を受け継いだモデルです。サーヴェロエアロフォームの原点であるアルミ素材を採用し、高額で手の届かなかったカーボンバイクの性能を手ごろな価格で体験できます。
RCAは、ロードバイクの2台要素である、軽さと空力を業界でリードするサーベロがプロジエクト・カリフオルニアと銘打って、米国の自社工場で生産した究極の軽量バイクです。昨年発表されロードバイカーに大きな衝撃を与えた一台が、早くもブラッシュアップされることになりました。最大の変更点は、フロントフオークを完全なる新設計としたことです。従来はストレートブレードでしたが、今作ではゆるやかなベンドを与える一方、クラウンには大きなボリュームを与えて横剛性と乗り心地の向上が図られています。サーヴェロのデータによると横剛性は15%向上、縦方向にはマイナス7
%を実現しています。さらに35gの軽量化も呆たしているといいます。対するメインフレームは、トップチューブとシートチューブの作りを見直して強度アップを図り、クラッシュ時の耐性を高めています。そしてこれらの改良によって、フレームセット(エンド小物などを含む塗装済み)は947g
(56 サイズ)に仕上げられています。空力性に配慮したスクオーバル3と呼ばれるチューブ断面形状となっています。電動/機械式変速、油圧式ブレーキにも対応するフューチャー・プルーフ・ケーブル・マネージメント、そして27mm幅クラスのタイヤを受け入れる設計など、RCAは世界最高峰の軽さを追求しながら、多用途性と実用性を巧みにバランスしています。単なる超軽量車に止まらない、サーベロの威信をかけた一台がさらに進化を呆たしました。パッと乗りで体感できる加速の軽さ、ダンシングをはじめとする横の動きの軽快さはまさに超軽量車です。
トルクをかけてペダリングすると、ヘッド下側とフォーククラウン、ハンガーシェルからチェーンステーこそ固いですが、チューブ肉厚が薄いためかフレーム全体としてとくに剛性力が高いとは感じません。対的な剛性だけならR5のほうが上まわるでしょう。しかしRCAにネガティブな運動性能はありません。ダウンチュープの中間部分に感じられる良好なしなりは、瞬間的な加速やスプリントといった場面で速度に伸びびを与えてくれます。R5よりもRCAのペダリングフィールはスムーズで、高速巡航でもペダリングの持続性に長け、上りでの走りの軽さも一枚上手です。気になるのは、少し短めのフロントセンターです。下りや荒れた路面ではやや腰高に感じる面もあります。上級者に向けて反応性の鋭さを狙った設計とのトレードオフゆえに仕方はないとはいえ、この軽さ、そして軽さ際立つ走りは文旬なしに大きな魅力です。サーベロ独自規格のBBライトによって形成されるハンガー部は、高トルクのペダリングにも最適な剛性を発揮するよう、全方向に大きなボリュームを持つボックス状に成型されています。モノタイプと2本式を融合させたシートステーは、乗り心地や路面追従性向上を目的にきわめて細く、薄く成型されています。それができるのも強固な作りのパワーラインがあるからこそです。リヤブレーキのワイヤ処理は、油圧式のオイルラインにも対応できるように全アウター式を採用しています。レバーの引きが重くならないように、ワイヤの出口はトップチューブ上部に設計されています。左右異形断面のチェーンステーは、とくに左側はタイヤとの間隔もかなり詰められ、縦方向はハンガーシェル直径と同じ程度の大きなボリュームを持ち、適正な剛性バランスを得ています。新型となったフロントフォークは、素材とともに形状も見直され、とくにフォーククラウンのまわりのボリュームアップが顕著です。それを示すようなレッドの差し色もユニークです。
価格はフレームセットで147万円。R5CAは134万4000円だったので、8gの軽量化に12万6000円。もちろん単に重さだけでは、価格差を測ることはできませんが、まさに究極の一台ということがよくわかります。
P4は、最速のTTバイクと呼ばれたP3をさらに進化させたサーベロの大注目ニューモデルです。フロントフォークの改良やホイールカットアウト形状の見直し、リヤブレーキをBB下方に配置するなどフレーム全体のエアロダイナミクスのバランスを追求し、前作を上回るエアロ効果を実現しました。ボトルもフレームー体型の専用品となり空気抵抗を避けています。さらに高い直進安定性や剛性バランス、快適性をも兼ね備えた、TTバイクの最終進化形です。
R3 SLは、08年のツール・ド・フランスでチームCSCのカルロス・サストレを総合倒勢に導き、名実ともに世界No1となった超軽量バイクです。ハイモジュラスカーボンをミックスすることによりR3よりも100g以上の軽量化を実現しながら、強度・剛性は一切犠牲になっていません。
S2は、近年のエアロロードバイクブームの先駆け的存在であるソロイストカーボンの後継モデルです。トップチューブ上面から内部にワイヤを通すICS2システムを採用し、エアロダイナミクスに磨きをかけてきました。優れた剛性バランスでどんなコースにも対応する万能タイプです。
アスペロ ディスク アルテグラRX
2020年サーヴェロの完成車&フレームは、オールラウンダーの「R」シリーズ、エアロの「S」シリーズ、TT&トライアスロンの「P」& 「PX」シリーズ、トラック用の「T」と分かれている。ここに新たに追加されたのが「A」シリーズ、その名もASPERO(アスペロ)だ。カテゴリーはグラベルレース用。このシリーズの追加によって、サーヴェロはまた新しい時代の幕開けを迎えた。アスペロのコンセプトはずばり「速いグラベルバイク」。今、世界で大流行しているグラベルロード。その楽しみ方は多様で、ツーリングのように大量のバッグを積んで旅をするスタイルも人気だ。しかしスピードや順位を争うスタイルも近年確立され、機材もそれに伴って進化中。アスペロはそんな競技的側面を追求するアスリート向けモデルとなっている。サーヴェロがこれまで積み重ねたノウハウを生かしながらも、バイクデザインやエンジニアリングは根本から見直して設計。荒れた路面を最高速度で駆け抜けつつ、適切なバイクコントロールも行える。「限界に挑戦したいグラベルライダー」に最適な一台だ。
グラベルやシクロクロスで威力を発揮するシマノ・アルテグラRXリアディレイラーを搭載したモデル。特徴的な構造をしているフォーク先端や、フロントギヤ47/32の組み合わせ(イーストン・EA90クランクセット)など、高速レースに対応するハイスペック仕様の一台となっている
アスペロ ディスク スラム フォース eタップ AXS
無線電動変速機スラム・フォース eタップアクセスを装備したモデル。36Tのフロントシングルで、直感的な変速と軽やかな走りを実現する。高級感のあるカラーも特徴的。ドロップ部分が外側へフレアしたイーストン・EC70AXハンドルバーを採用している。下ハンに持ち替えた際、ダイナミックなポジション変更が可能になる。コンポーネントグレードを下げた「エイペックス1(36万円/税抜)」も展開
アスペロ ディスク フレームセット
アスペロシリーズは完成車のみならず、フレームセット単体でも販売している。前出2つのモデルもフレーム単体で購入でき、専用設計のシートポストも付属する。機械式・電動式両方のコンポーネントに対応可能だが、ブレーキはデイスクブレーキのみ対応となる。「ダークティール/ライトティール」。テイールとは青緑色の一種で、「鴨の羽色」とも訳される。深いグリーンのなかに、キラキラと星のような粒が見える
アスペロ ディスク
卓越したエアロダイナミクスをもつロードフレームをはじめ、さまざまなレースバイクを手がけるサーヴェロ。2020年モデルとして新たにリリースするのが、「Aシリーズ」としてグラベルロードに位置づけられるアスペロだ。ロードレースやタイムトライアル、トライアスロンのイメージが先行するサーヴェロだが、2016年モデルから、未舗装路の走行も想定したディスクブレーキ採用のグランフォンドバイク、Cシリーズを展開。4年の時を経てグラベルモデルとしてさらに照準を絞り込んで生まれたのがアスペロというわけだ。フィールドがアスファルトからグラベルヘと変わっても、サーヴェロが手がけるだけに目指すところはレースであり、アスリートが速さを追求するための性能が与えられている。フレームにはロードレースで培った動力伝達性能と、軽さ、 エアロダイナミクスが、グラベルの走行に最適化して盛り込まれた。さらに、さまざまなコンディションに対応するために、ホイールは700Cのほかに650Bも使用可能としたのも大きなポイントだ。ホイール径が変わることでのハンドリングを最適化するために、トレイル量をアジャストできるトレイルミキサーをフォークのアクスル部分に設けて対応した。サーヴェロが求めるグラベルロードの理想型が、このアスペロだ。
サーヴェロが培ってきたロードバイクの血統を引き継ぐ直進性能と剛性の高さが乗り出しから感じられるグラベルバイクだ。とめどない推進力が生み出されることによって、オンオフの路面を問わずに、あらゆるセクションを走破していくアグレッシブなライディングを演出する。また特徴的にシャープなハンドリングは直感的にラインを変更したり、シッティングからダンシングヘの素早い移行が可能だ。バイクの振り出しの軽さは非常にレーシーな印象だ。滑らかにベンドしたリアステーは、40Cのファットタイヤに対して十分なクリアランスを確保しており、オフロード走行でも安心感がある。さらにシートステーはオフセットしてフレームに接続し、コンパクトかつ岡J性に優れ素早い後輪追従性を確保してくれる。これはシートポストのフレックス性能を生かすデザインでもあり、エアボリュームの大きなタイヤとの相乗効果により、サドルから身体に伝わる振動を大きく軽減してくれる。また、アッセンブルされているイーストンEC70AXのハンドルとのマッチングは抜群だ。幅広の下ハンドルはダートで上体を低くして構える際に脇が開き、肩まわりをリラックスした状態で凹凸をいなしながら、安定したフォームを維持したライディングが可能だ。グラベルロードというセグメントでもコンフォートにならず、速さを追求したサーヴェロらしいバイクといえる。
フロントフォークのアクスル部分にトレイルミキサーを装備。パーツを前後入れ替えることでトレイル量を調整可能。ケーブル類はダウンチューブ上部から挿入。
トップチューブには各種ストレージを装着できるボトルケージ台座を設ける。小石などのりしね上げからフレームを守るプロテクターを装備。シートチューブとポストのフレックス性を発揮させるため、シートステーは上端からオフセットして接続。
このブランドは、上記以外も魅力的なモデルを沢山製造しています。カタログでは分からない実際に購入したユーザのクチコミ評判やインプレ、生の声は以下をご覧ください。
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