ヴィットリア(Vittoria)-詳細レビュー
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ヴィットリア(Vittoria)は、TPIというケーシング指標で語られる老舗タイヤブランドで、軽さと転がりの気持ち良さを“数値と設計”で積み上げてきました。
当初はタイヤメーカーの老舗、アトランタゴマ社の高級タイヤブランドとして知られ、レース現場の要求に合わせて製品群を広げていった経緯があります。
同社のロード向けタイヤはTPIの数値で26〜320まで段階的にランク付けされており、繊維密度の違いが、乗り味・耐久性・転がり抵抗のバランスに直結します。高TPIは、しなやかさと転がりの指標になる。
ゴム量が減ることで軽量化しやすい一方、路面からの入力はケーシング自体が受け止めるため、空気圧の設定や用途の選び分けが重要です。平坦の高速巡航、荒れた舗装路のロングライド、雨天レースなど、同じ“速さ”でも求める特性は変わります。
トップレーサーからのフィードバックはもちろん、トラック用タイヤやシティサイクルタイヤまで展開している点も特徴で、用途を変えても同じ思想で選べる安心感があります。
選び方の目安としては、まず「普段の路面」と「優先順位(速度/快適性/耐パンク)」を決め、次にTPIとコンパウンド(グリップ寄りか耐摩耗寄りか)を当てはめます。最後にチューブド/チューブレス相当の運用や、携行品(チューブやシーラント)まで含めて設計すると失敗しにくいでしょう。
タイヤを評価するとき、重量やTPIだけでなく、トレッドの厚みやサイドウォールのしなやかさ、同じ幅でも実測の太さ、装着したホイール内幅との相性まで見ておくと、印象のズレが減ります。特にワイドリムでは、同じ空気圧でも接地面が変わり、グリップと転がりの“感じ方”が変化します。
また、レース向けの薄いケーシングは路面追従性が魅力ですが、荒れた路面や段差の多い環境では、耐パンクや寿命とのトレードオフが出やすい領域です。そこで、練習用にタフなモデルを使い、決戦用に高TPIを回す、といった二段構えが現実的になります。
ヴィットリアは、そうした現場の割り切りを前提に、同じブランド内で“キャラクターの違い”を作り込んでいるのが強みです。たとえば、転がりを優先するモデルは路面の継ぎ目を軽くいなし、耐久寄りは腰の強さで直進安定性を出す、というように、乗り手が求める答えを選びやすくしています。
サイズ(幅)の選択も重要で、同じブランドでも幅を変えるだけで“ラクさ”と速度の出方が変わります。細めは反応の良さが出る一方、荒れた舗装では跳ねが増えがちで、結果として疲労やスリップのリスクに繋がります。逆に少し太めは空気圧を下げやすく、路面追従で巡航が伸びるケースもあります。
加えて、トラック用・シティ用まで扱うブランドだからこそ、用途に合わせた“壊れにくさ”や扱いやすさも設計の中にあります。街乗りでは段差や小石が多く、レースとは別のストレスが掛かるため、ケーシングの耐久と日常整備のしやすさまで含めて選ぶと、長く快適に使えます。
総括すると、ヴィットリアは“速さ”をひとつの答えに固定せず、ケーシングの階層化と用途展開で、走り手のスタイルに合わせてチューニングできるブランドです。
===【人気モデル 詳細インプレッション】====
コルサPRO(2026年モデル)は、コットンライクなケーシング感を狙った位置づけで、同社が重視するTPIの高さを体感しやすいレース寄りモデルです。空気圧を少し落としても腰砕けしにくく、荒れた舗装でも“転がりの途切れ”が出にくいのが持ち味。コーナリングでは、接地感の分かりやすさが安心材料になり、下りでのライン修正も落ち着いて行えます。タイヤ交換の頻度や路面環境を考え、決戦用として割り切ると満足度が高いでしょう。ロングイベントで使うなら、路面状況を見て1段階タフな仕様を選ぶ、という判断も自然です。
オープンコルサEVO CX2(2025年モデル)は、世界のトップレーサーからホビーサイクリストまで愛用されてきたフラッグシップ系クリンチャーで、軽量(目安210g)という数字がまず魅力です。細かな路面情報を拾いつつも突き上げを丸める感触があり、短いレースからイベントまで守備範囲が広い一本。反応の良さは登りでも効きますが、空気圧を上げ過ぎると跳ねやすいので、路面に合わせた微調整がコツになります。リム内幅に合わせて実測幅が変わる点を意識し、クリアランスを事前に確認しておくと安心です。
トパッチオプロ(2024年モデル)は、トレーニング用途を想定した高コストパフォーマンス系で、重量(目安230g)と耐久性のバランスを取りやすいのがポイントです。通勤〜週末ロングまで“気兼ねなく回せる”ため、レース用の高TPIモデルを温存したい場合にも便利。耐摩耗寄りのセッティングは、雨天の白線や荒れた路面でタイヤを痛めにくく、距離を重ねるほど価値が出ます。練習で雑に使える安心感があると、結果的に本番のタイヤ選びも迷いにくくなります。
コルサEVO CXライト(2023年モデル)は、軽量チューブラーとして、レースにもトレーニングにも振れるオールラウンダーです。チューブラー特有のしっとりした接地感を活かし、速度域が上がっても挙動が落ち着きやすいのが強み。貼り込みの状態やテープ/接着剤の選び方でフィーリングが変わるため、整備性も含めて“走りの一部”として楽しめます。ホイール側のリム幅とタイヤ幅の組み合わせを詰めると、巡航の伸びが見えやすいでしょう。貼り替えの手間はありますが、セッティングが決まった時の一体感は大きな魅力です。
EV055(2022年モデル)は、定番の軽量チューブで、重量はその名の通り約55g、バルブ長は42mmと51mmが用意されています。軽量化だけでなく、回転体としての反応を揃えたい時に効き、ヒルクライム系のセッティングとも相性が良いでしょう。薄手ゆえに取り扱いは丁寧さが必要ですが、携行用として嵩張りにくく、出先での交換作業を短時間で済ませたい場合にもメリットがあります。バルブ長の選択が合えば、リムハイト違いのホイールでも運用の自由度が上がります。
上の5点以外にも、用途別に細かな選択肢があるのがヴィットリアの面白さです。実際に使った人の評判やインプレを見比べて、路面(荒れ気味/滑りやすい/綺麗)と走り方(通勤/ロング/レース)に合う一本を詰めてみてください。空気圧の“数値合わせ”より、体感をメモして合わせ込むと上達も早くなります。
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