シファック(CYFAC)-詳細レビュー
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シファック(CYFAC)は、フランスの自社工場ではポスチュアルシステムによってジオメトリーオーダーも可能でプロ選手の来訪も少なくない、フランスでも有数のフレームメーカーです。
いわゆる大量生産のブランドとは違い、フィッティングと設計の距離が近いところに価値があります。
オーダーの中心になるジオメトリーは、単にサイズ表を当てはめるのではなく、ライダーの姿勢・柔軟性・出力特性を前提に「どこで安定させ、どこで動かすか」を決めていく発想です。スタック/リーチの数値だけでなく、ヘッド周りの剛性バランスや、コーナリングで荷重がかかった時の収束の仕方までが乗り味に直結します。
実際のオーダーでは、サドル高・前後位置の基準だけでなく、肩甲骨の可動域や骨盤の角度が変化した時に“手と脚がどこへ逃げるか”を見ていくのが肝になります。姿勢が決まると、必要なトップ長やヘッド長が見え、同時にステム長・ハンドル落差の現実的な範囲も定まります。ここを詰めた上でフレーム形状に落とし込むので、「乗ってから合わせる」より最初からブレが少ないのが工房系の利点です。
既存説明にもある通り、トレンドをそのまま追いかけず、トップチューブやダウンチューブの形状にも独自の解釈が出ます。中央を凹型にへこませたチューブ形状は見た目のインパクトだけでなく、局所的な剛性の作り方と振動の逃がし方に狙いがあると読み取れます。造形が変わると荷重の流れ方が変わり、結果として“同じ素材でも別物”のようにフィーリングが変化するのがフレーム設計の面白さです。
また、オーバーサイズのボトムブラケットやフォークを組み合わせて踏み込み時の逃げを抑えつつ、チェーンステーなど後端側のしなりをどう扱うかで、限界域の挙動や疲労感が変わってきます。ハイスピードコーナーでの粘り、タイトコーナーでの切り返し、ヒルクライムでのリズム維持――これらが一台の中で破綻しないことが、シファックの強みです。
内装ケーブルや電動系(Di2等)の取り回しもオーダー範囲に入る点は、見た目以上に実用面で効きます。雨天走行後のメンテ性、ワイヤー交換の手順、ハンドル周りの取り回しといった整備の癖は、長期所有で差になりやすいからです。カラーオーダーが可能なモデルもあり、外観の唯一性と性能の両方を狙えるのも魅力でしょう。
さらに、同じ「剛性が高い」でも、フォーク/ダウンチューブの硬さと、トップチューブの支え方が噛み合っているかで、乗り手が感じる“押し返し”は大きく変わります。踏み込んだ力が気持ちよく推進力に変わると、自然に速度が乗り、下りでも怖さが減ります。数値化しにくい部分を作り込めるところに、工房系フレームの価値があると言えます。
===【人気モデル 詳細インプレッション】====
アプソルV2(ABSOLU V2)(2025年モデル)
アプソルV2(ABSOLU V2)は、トップ/ダウンチューブを凹型にへこませるなど、流行の断面形状を安易に真似しない姿勢が象徴的です。全体剛性は十分で、踏めば粘りを感じさせながら軽やかに加速し、下りでも落ち着いたハンドリングを維持します。コーナー限界域ではチェーンステーの横剛性が挙動に影響するという指摘もあり、そこが“扱い方の個性”として乗り手に返ってくる一台です。派手なグラフィックもオーダー次第で表情が変わり、性能への自信が外観に滲むモデルと言えます。
アプソルS2(ABSOLU S2)(2026年モデル)
アプソルS2(ABSOLU S2)は、T800 1M 1Kフルカーボンを用いたハンドメードモデルです。オーバーサイズBBとオーバーサイズフォークの組み合わせで、ダンシング時のヨレを抑えた反応の良さが狙いになります。シマノDi2カスタムケーブルのフレーム内蔵処理などのオーダーも可能で、見た目を整えつつメンテの導線も作れるところが工房系らしい魅力です。踏んだ分だけ前へ出る感覚が欲しい人ほど、恩恵が分かりやすいでしょう。
ゴシカCS(GOTHICA CS)(2024年モデル)
ゴシカCS(GOTHICA CS)は、エタップ・ド・ツールに向けてロングライディングでの快適性を主眼に考案されたジオメトリーのフレームです。長時間の巡航で肩や腰に無理が出にくい姿勢を作りやすく、荒れた舗装での微振動も疲れとして残しにくい方向にまとめられます。アマチュアレーサーの救世主という表現がしっくりくる、走り切るための道具感が魅力です。耐久系イベントを視野に入れる人ほど評価が分かりやすいモデルです。
ポスチュアルR(POSTURAL R)(2023年モデル)
ポスチュアルR(POSTURAL R)は、ポスチュアルシステムで煮詰めたフィットを前提に、出力が上がった時の姿勢の再現性を重視したモデルという想定です。高出力域で骨盤が動き過ぎないように支え、フォームが崩れて加速が鈍る場面を減らします。サイズとカラーの自由度を活かし、体格と走り方に合わせて“最初から最適解に寄せる”のが狙いになります。走りの癖を作り手と共有できる点が、工房系の醍醐味です。
アトリエAERO(ATELIER AERO)(2022年モデル)
アトリエAERO(ATELIER AERO)は、剛性バランスと空力的な処理をやり過ぎずに効かせる方向でまとめたモデルとして語れます。フォークとダウンチューブがしっかりしていると、巡航域でのライン保持が楽になり、結果として疲労が減ります。内装処理やグラフィックの自由度を活かして、性能と外観を同時に仕上げたい人に向く一台です。安定と反応のどちらを優先するかで、オーダーの方向性が決めやすいモデルでもあります。
シファックは、数字だけでは判断しにくい“乗り味の設計”が肝になります。オーダー事例や実走レビューを見て、自分の走り方と一致するかを確認してから決めると満足度が上がります。
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