トレック(TREK)-名車の証
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⇒【トレック】 女子ライダーの体験レポ! 【レビュー89件】
トレック(TREK)は、は1976年,、アメリカのウィスコンシン州で創業。
OCLVカーボンをはじめとする航空宇宙産業からのフィードバックを元にフレームを作るなど、非常に開発力に優れたメーカーです。そんなトレックが一躍有名になったきっかけは、なんと言ってもL
・アームストロングのツール・ド・フランス7連覇です。それに続くロードレースでの活躍でも有名です。
トレックの特徴は、ハイエンドモデル=プロ選手が使っているバイクということです。そして、ハイエンドから入門モデルまで同じジオメトリーを持っているということです。つまりはプロ選手と同じジオメトリーのバイクが、低価格で手に人るのです。
バイクのジオメトリーは走りを大きく左右する要素なので、非常に魅力的です。
トレック(TREK)は、弱虫ペダルにも登場する人気・評判のブランドです。
以来その技術とより高品質な自転車を世に送り出したいという情熱によって、今では世界有数のスボーツバイクメーカーに成長しました。
今やアメリカンブランドのトップブランドとして成長したトレックですが、MTBはもちろんのこと、ロードでもツールドフランスを制覇するなど、大きな成功を収める同社では、その勢いは全くといっていいほど衰える気配を見せません。
そして、ゲイリーフィッシャーはトレックバイクとなって生まれ変わります。地球上最高の29インチマウンテンバイク、究極のハンドリングを持つロードバイク、そして普通とは一味も二味も違うアーバンバイク、このすべてがトレックブランドで登場し、多彩なラインナップを実現しています。2011年はプロチームのレオパードトレックとレイディオショックにチームバイクを供給しています。
ゲイリーフィッシャーはサンフランシスコのベイエリアに住む10代の少年だったころに「マウンテンバイク」という言葉を作り出し、新しいスポーツとして世に送り出しました。
"アメリカにすごいバイクがあるらしい"90年代、プロサイクリストの中で囁かれた噂。これこそトレックでした。
当時はプロいえどもスチールバイク中心でした。しかしエースクラスはレースで勝つためには最先端の軽量フレームを使いたい。そこで優れた性能のフレームメーカーを見つけるとそのバイクをチームカラーに塗装し、使うということが頻繁に行われていました。
このトレックも例外ではありませんでした。もちろんチームカラーに塗り替えられる側です。1976年、アメリカ・ウィスコンシン州で誕生したトレック。軽量アルミやカーボンフレームの開発を80年代から精力的に行い、92年、画期的なカーボン製法「OCLV」を誕生させました。
宇宙航空産業の基準をはるかに上回る精度を誇るカーボンを使用したフレームは当時の最軽量フレームとして話題を集めたのでした。このOCLVとはオプティマム・コンパクション・ロー・ボイドの略称で、方向性を持つカーボンファイバーを高密度に圧縮するプロセスを意味します。
さらにカーボン構造物内の空隙を最小限に抑える技術です。このスキマを極限まで減らすことにより、構造の強度は著しく向上します。
建築の話だがコンクリート構造物もこの空隙をいかに少なくするか、日夜研究が進められています。
このOCLVの進化の歴史はツール・ド・フランス7連覇の歴史といっても過言ではありません。ランス・アームストロングをしてツールを7勝しましたが、このトレックとUSポスタルがレース界にランスを引き留めました。1997年ガンから生還したランスと契約を結ぶことになりますが、当時この後起こる奇跡のことなど誰も予測していなかったに違いありません。
長期に渡って培ったOCLVのカーボンフレームの技術は、だれもが認めるところです。近年のモデルでは、エクストリームライド系のバイクを中心に新たなプロダクツを発表するほか、従来から定評のあるシリーズに関しても熟成が進み、魅力的な製品を数多く世の中に送り出しています。
99年、ランスが最初にツールを制する。このとき乗っていたバイクが5200です。そして決して侮れないライバルたちを迎撃するために、次々と新型を送り出してきます。
2001年には5900、03年にはマドン5 ・9、04年にはマドンSL5・9、06年にはSSLXと進化しました。最新モデルは以前のOCL∨と比較して1平方メートル当たりの質量は実に半分以下にまで抑えられています。
ランスと出会わなかったら、おそらくここまでの技術革新はなかったかもしれません。しかしこの最高のバイクと才能豊かな選手は、出会うべくして生まれてきたようなところもあるのではないでしょうか。
またパーツブランドであるボントレガーや、クラインなどのメーカーを次々と吸収合併、それら、フランドの持っている優れた技術を抽出し技術改革を行っています。
ボントレガーはトレックバイクのため、といわんばかりの製品ラインナップを展開、完成車というパッケージでの商品提案も欠かしません。まさに戦略・実力共にナンバー1です。
トレックといえば、2007年を境にモノ作りの方向性が大きく変わったという印象があります。
それまでは、どちらかといえばオーソドックスな設計技術を磨き上げるタイプのモノ作りをしていました。
かたくなにノーマルヘッドとホリゾンタルに固執して、フレーム形状もほとんど変えませんでした。
しかし2008年モデルのマドンで何もかもを変えてきました。
走りも圧倒的に新しくなっていました。よくも悪くも、07年以前はL ・アームストロングの影響が大きかったと思います。
08年以降のマドンに採用された数々の新規格は、技術的にはずっと前に完成していたと聞いたことがあります。でも、ランスの以降によってシェイクダウンできなかった、と。
そのときのトレツクは、「いい技術が見つかった」← 「生産体制が整った」← 「よし発売だ」っていうサイクルが止まっていたのかもしれません。
07モデルのマドンSSL6 ・9を最終形とする旧世代のトレックロードフレームは、基本設計的には何年も変わっていませんでした。でも販売側から見ると、その時間があったからこそ、トレツクグループが世界規模の販売ネットワークを構築できたといえるでしょう。
企業としての態勢強化に力を注いでいて、世界レベルでユーザーの最大公約数を把握できる旗艦ブランドとしての足場固めをしていた、と捉えることもできます。
先鋭的なものをよしとするのであれば、その時期は「停滞」になるんだろうし、市場が動いてこその自転車業界であると考えれば、「進歩の一つ」であるといえると思います。
技術的飛躍がなかった時期があったからこそ、今の立場があると言えるでしょう。
そこはなかなかわかりにくいところです。
その08モデルのマドンは、ロードバイクの新時代を切り開いたモデルです。
軽くて優しくて快適でウルトラスムーズで振動の減衰が異常に速い。
旧世代からの変化幅を思うと、あれほど鮮やかな技術的飛躍は珍しいです。
あれが次世代ロードバイクの走りを作ったと思います。
これからのロードバイクはこのような方向に行くんだ、と試乗したジャーナリストは誰もが思ったことでしょう。
他ブランドの方向性にも大きな影響を与えました。カタチも乗り味も。
自転車界の地殻を一気に動かすパワーを持っていました。
それからトレックは、ロードバイク界の先陣を切って新しい走りを追求するブランドになりました。事実、ライバルはどんどんマドン化していきました。
インプレの現場で「マドンつぽい」と何度も言われていました。
今でも最先端にいることは間違ありません。
でも今のお客さんがトレックに抱いているイメージというのは「外れがない代わりにおもしろみもないんですよね」という悪い意味での優等生です。
シンプルでプレーンなグラフィックも原因の一つなんでしょうが、本当にもったいない。中身は全然優等生じゃないですから。
トレックには頭のネジが足りない連中いっぱいいるのでしょう。モノ作りはマッドサイエンテイスティックです。
モノを見ると、ここまでやるか?と思わされることがたくさんあります。優等生だったらドマーネを世に出さないでしょう。あれはロードの設計ではありません。
設計的には驚速ランドナーです。嫌いな人はひと踏みで嫌いになるといいます。エンデュランスロード市場の中でもピンポイントを狙った商品になっています。
今のトレックは一歩抜けたところに突然杭を打ち込む能力があります。近年は試行錯誤を続けているとも感じられます。
マドンの味付けにも苦労してるし、ラインナップ自体にも迷いがあるようです。エンデュランスロードを導入したのもライバルに遅れたし、途中でマドンをエアロ化したり、そうかと思えば15モデルでマドンのラインナップを大きく絞るなど、柱が決まっていない感があるます。
ここ数年の商品構成にはなかなか苦労しているようです。13モデルのマドン7シリーズが出たときに、よくこんなフォーミュラマシン的というか乗り手を選ぶバイクを旗艦として出してきた感じがあります。
このまま変な方向に流れていくのでは…、と心配していたんですが、ドマーネやエモンダが出て、完成度も手にしたお客さんの満足度も非常に高くなりました。
エモンダが出てきて、バランスがよくなった感じはします。マドンをどうするのか、という疑間は残るにせよ。現状はラインナップ再構築の途中だと思いますが、トレックがエモンダで「最軽量」という、また違ったところに杭を打ったという意味は大きいです。
軽さに言及することのなかったトレックが、いきなり重さの話をし始めたわけです。
エモンダで重量を前面に押し出すプロモーションをやってきたということは、トレツク自身が自分たちの中に突き抜けたモノとして表現できる柱を見つけたということだと思います。
エモンダの登場は変革期におけるくさびの一つになると思います。よく走りますし。
名作だった2010 マドンの再来ともいえる洗練された走りを備えています。
でも、トレックが現在持っているさまざまな技術がエモンダに集約されているとは思えません。
もう一個引き出しがある気がします。技術的なことじゃなくてもいい。今までのトレックのイメージを覆すような奇抜なグラフィックでもいいだろうし、新しいカリスマの登場でもいいかもしれない。
それが市場のニーズにはまれば、「黄金時代ふたたび」でしょう。
2007年以前のトレックは、丸チューブでノーマルヘッドのホリゾンタルフレームという、クラシックな設計に固執していました。
07年にフルモデルチェンジを遂げた新生マドンは、すべてを一新し、世を驚かせました。これでトレックは一気に時代の最先端に躍り出ました。
シートチューブとトツプチューブを完全に分離させるという驚きの設計で、高い快適性を実現したエンデュランスロ―ドがドマーネです。
===【往年の傑作モデル 詳細解説】====
リグ(RIG)は、MTBの父と呼ばれるゲイリー・ フィッシャーが提唱した29erをシンプルに味わえるシングルスピードMTBです。優れたジオメトリで安定感と操作性を兼ね備えています。
マドン 2.1(MADONE 2.1)は、レースでおびただしい数の勝利を収めてきたトレックの最高峰ロードバイク「マドン」の名を冠したアルミモデルです。上位モデルと同じジオメトリで高い操作性をもっています。トレックのマドンとえば、世界のロードレースで何度も勝利を飾っているバイクです。卓越した軽さと剛性感、カムテール形状による空力性能など、速く走るための技術が、このマドン21にも惜しみなく注がれています。もちろん、ビギナー向けの設定も忘れていませんヘッドチューブを少し長めにすることで、通常よりもアップライトなポジションになっています。無駄なスペーサーなどを付ける必要がなくなるので、バイクの見た目もすっきりしています。
7.7FXは、レーシングモデルに採用されるOCLVカーボンをフレームに採用したフラットバーロードです。軽量、高剛性 で、快適性も兼ね備える夢のようなスペックを秘めています。ハイドロフォーミングを駆使したアルミフレームに、振動吸収に優れるカーボンステーとフォークを搭載しています。前傾をやや強めた乗車姿勢とエアロダイナミクスに優れたホイールにより、スポーティーなライディングを可能にこしています。
7.5FXは、シートステイ上部に振動吸収用のダンパーを搭載したモデルです。反応性の高さと ロングライドでの快適性を両立する仕様です。MTB系のコンポでワイドレシオなのも魅力です。快適性やハンドリングに大きな影響を与えるフロントフォークにカーボンを採用しています。フォークだけでも旧モデルより100gもの軽量化を果たしており、新設計のフレームとも相まって軽快感が大幅に向上しています。
8.5DSは、ちょっとしたダートも気軽に走破することがで きるデュアルパーパスバイクです。20mmトラベルのリアダンパー機構を備え、路面からの衝撃を適度に吸収してくれます。
7.9FXは、FX TCTカーボンフレームにボントレガー・ネビュラカーボンフォーク、ボントレガー・レースホイール、700× 28Cタイヤ、 シマノ.105コンポなどを組み合わせたクロスバイクの最高峰です。soZoneモノステーがバックからの振動を見事に吸収しています。
7500は、フレームは強力なアルファプラックアルミニウムです。32ホールのホイールにやや太めのボントレガー・LT3 700× 38Cタイヤを履き、街乗りだけでなく、ある程度の悪路をも走破する実力を兼ね備えています。まさにヘビーデューティークロスバイクの旗手と言えます。700Cホイールにフロントサスを装備した、クロスバイクの定番的なスタイルとも言えるモデルです。優れた走行性能で定評あるボントレガー製のホイールを装備して、スポーティなライディングもできる汎用性の高さも魅了です。
7.3FXは、ハイドロフォーミングによって成形された新設計のアルファプラックアルミニウムフレームを採用しています。フレーム単体で100gの軽量化も達成しました。クロスバイクのスタンダードとも言える7.3FXの走りが、さらにシャープに進化しています。
ベルヴイル(BELLEVILLE)は、クラシックな外観を持つ街乗リバイクです。マッドガードは雨の多い日本ではとても重宝しますし、チェーンガードはズボンの裾が汚れるのを防いでくれます。単にオシャレなバイクというワケではなく、実用性もとても高いモデルです。
7100は、アルファホワイトアルミニウムのフレームに、RST ネオンT9サスフォークを組み合わせた乗り心地の良いモデルです。当然のことながら、街中での段差にも強いです。タイヤはボントレガー・H4700×
35Cで、走りの軽さを追求しています。
アットウッド(ATWOOD)は、スレンターなクロモリフレームにリジッドフォーク、700× 35Cタイヤ、3× 7スピードのドライブトレイン、Vブレーキと、必要最小限のシンプルなスベックでまとめたシンプルなクロスバイクです。価格的にもお財布に優しく、気軽に乗る自転車として最適です。
フューエルEX8 WSD(FUEL EX8 WSD)は、トレックのWSDマウンテンバイクは、どんなトレイルでも安定感と機敏なコントロールを可能にしてくれます。女性のために設計されたさまざまなアイデアは、あなたのライディングを、まるでXCの女王になったかのような、別の次元にまで引き上げてくれます。
6000WSDは、男性が乗るフレームの単に小さいバージョンを買うのと、女性専用のものを買うのとでは、明確に違いが分かるモデルです。デザインや色も大事ですが、乗って楽しいかが一番大事です。軽量かつ最適な剛性で、パーツアッセンブルにも極めて優れたモデルです。
7.5FS WSDは、WSDとは「ウィメンズ・スペシフィック・デザイン」の略です。このバイクも通常のスロービング形状を持ちながら、女性に最適なスケルトンを採用しています。FXアルファプラックアルミのフレームは、キビキビとした乗り味を実現しています。スポーティに乗りたい女性にオススメのモデルです。短めのトップチューブや専用サドルなど、女性用に設計されたモデルです。定評あるボントレガー製のホイールを装備して、シティライドはもちろん、休日のフィットネスライドなど、女性でも気軽にスポーツライドが楽しめます。
ベルヴィリレWSD(BELLEVILLE WSD)は、クラシックな雰囲気を醸し出すグラフィックが魅力です。70年代くらいまではレディースモデルといえば6本バックのミキストフレームが当たり前でしたが、最近では見る機会がずいぶん減ってしまいました。そういった意味で、これはとても貴重なモデルです。
スカイSL(SKYE SL)は、アルファフラックアルミをフレームに使用し、100mmストロークのフロントサスペンションに、8スピードのリヤ変速で組み上げたビギナー向けモデルです。可愛らしい見た目ながらも、山でも走行できるスペックを持つ、バリュープライスバイクです。
アットウッドWSD(ATWOOD WSD)は、スカートをはいていても乗りやすいスタッガードフレームを採用しています。スレンダーなクロモリチュープが、シルエットを引き締めます。3×7=21スピード、タイヤはボントレガーの700×35Cで、街で気軽に乗るのに最適なスペックです。
7100 WSDは、トップチュープがグッと下方に湾曲しており、ママチャリ並みに乗り降りが楽なレディースモデルです。スカートをはいている時にも乗りたいという女性に最適です。女子高生の通学用としてもBESTなモデルです。
MT トラック 220(MT.TRACK 220)は、丈夫なアルミニウムフレームとフロントサスベンションで、子供を夢中にさせることでしょう。脚力のアップに合わせて2つのベダル位置が設定できるクランクや、ボントレガーなどの上質なパーツ構成のモデルです。
MT トラック 60(MT.TRACK 60)は、子供を、バイクライディングの世界に誘う魅力的なモデルです。小柄な体格に適した20"サイズの丈夫なアルミフレームが素敵な体験の手助けをしてくれます。
マドン 7.9(MADONE 7.9)は、、7シリーズは従来モデルに比べて、さらに全体がやさしくなりました。TTバイクのようなおだやかな反応です。フレーム本体はカーボン素材のグレードが高いはずなので、このソフトな反応は意外です。思わずゆったりした気分になるほどの大人しさで、フロント周りが柔らかいのが不思議です。ロードバイクの中にはヘツドから引っ張られて突っ走ってくれるバイクもありますが、マドン7は逆です。ニュートラルなハンドリングでコーナーヘの進入はいいです。ハイスピードコーナーはテクニック次第です。フォークのブレードが薄い形状の割にはよく頑張っています。快適性は標準以上です。パワ―をかければたわみの限界に達してそれ以上たわまずに進みます。ただ基本的には回転で上りたいです。下りはテクニツクがないとスピードを出しにくいです。重量の軽さ以上に走りの軽さが目立ちます。ヒルクライム専用のような印象です。というのもやや腰高であり軽さを前面に引き出している雰囲気があります。フォークは意図的にしならせています。シッティングでグイグイギアをかけるならスムースです。スピードに緩急をつけると挙動に慣れが必要でしょう。とはいえバランス良くコーナーも最速ラインをつけることができますし、特殊なバックステーにも不足はありません。上りの軽さは特筆モノです。
マドン 6.2(MADONE 6.2)は、ISOスピードシステムでサドルにドスンと座るだけで1ミリ程度後方への変位が認められます。これがもっと動くと走りにくさを感じそうですがなかなか絶妙です。ホイールベースが長い印象です。快適ポジションで楽々ですが、加速減速がスムースでスタビリティも良好です。細身のフォークがやや気ぜわしいもののバランスはとれています。ハンドル位置が高いのでステアリングフィールは大味ですが、クィックな操作にも対応してくれます。様々な部位から複合的に快適性を作り出すことはできますが、それらすべての効果をiSOだけで満たすくらいの違いがあります。アップライトなポジションを強制的に強いられますが、通常のポジションから1〜2cmくらい上げれば十分です。このジオメトリーによって、ゆったりと走る雰囲気になりますが加速性能は一流です。シッティングで巡航しているだけならISOのしなりは感じず、固めながらクッションの分厚いサドルに座っているという印象です(集合ステイを手で握りながら走ると動きがあるのはわかる)。悪路で極端にストロークするわけでもなく、路面の振動によって激しく上下する挙動より動きは少ないです。よってストロークも大きなパワーロスも感じることなく快適なパワー伝達性能を楽しめます。
マドン 5.2(MADONE 5.2)は、フラックシップのマドン6シリーズの技術をそのままに、アジアで製造を行なうことで価格を抑えたモデルです。カーボン素材を変更しながらも、テーパーヘッドやBB90、内装ケーブルや独自のシートマストなど、トレックの最新技術は満載したぜいたくな1台といえます。これぞレーシングバイク、と思わせる運動性能です。ライダーのパワーオンオフに即座に反応します。アタックだけではなくイーブンペースでも小気味良いです。全体に断面のボリュームでしっかりとした剛性をもたせ、現在最も求められる形状設計です。これはトレックの中でもっとも走り、思いのまま加速できるモデルです。一般的なハイスペックフォークになればもっといいはずです。フォーク剛性は縦剛性が高くソワソワしたフィーリングとして表れます。コーナーに突っ込む際に最初から踏ん張るのではなく、微量だがしなってから保持するフィーリングなのでスパスパと小気味良いですが、安全マージンを残したくなります。コンフォート性能はこれで十分でしょう。突き上げ感も少なく、シートチューブも機能します。上りも加速の良さと同様に入力に対してダイレクトで、小さな踏力からリニアに反応してくれます。下りも直線的には安心感があります。正にレーシングバイクです。初心者から上級者まで皆がわかる乗り味のよさです剛性が著しく突出しているわけでありませんが、バランスがよくペダリング時のフレームのしなりがロスを生み出していません。反応も鋭く、思い通りの加速を楽しめます。ロープロファイルのホイールもフレームにマッチしており、ほどよい剛性感に仕上げています。そして軽やかな上り性能、ミドルレンジとしてはトップで、ハイエンドモデルだったとしても一流です。コーナリング性能はニュートラルで、浮ついたイメージもありません。さらにコンフォート性能は相当高いです。リジッドなフレームならこれで十分でしょう。レースに使いたいコンペティションバイクです。距離が短いホビーレースならより向いているでしょう。
旧5シリーズ(OCLV)からどれだけ性能が低下しているのかを意識して08モデルの5・2と同じホイールで乗り比べると、意外にも絶対的性能はそれほど変化していないように感じられた。加速のキレ、スピードの伸びはほとんど同じレベル。新型はよリマイルドで、しなやかで、滑らかで、きわめて上品。これは紛れもなく新しいマドン・テイスト。最近のトレックの味付けはうまい。ハンドリングはヒラヒラと軽いが安定性が悪いとは感じない。振動の収東スピードは一般レベルだが、吸収性はコンフォートライド専用車もかくやの出来。快適性は旧モデルよりも優れている。フレームの完成度と比べて純正ホイールが重くトータル性能をややスポイルしているが、価格を考えればいたしかたないところ。いいホイールに交換すればポテンシャルは大幅にアップする(実際にアップした)。ヘッドチュープが長いのでハンドル位置が低いライダーは注意が必要。
旧モデルとの最大の違いはフレーム素材がOCLVからTCTになったことだ。しかし新型5シリーズのフレーム形状は最上位機種の6シリーズとまったく同じものとなり、素材のグレード低下をより優位な形状で補っている。形だけでなく、6シリーズで採用されているネットモールディングシステムによるプレシジョンフィットソケット(BB90およびE2ヘッドチューブに採用)、適正なレジン配合を可能にしたレジンライトなどの製造技術も受け継ぐ。ヘッドチューブの形状も変更されている。左の旧モデルはプロフィットなのでヘッドチュープが短い。ロードには珍しくリヤブレーキワイヤは右側からフレーム内部に入る。また、翼断面で上端が塞がれていたシートマストは、真円断面の「ライドチューンドシートマスト」へと進化。これによって柔軟性を向上させ、快適性をアップさせている。
スピード コンセプト チーム イシュー(SPEED CONCEPT TEAM ISSUE)は、カンチェラーラがツール・ド・スイスのルガーノの街をハイスピードで下って行けるのが理解できる剛性の高さです。プロのレースに直結する外観と走りの良さを持っています。ワイドなトップチューブ、BB直後から左右に張り出したチェーンステーがきいています。現在のTTバイクらしいヘッドアングルのため、想像と実際の動きのギャップに慣れることが最初に求められます。しかし、たわみが少ないだけトレックのスピードコンセプトは比較的扱いやすいです。慣れれば素早い操作をせず、予測しながらのハンドリングが行えるようになります。かなり加速が得意です。とくにパワーライディングで本領発揮するでしょう。加速同様に上りも得意な方で、シッティングのままグイグイ上れます。基本性能が高いこのバイクなら高いレベルに挑戦ができます。頼れる野太い剛性感があります。表面的に硬質なマドンと比べると、芯から強いスピードコンセプトです。軽快な加速フイールです。ハンドリングは直進安定性重視ですが、コーナリングはスムースです。フロント周りの剛性も良く、ハンドルのクオリティも高く、しなりがフレームと一様なので扱いやすいです。発進加速はホイールの性能も手伝ってゆったりとしていますが、本来はキビキビとしています。振動吸収性も十分です。
マドン 4.5(MADONE 4.5)は、素材にトレック独自の4シリーズ用TCTカーボンを使った、マドンの中堅モデルです。下側が大径のテーパーヘッドやケイデンス用のセンサーを内蔵するデュオトラップも搭載しています。鋭い反応もさることながら、ラグジュアリーな一面も見せる万能バイクです。画期的なフレーム形状です。後ろにたわみながら、それが振動吸収してくれます。ロードタイプの場合、5ミリ以上動くとそれが不快になってきます。例えば、乗り慣れたロードバイクで1
・5ミリサドル高が違うと、同じメーカーでもペダル軸とのクリアランスがほんのちょっと違います。そのたびにサドル調整をしなくてはいけないぐらいです。1ミリで感じるので、本当に敏感なところを動かしたくないですが、ほかの部分で動かすというと、前後方向には動いても、それはそれでそんなに気になるところではありません。わずかなそういう動きが振動をうまく吸収してくれるなら、面白いでしょう。革新的なマドンのデザインはそのままに、素材をOCLVからTCTカーボンに置き換えて価格を抑えたマドンシリーズのエントリーモデルです。アッセンブルされるパーツはレース入門用コンポとしては十分な機能を備えるシマノ・105です。ホイール、ハンドルなどには信頼のボントレガーが採用され、ロードバイクとして高い完成度を見せています。ホワイトとブルーで統一されたさわやかなカラーリングも魅力です。
マドン 4.5 WSD(MADONE 4.5 WED)は、レディースモデルなのに、どこか男っぱいデザインです。レーシーな感じです。剛性が高そうな見た目ですが、カチカチとした硬さはまったく感じません。むしろ、ややマイルドな印象です。スタビリティは高く、安定して走ってくれますが、風に弱いです。バイクが軽いからかもしれません。前後バランスは均等で、自然なライディングを楽しむことができます。コーナリングはスムーズで、ニュートラルにコーナーを曲がってくれます。発進加速は抜群です。すごく軽く走り出して、スピードの維持も楽です。同じように上りの性能も優秀で、バイクが自然に押し上げてくれる感じで、軽快に上ってくれます。コンフォートでの性能も高く、とっても快適に走ることができます。何より、コストパフォーマンスの高さにびっくりします。この価格でこの性能はすごいです。レースからタイムトライアルまで、オールラウンドで優秀なバイクです。とくに、独走しているときや、レースで一人逃げを決めているときに強い味方になってくれます。レーシングスペックのバイクながら、まろやかで優しい印象もあり乗る人を選ばないバイクです。脚のパワーが少なくてもしっかり進んでくれます。
1.1は、トレック・ロードバイクシリーズの入門モデルに位置するアルミロードです。プレーンな形状のアルファホワイトアルミとアルミフォークを組み合わせ、価格を超えた軽快な走りをもたらします。トレックの技術を低価格で味わうことができます。
2.1は、アルファブラックアルミを採用したフレームで、ツール・ド・フランス最多勝のマドンの伝統を引き継ぎ、正確なコーナリング、俊敏な加速などロードバイクに求められる本格的な性能を実現しています。コンポにはシマノ・105を装備し高い変速性能を実現しています。上位モデルの2.3と同じフレームを採用し、パーツのグレードを落とすことで価格を下げたカーボンバック入門モデルです。とはいえシマノ105とティアグラの組み合わせで信頼性は十分です。カッチリとしたアルミフレームはレースでも申し分ないパフォーマンスを発揮します。
1.5が「ホワイト」をフレーム素材としているのに対して、2.1は「アルファプラックアルミニウム」を使用。このパイプはフレーム各所にかかる応力に応じて、パイプをハイドロフォーミングで成型することにより適正化している。フレームサイズも47cm~60cmまで7サイズ展開されている。搭載されるコンポもシマノ・105なので、イベントやレースに出てがんがん走りたい!と考える人はこちらをおすすめしたい。
2.5は、マドンと同等のジオメトリーを採用し、フレーム素材には強じんなアルファプラックアルミを使用して、実戦的な仕上がりを見せます。シマノ・アルテグラを搭載したスペックは、アマチュアレーサーも納得する高い性能を発揮します。
クロノス(CRONUS)は、近年、トレックブランドの1つとなった、ゲーリーフィッシャー・コレクションのモデルです。クロノスはMTB界のレジェンド、フィッシャーのアイデアにトレックのクオリティを融合した、理想的なロードバイクです。フロントに剛性の高いFCCハブを得て、新たな走りの世界をもたらします。
バニシングポイント(VANISHING POINT)は、MTB界で名をとどろかすトレックが最初にリリースした700Cトラックフレームであるスーバーノウトを基にしたロードモデルです。インテグラルヘッドチューブを採用し、オリジナルのヘッドバーツ用カップを装備しています。
クロノスCX(CRONUS CX)は、フィッシャーの思想をよく表したシクロクロスバイクです。モノコックカーボンとテーパーヘッド、軽量で高剛性のBB90など最新ロードと同等のスペックを搭載し、勝てるバイクに仕上げられています。大人っぱいカラーもフィッシャー・コレクションならではです。
プレシディオ(PRESIDIO)は、オフロードが大好きなフィッシャーらしい、スチールフレームのシクロクロスバイクです。頑丈なフレームは、オフロー ド走行や日常使いにも頼もしい相棒となってくれます。エンドにはアジャスト機構を搭載し、シングルスピードにも対応できます。
スピードコンセプト9.9(SPEED CONCEPT 9.9)は、空力性能を極限まで追求するため、従来の考えを根本から見直して設計された最新鋭のTTバイクです。新しい空力理論に基づいたフレーム形状から始まり、パーツの設計や取付方法も見直されました。独特のオーラを放つスペシャルなモデルに仕上がっています。
スピードコンセプト7.5(SPEED CONCEPT 7.5)は、スピードコンセプト9.9(SPEED CONCEPT 9.9)の圧倒的なハイパフォーマンスをそのままに、素材を見直しコストパフォーマンスを高めることに成功しました。最新の空力理論に基づいたKVFチューブや、風を見方に付けるパーツ設計など他の追随を許さない最新機能はそのまま搭載しています。
マドン6.9 SSL WSD(MADONE 6.9 SSL WSD)は、ツール・ド・フランスで伝説を築いてきたトレックの技術を結集した、最高峰シリーズの女性向けモデルです。ハンドメイドで丁寧に作られるバイクは、同社のオーダーシステム・プロジェクトワンでしか手に入れることのできない究極のバイクだ。
マドン 4.5 WSD(MADONE 4.5 WSD)は、女性の体型にフィントする専用バーツに加え、要のフレームも専用設計されたモデルです。マドン共通の癖のない乗り味は、あらゆるシーンに満足できる性能を発揮します。柔らかなカラーも美しいです。先進の技術を取り入れたマドンのWSDバージョンです。WSDとは、「Women7s
Specific Design」の略で、フレームやパーツがすべて女性の体型にフィットするように専用設計された女性専用モデルのことです。小柄な女性でも快適でスピーディーなライディングが楽しめます。
レクサSL(LEXA SL)は、女性のために作り上げた高性能スペックを、リーズナブルに手に入れられるアルミフレームのモデルです。アルミフレームにカーボンフォークを組み合わせた本格的なスペックは、フレームサイズも2種類が用意されています。
Mendotaは、短距離の移動が多い毎日の通勤通学での実用性、あるいはエクササイズを意識したFast Cityシリーズの1台です。このバイクの角張つたチューブを使ったアルミフレームには、フリップフロップ式ドロップアウトが備わっており、ギアやハブ、ブレーキを簡単に交換できます。また、軽量なボントレガーのSatelliteカーボンディスクフォークも採用されています。
SESSION10は、カナディアンフリーライドライダー、アンドリュー・シャンドロが開発、プロデュースしたフリーライドバイクです。エクストリームライドを視野に入れており、激しいライディングにも十二分に対応しています。従来モデルをベースに熟成された77と7に加えて、近年モデルには、10インチのストローを持ち、キックバックを効果的に解消するCTEなどを備えたセッション10が新たに加わりました。
REMEDY66は、昨年までラインアップされていた「リキッド」をさらに発展させたモデルです。サスベンションを6インチにロングストローク化したほか、ジオメトリーも一新して、より下りを楽しめるバイクヘと生まれ変わりました。とはいえ200gの軽量化も果たしており、上りもこなせて機動性に優れたオールマウンテンジャンルの決定版ともいえるバイクに仕上がっています。
TOP FUEL110は、トップフューエルは、その輝かしい経歴が示すとおりレースに重点を置いたモデルです。信頼性の高いパーツをセレクトし安心してレースに集中できます。ベーシックグレードのフューエルは、上位モデルの血統を受け継ぎながら、コントロール性に優れたバイクに仕上がっています。
FUEL EX 9.5は、すでにロンクセラーといってもいいほどの、クロスカントリー系フルサスモデルの定番バイクです。3つのジャンルに細分化されたラインアップにより、全てのユーザーに対応しています。XCオールマウンテンのEXシリーズには、新たにトレックが誇るOCLV110カーボンフレームを採用した「EX9.5」がラインアップされ、軽量化と振動吸収性がさらに高まっており、ライダーの疲労を軽減し、パワーを無駄にないモデルとなっています。
JACK3は、ダートジャンプのためのハードテイルバイクです。難度の高いトリックのために、シートチューブを極限まで短くし、ライダーのためのスペースを確保しているのが特徴です。またストリートライドもターゲットとしており、DVD等でお馴染みのダートジャンパー、キャメロン・マッコールもこのバイクの開発に参加しています。
Elite9.9は、世界選手権やワールドカップ、全日本選手権、ジャバンシリーズタイトルなど多くのタイトルを獲得した、エリートが遂にフルモデルチェンジを果たしたモデルです。ディスクブレーキ専用設計として、生まれ変わりリヤエンドのデザインやチェーンステーをカーボンに変更することで、
トータルで300gの軽量化を実現しています。もちろんOCLV110カーボンの持つ優れた振動吸収性も応力をコントロールすることでさらに向上しています。
8500Discは、トップモデルで培われた技術をエントリーモデルにまでフィードバックされたモデルです。各グレードによって必要なパーツがアッセンブルされ、ユーザーに最適な設定となっています。どれもがトレックの名にふさわしいバイクに仕上がっているので、予算と用途に合わせて選べます。
SOHOは、スタイリッシュなフレームデザインが際だつアーバンクルーザーです。ストック状態では9段変速を搭載するが、エキセントリック式のハンガーシェルを装備して、シングルシングルスピードにもできる拡張性を備えています。
SOHO_S
数々のメジャータイトルを制したトレックが本気で都市型パイクを作った。必要な場所に十分な強度を持たせたアルミフレームと、シンプルな容姿に磨きをかけるこのモデル専用パーツで、機能をスタイリッシュにまとめた1台だ。
7.3FX DISCは、ライト&タフで評判の高いアルファSLアルミチュージをフレームに採用したモデルです。全天候で確実な制動をもたらすディスクブレーキと、700×35Cというタイヤを装備して、快迎性を高めています。
SU200は、MTB的なフレームを採用したシティクルーザーです。26インチホイールにより車体の低重心化と足付き性の高さが提供され、初心者には最適です。天候に左右されず確実な制動を発揮するディスクブレーキ搭載もうれしい点です。
FUEL EX7 WSDは、女性の体型にぴったりとフィットするジオメトリーの「Women's Specific Design」のラインアップモデルです。女性の腕の長さや座高に合わせて短めのトップチューブとステムを採用することで、男性と共通のバイクでは得られなかったコントローノレ性を実現しています。
TREK FUEL EX7 WSD SPECIFICATION
4500WSDは、メインコンポにシマノデオーレを装備して、走行性能は十分なトレックの女性モデルです。ジオメトリーは14インチからと、小柄な体型の人でも問題ありません。女性らしいカラーリングも魅力です。
MADONE 6.9 SSLは、カーボン積層内の空気含有率を1%未満に抑えて、驚異的な強度を達成するOCLVは第2世代に進化しました。航空宇宙産業にも使われる超高品質のHexSLカーボンは、軍用にも使われ国外への輸出が規制されるほどの特別な素材です。今も1台ずつアメリカ国内で、ていねいにハンドメード生産されています。
BOONE 9 DISCは、ケイティ・コンプトンの加入とともに、シクロクロスレースに本格参入、さらに'13世界王者スヴェン・ネイスも獲得したトレックが、持てる技術を投入したシクロクロスレーサーです。「パヴェレーサー」ドマーネに採用し高性能を実証した.Iso
Speedテクノロジーの搭載により高い振動吸収性と優れたトラクションを発揮しています。路面状況が大きく変化するグラベル・ロードライドでも威力を発揮します。超軽量OCLVカーボンに、フレーム保護するCarbon
Armourを内蔵しています。高い保護性能を持ちながらも、クロスレーサーとして抜群の軽さを誇ります。高速走行でも安定したハンドリングと快適性を実現しています。Iso
Speedテクノロジーは、垂直方向への柔軟性を従来の2倍にしながらも、ペダリング効率を一切損ないません。ホイールはHEDアルデンヌです。タイヤはボントレガーCX3チームイシュー(32c)を標準装着しています。
7.4FXは、熾烈なロードレースで培われたテクノロジーが舗装路での推進力に活かされています。快適性が問われる街乗りシーンでも熟知されています。世界最高峰な走行性はいわずもがな、高性能・高精度なパーツブランド「ボントレガー」と開発段階と一緒になることで、街中での使い勝手や今後の拡張性といったのもが一歩も二歩も先を行っています。ライトやサイクルコンピュータと言ったバイクライフの必需品が、まるで車の「純正オプション」のようにぴったりと装着できる。数値的スペックだけでなく、日常のバイクライフを総合的に考えています。自分で漕ぎ進む自転車にとって最も重要になるのが、走行性能です。”スピードが出る"というとピンとこないかもしれませんが、"より少ない力で遠くまで行ける"といえばピンとくるかもしれません。この性能は休日のフィットネスライドに何より重要で、一定の力でスムーズに進む7.4FXは、身体を引き締める有酸素運動にもピッタリです。ロードバイク並みの走行性能に加えて、疲労が溜まりにく乗車ポジションやパーツが採用されているので、風景を楽しみながらトレーニングを続ける余裕も生まれることでしょう。ボントレガーが誇る最先端のサイクルコンピュータシステム「Duo
Traps S」を導入すれば、Bluetooth通信によるスマートなフィットネス管理も可能です。
リンク 3(Lync 3)は、一般的なクロスバイクと一線を画すのは、「Duo Trap S」の装備です。これはBluetoothセンサーをフレームに組み込むことによって、外部センサーを必要とせずとも、パソコンやスマホと接続可能です。走行距離やスピード、ルート等の記録ができます(機能はアプリによっても異なります)。ステムもスマホ等を取り付け可能なボントレガー製です。前後には内蔵型ライトも標準装備するなど、革新的ともいえる内容のクロスバイクです。内蔵ライトや泥除けなど、日常での使い勝手にこだわった「リンク」シリーズは最も先進的なクロスバイクと言える存在です。上位機種には油圧式ディスクブレーキと「Deore」グレードのリアディレイラーが採用され、さらなる走行性が与えられています。
8.4DSは、オンオフ問わずに快適に走ることができるモデルとして人気のDS(デュアルスポーツ)シリーズです。2016年モデルからフレームを一新しました。変速とブレーキのケーブルをフレームに内蔵するインテグラルデザインを採用したことで、見た目が格段に美しくなりました。また8.4DSのチェーンステーにはサイクルコンピューターのセンサー「Duo
Trap S」を装着可能です。Ant+だけでなくBluetooth SMARTにも対応し、スマホでルート管理ができます。ばっと見29erのMTBに見えてしまうほど、ワイルドなスタイリングを備える「DS」シリーズです。グレードを通じてフロントサスペンション×ディスクブレーキ×ブロックタイヤという構成は変わらず、上位2グレードはブレーキシステムに油圧式を採用しています。
アラント(ALLANT)は、クラシックなシティーバイクだが、実はフレームにBluetoothセンサーを組み込めるハイテクモデルです。この「DuoTrap S」(別売)により、外部センサーを必要とせずパソコンやスマホでルートなどを記録する健康管理が可能になりました。おかげで、自転車に乗る楽しみも倍増すること間違いなしです。さらに、リアキャリアやフェンダーも標準装備し、フロント3段×リア8段の24段変速で使い勝手もバツグンです。
クロスリップエリート(CROSSRIP ELITE)は、ポイントでブルーを効かせたり、キャリア用のダボ穴をフレームと同色のパーツで塞いだりとカラーリングに強いこだわりを感じさせる1台です。グラベルをヤンチャに走るというよりは、天気や路面が悪いときでも安全確実に走破できるというのが良いです。パニアバッグを取り付ければツーリングバイクとして乗ることも可能です。標準装備のIsoZoneハンドルバーパットは路面からの振動を20%カットしてくれます。快適性が高いので長距離ライドも楽しめそうです。
マドン6.9プロは、TREKの人気モデルです。ツール7連覇を成し遂げた名車、5000系の後継モデルとして昨年デビューした新型マドンは、07年のツール・ド・フランス、08年のジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャの3大ツールを制覇し、「世界最良のロード
ドバイク」の称号を手にしました。そんなマドンシリーズのトップモデルがOCLVレッドをフレーム素材に使用した6.9です。旧年モデルとの差異はエンドまわりの小改良とカラーリングの変更のみとなります。
マドン5.2プロは、マドンシリーズのミドルグレードです。5.2に使われる素材は、OCLVレッドに次ぐセカンドグレードのOCLVブラックだが、その実力は他メーカーのトップモデルにひけをとりません。09モデルでは「TREK」の書体が変更され、洗練されたカラーリングになりました。
2.3は、マドンと同様のジオメトリを採用し、本格的な性能を発揮するアルミ+カーボンバックの完成車です。 トレックが誇る金属素材、アルファアルミニウムに振動吸収性に優れるTCTカーボンバックを組み合わせ、快適性を犠牲にすることなく鋭いレスポンスを実現しています。
1.5は、トレック独自のアルファアルミニウムをフレーム素材に使用したフルアルミフレームの完成車です。パイプはハイドロフォーム成型されており、強度を適材適所に配置することで全体を軽量化しながらバランスのとれた乗り心地を獲得しています。低価格ながら妥協は少ないモデルです。
フレーム素材には6000番アルミユウムをベースに、トレックが開発したアルフアホワイトアルミニウムを使用。最初の1台にはちょうどいい剛性に仕上げられている。また、荷物を積むためにキャリアを取り付けるダボ穴もあり、通勤やロングツーリング仕様にすることも可能だ。パーツはコンポーネント以外、ボントレガーブランドでまとまっている。とくに注目なのはハンドルバーとシートポストで、ハンドルはアームストロングのために開発されたVRというドロップデザイン。シートポストはサドルクランプ部の角度調整が無段階にできる。細かいが重要なポイントだ。
乗り出して最初に感じるのは、8.9kgという車重から想像するよりも快適な走りだ。とくにハンドリングは、ストレートカーボンフォークと相まって小気味よく走行ラインが決まる。加速は、ひと踏みしたらパリッとダイレクトに加速していくというよりは、じわじわとスピード゛がのびていく印象を受ける。挙動が素直でジオメトリーのよさを感じることができる。やはリブレーキはコストダウンの対象になっているが不安は少ない。全体の剛性については、最近の高剛性カーボンフレームと比べると柔らかい乗り味だが、最初の一台として手に入れた人の中には硬いと感じる人もいるだろう。上りではさすがに車重の重さを感じてしまう。とはいえ、このまま耐久レースに参加することもできるし、キャリヤを取り付けることもできるので、通勤やツーリングで使いやすいバイクに仕上げることもできる。
フォ―ムに6000番アルミウムをベースにしたトレック独自の「アルファホワイトアルミミニウム| を使用。シートボストのサドルクランブ部は、無段階に角度調整ができるタイプ。フィッティングにおいてサドルの角度は重要なだけに、
こういった部分で気を抜かないところに好感が持てる。フレームはシートステーをはじめ、ブレーンバイブからなる質実剛健な作り。グラフィックも上位機種と同じパターンを採用することで、質感を上けている。ホイールのスポーク本数は32本。重量はかさむが、その分丈夫というメリットもある。キャリヤを付けて荷物を積みたいときなども安心だ。
1.2は、アルファホワイトアルミニウム製のトレックロード入門機。堅実に作られたフレームにボントレガー製カーボンフォークを組み合わせ、扱いやすく仕上げられているのでロードバイクビギナーにも最適。フィットネスや通勤、週末のロングライドの相棒にしたい一台。
1.5WSDは、女性用のジオメトリーを採用したフルアルミフレームに、快適なサドル・小ぶりのハンドル・手の届きやすいレバーなどを組み合わせたウーマンズロードバイクです。自然で快適なライディングポジションをとることができ、パワフルに走りたいアクティブな女性に最適です。
エクイノックスTTX9.9SSLは、トレックが得意とするタイムトライアルバイクのトップモデルです。OCLVレッドを惜しげもなく使ったフレーム形状は、流体力学を駆使し、風洞実験を繰り返すことによって生み出されたものです。空気抵抗を徹底的に排除したデザインはプロトライアスリートも絶賛しています。
スピードコンセプトは、初めて目にしたとき「ブレーキアーチが見えない」と、ど肝を抜れたが、その独創性は市販モデルでも貫かれ、プロトタイプとさして変わらぬ刺激的なフォルムだ。開発に3年を要したとされるスピードコンセプトは、3
つの目標を掲げ作り出された。まずはTTバイクの生命線である「エアロダイナミクス」の追求。既存のエアロダイナミクスの手法を1から見直したチューブ形状が採用される。次に「インテグレーション」を重視し、既存のパーツ規格や構造とらわれない自由な発想でフレームはデザインされ、数々のパーツをフレーム内に収めることで、ひときわ優れたエアロダイナミクスと走行性能の向上が追求される。そして第3の要素が、より多くのライダーにマッチする「フィッテイング」の自由度の高さだ。スピードコンセプトのこれらコンセプトは、トレック独自のカーボン技術であるOCLVがあってこそ具現化される。もちろん2010年のマドン6シリーズから採用された最新構造の「OCLV2」と、軽さと強さに最も優れる「0LVレッドカーボン」の素材が使用されるのはいうまでもない。こうして生み出されたスピードコンセプトは、同社の従来モデルである「TTX」に比べて大幅にエアロダイナミクス性能を向上さつつ、200gの軽量化と20%の剛性アップが達成されたという。ラインナップはフレームが共通だがパーツが異なり、上から「9・9」、「9
・8」、「9 ・5」を展開する。いずれもオーダーシステムの「プロジェクトワン」で展開されるので、カラーやパーツアッセンブルを自由に組み合わせて自分だけの1台を作ることが可能だ。
スピードコンセプト ナインシリーズ(SPEED CNCEPT 9 SERIE
トップレベルのTTバイクとして知られるトレック・スピードコンセプトがさらなる進化を遂げた。同社の採用でエアロバイクの定番となった空力技術のKVFコンセプトにさらに磨きをかけ、前面投影面積の低減、横風への空力性能を高めることに成功。重量面でもフレームで437gという驚異的な軽量化を実現している。ハンドルセットの見直し、輸性の向上、Di2内蔵バッテリー対応など、進化可能な部分をとことん突き詰めた究極の一台。
MADONE 7 SERIES(PROJECT ONE)は、エアロ効果を生むKVFチューブ構造、大径ハンガーのBB90などフレームの基本構造は従来と同様だが、チエーンステー形状を太くしてきた。これによリヤブレーキ性能が強化され、フレーム前後の剛性バランスもより理想的になり、ペダリング効率が高められたという。カーボン素材は従来と同じOCLV
700。しかしレイアップの見直しなどによリフレームは25gの軽量化を実現。ちなみにU5ヴェィパーコートの56サイズでは725gという超軽量に仕上げられる。トレックの威信をかけて一切の妥協のない進化を続けるマドン7シリーズだ。
優れたレースバイクの大切な要素が"素直な高性能″。マドン7はそれを地でいく―台だ。またがればすぐに手足のように扱える従順さがある。重心位置は最適で、ハンドリングは優れた反応性を備えつつもニュートラルだ。フレー剛性はプロユースとあって高めに設計される。加速はキレキレの鋭さで、速度変化にもきわめてよく反応し、上りでもその軽快さが陰ることはない。しかも剛性が高く反応性に優れる割には嫌な硬さもない。したがってムダにベダルを踏むこともなく、脚ヘの負担を抑えつつ速く走れる理想的なレーサーだ。
ディストリクト
鮮やかなオレンジのリムにまず注目してしまうが、このパイクのもっとも秀でた特長はベルトドライブを採用していること。シンプルなスタイリングをこわさないチェーンガードや、パーツの色使いはこれでこそ完成車という仕上がりだ。
DOMANE SLR 9
バイク上で重心をとらえやすい設計で、フラッグシップレーシングモデルながら非常に安定感のある走りが魅力。 ドマーネ独自のアイソスピードテクノロジーによって、フレームの振動吸収量を調整できるが、全体的な乗り味としては、ほどよくしなる穏やかな剛性が特徴。ウイップを生かしたライディングを楽しむことができる。そして、ライダーのペダリングリズムをバイク側がまとめてくれる印象が強い。緩斜面の上りでは「(フロントがインナーではなく)まだアウターだったのか?」と気付かされるほど、ペダリング時の踏力のバランスを整えてくれる。また直進安定性にも優れ、集団からアタックするような急激な加速をしても、踏み込んで乱れた脚が正しい位置へ戻つて来る感じだ。最初に言ったように、バイク上で重心を提えやすいことがその理由だろう。下りではバイクと一体化した走りが心地いい。さらに路面環境の変化に対して、的確な振動減衰性をもっている。オンロードのどんな路面でも振動のトーンに角がなく、集中力を維持しやすいのが特徴だ。標準装備のタイヤは28Cだったが、よリサイズアップした32Cならさらに快適な仕様となるだろう。プロジェクト・ワンで新たに選択できるようになったカラーリングにも高級感があり、長い付き合いが期待できる一台だ。
「オールロード」と表現できる理由はここにある。 ドマーネSLRは、バイクパッキングによるアドベンチャーツーリングにも対応可能。対応タイヤ幅やダボ穴の装備、アイソスピードの有効活用がツーリングにおいて大きなアドバンテージになる。ライダーの疲労を最小限にしつつも、バイクの速度や耐久性をあきらめない。
トレックの気高い姿勢を反映したモデルだ。
レイル9.7
ボッシュの新型ドライブユニット、パフォーマンスラインC×を搭載したフルカーボンの160MフロントトラベルeMTB、レイル。アメリカ本国では昨年、トレック初のカーボンフルサスとなるパワーフライLT9・9を発売したばかりなのに、1年で完全新設計のモデルを発表。その理由は新型ユニットにある。新型と言っても先代では日本仕様は発売されなかったのだが、ボッシュのパフォーマンスラインCXは、欧州市場でシマノ・ステップスE8000、ヤマハPW
-×と共にハイエンド市場でしのぎを削るハイエンドユニットだ。新型ではトルクの向上よりも軽量小型化に注力した結果、重量で25%、容積は48%も小型化された。従来のパフォーマンスC×では口ングストローク時代の到来がここまで早いことを設計時に想定していなかったのか、ユニット位置がリヤサスペンションのピボット位置に影響して理想的なキネマティクスを描けなかったのは周知の事実。この点を新型では詰めてきて、トレックは理想的なリンクを持ったeMTBとしてレイルを投入してきたのだ。レイル9
・7はOCLVカーボンのメインフレームとカーボンスイングアームを採用。国内導入されるeMTBの中で自駆局レベルのスペックを持つレイルは、日本の自転車史に革命をもたらすだろうか?
レイルの走りはかつての同社のレメディという150mmトラベルのバイクを覚えている人なら感極まることだろう。フルカーボンによってシャシー全体がしっかりとしているため下りでは重さはさほど気にならない。ブレーキング時にもしっかりと動くリヤサス。ヘッドまわりの剛性性感とトレックらしいジオメトリ。そして今までのトレックフルサスと異なるのは圧巻のヒルクライム性能だ。トラクションや乗り心地にもサスの性能が大きく影響するので、一度味わうと戻れない走りである。アクティブラインとパフォーマンスラインの性能差は圧倒的で、小型軽量化されたのにレスポンスまで高まっている。
このブランドは、上記以外も魅力的なモデルを沢山製造しています。カタログでは分からない実際に購入したユーザのクチコミ評判やインプレ、生の声は以下をご覧ください。
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