パッソーニ(PASSONI)-詳細レビュー
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パッソーニ(PASSONI)は、イタリアンとハンドメイドの魅力をチタンで体現してきた特別なビルダーです。
ベテランの職人が小さな工房で黙々とフレームを溶接している……そんなイメージが湧きますが、実際には若い職人や設備の整った工房も共存し、家内制手工業的な製品作りが色濃く残っています。
古くからイタリアンバイクの魅力の核はハンドメイドであり、その頂点の一角として語られるのがチタンを得意とするパッソーニです。ブランドの出発点は1989年で、創業者ルカが掲げた哲学は「既製品ではなく、乗り手のための1台」を作ることでした。
パッソーニと言えば、なんといってもチタンフレームが有名です。前身にはロシア製のチタン平板を加工し、チューブからハンドルやステムまで職人芸で作っていた伝説的ブランド「トレッチャ」があり、その流れを汲むことで素材への理解と加工ノウハウが厚く積み上がりました。
現在も販売されるバイクはス・ミズーラで作られます。 洋服で言えばオートクチュールに近く、体格や用途に合わせてジオメトリやチューブ選定を詰める発想です。こうした工程は、同じ素材でも「どこで硬く、どこでしなやかにするか」を決める作業でもあり、乗り味の方向性がはっきりします。
具体的には、パイプ径や肉厚の選び方、素材グレードの使い分け(例:3/2.5と6/4)といった“見えない設計”が、踏み出しの軽さや巡航時の安定感を左右します。チタンは錆びにくく疲労にも強い一方、硬さの出し方を誤ると鈍さに感じやすい素材でもあるため、用途を聞いたうえで組み立てるスタイルと相性が良いのです。
また、見た目がクラシカルでも中身は現代的で、フォークやコンポーネントの選択が“味付け”になります。パッソーニの文脈では、カーボンフォークでフロントの輪郭を出しつつ、フレームはチタンで乗り心地を作る、といった組み合わせが自然に収まります。規格をむやみに追わず、伝統的スタイルを踏襲する発想も、長く乗る道具としては利点になり得ます。
素材はチタンだけでなく、カーボンやステンレススチールを使ったモデルまで用意され、セレブリティの要求にも応える幅があります。見た目の華やかさだけでなく、長距離で疲労を溜めにくい振動のいなし方や、コーナーでの追従性など、乗り手が体感する部分で差が出やすいのも特徴です。
オーダーで重要なのは、素材やブランド名よりも『どんな感触が欲しいか』を言葉にすることです。例えば、微振動をいなして長く走りたいのか、踏み出しの反応を鋭くしたいのかで、同じチタンでも狙うポイントが変わります。パッソーニのように相談工程を重視するブランドでは、この整理がそのまま完成度につながります。
チタン、カーボン、ステンレスと素材の選択肢があるからこそ、見た目の好みだけで決めるより、走行シーン(荒れた路面、峠、ロングライド)を想定して組み上げる方が“らしさ”が出ます。
結論として、パッソーニは“素材を贅沢に使って終わり”ではなく、作り込みと相談工程まで含めて価値を作るブランドです。試乗が難しい場合でも、走る距離や地形、好みの反応(硬め/しなやか)を具体的に伝えれば、オーダーの意図がぶれにくく、完成後の満足度を上げやすくなります。
===【人気モデル 詳細インプレッション】====
TOP EVOLUTION(2026年モデル)
TOP EVOLUTIONは、チタンバイクでも軽量化と高剛性が当たり前になった時代に、素材特有の「多方向な趣」を残しつつ走らせることを狙ったモデルです。 反応の鋭さだけでなく、ゆったり一日走るような時間で真価が出やすく、同じペースでも脚の残り方が変わる印象があります。 チタン特有の微振動の丸さが残るので、路面が荒れた日でも身体が固まりにくい方向に働きます。 “速さのための硬さ”と“気持ちよさのためのしなり”を両立させたい人に向きます。
TOP GENESIS(2025年モデル)
TOP GENESISは、レイノルズ製の同社特注チタンパイプを採用したオーセンティックな系譜のモデルです。 3/2.5チタンと6/4チタンの使い分けを前提にし、カーボン製のコロンバス・ミニマルフォークでハンドリングの輪郭を整えています。 チタンとカーボンのハイブリッドにすることで、見た目以上に走りがシャープに感じられる瞬間があります。 コンポがカンパニョーロ・レコードのようなクラシカルな装いとも相性が良く、規格面でもBB30やPF30などを無理に追わず伝統的スタイルを踏襲する点が“らしさ”です。
TOP TRÈCCHIA EDITION(2024年モデル)
TOP TRÈCCHIA EDITIONは、前身トレッチャに由来する「素材から作り込む」感覚を強めたコンセプトでまとめたモデルです。 ロシア製チタン平板を加工してチューブを作っていたという系譜を意識し、素材の“表情”を楽しめる方向に寄せます。 チタンの加工痕や溶接ビードの見せ方を含めて工芸品的な魅力が出やすく、見た目の個性がそのまま所有感につながります。 ステムや周辺パーツの選択まで含めて統一感を作りやすいので、完成車としての佇まいを重視する人に合います。
TOP TRADIZIONE(2023年モデル)
TOP TRADIZIONEは、見た目どおりの落ち着いた走行感を最優先に据え、路面の情報を「必要な分だけ正確に伝える」方向で詰めたモデルです。 上下異径ベアリングやBB規格の選択を含め、過度に新規格へ寄せないことで整備の見通しが立ちやすいのも利点です。 ヴェロフレックスのチューブラーが微振動を吸収しながら接地感を残す、という評価に近いフィーリングを狙うなら相性が良いでしょう。 派手さよりも、コーナーでスッと向きを変えられるバイクコントロールのしやすさを求める層に刺さります。
TOP SU MISURA(2022年モデル)
TOP SU MISURAは、ス・ミズーラ(カスタムオーダー)というパッソーニの根幹を最も分かりやすく味わえるモデルです。 オーナーの体格だけでなく、ペダリングの癖や手持ちホイールまで踏まえて提案できるのがカスタムの強みになります。 体格や用途に合わせて細部を煮詰める工程そのものが価値で、価格にフィッティングや相談サービスが含まれる点も“高価だが納得しやすい”理由になります。 既製サイズで妥協したくない人ほど、完成後の満足度が上がりやすいタイプです。
パッソーニにはここで触れたモデル以外にも、素材や仕立ての違いで選べる余地があります。カタログだけでは伝わりにくい購入者の声は、次のレビュー欄を覗くとイメージが掴みやすいです。
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