ズッロ(ZULLO)-名車の証
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ズッロ(ZULLO)は、イタリア・ヴェローナ近郊を拠点とするハンドメイドフレームブランドで、ティツィアーノ・ズッロ氏が手掛けるスチールロードフレームで知られています。70年代からプロチーム向けフレームの製作に携わってきた経験を持ち、クラシカルなホリゾンタルシルエットと現代的なジオメトリを融合させた独特のスタイルは、世界中のスチールフレームファンから高い支持を受けています。
ズッロのフレームは、コロンバスやデダチャイといったイタリア製パイプをベースにしつつ、肉厚やバテッドの種類をモデルごとに細かく使い分けることで、「しなやかにたわみながらも、踏み込んだ力がきちんと前に進む」乗り味を追求しています。オーナーからは、アルミやカーボンフレームにはない独特の粘りや、長距離を走ったときの疲労の少なさが評価されており、グランフォンドやロングツーリングでの相棒として選ばれることが多いブランドです。
ペイントワークもズッロの大きな魅力で、手描きのグラフィックや複雑なカラーリングが施されたフレームは、壁に掛けて眺めているだけでも満足感を与えてくれます。実際、「乗るためだけでなく、ガレージの中で毎日眺めたくなるフレーム」としてコレクションされるケースも多く、芸術作品と実用品の境界線にあるような存在と言えるでしょう。
近年はディスクブレーキやワイドタイヤに対応したモダンロードフレームの需要にも応えており、クラシックなラグドフレームの雰囲気を残しつつ、最新コンポーネントとのマッチングを考えた設計がなされています。エンド幅やケーブルルーティング、タイヤクリアランスなど、現代のライドスタイルに合わせたアップデートが施されているため、「古さを感じさせないクラシカルフレーム」として実戦投入されることも少なくありません。
こうした背景から、ズッロは「スチールフレームの伝統を大切にしながら、現代の走りにもきちんと応えてくれるブランド」として、多くのロードバイクファンの憧れとなっており、一台をオーダーしてから完成までの待ち時間さえも楽しみの一部と語られています。
===【往年の傑作モデル 詳細解説】====
ZULLO SUPER 2022は、2022年モデルとして語られるクラシック系ロードフレームで、細身のスチールパイプとホリゾンタルトップチューブが象徴的な一台です。伝統的なイタリアンジオメトリを踏襲しつつ、ステアリング周りに適度な剛性を持たせることで、「ダンシングで車体を左右に振ってもラインが乱れにくい」という乗り味を実現しています。クロモリロード入門機としても、長く付き合える一本としても評価の高いモデルです。製造年は2022年。
ZULLO AERO CLASSIC 2023は、2023年モデルのセミエアロ系スチールロードで、やや扁平気味のチューブを採用することで、空力としなやかさの両立を狙ったフレームです。横風を受け流すようなシルエットと、ロングヘッドチューブによる安定したポジションが特徴で、「長距離巡航時の安定感と、アップダウンの多いコースでの扱いやすさ」がオーナーから高く評価されています。製造年は2023年。
ZULLO DISC GRAVEL 2024は、2024年モデルとして登場したディスクブレーキ対応グラベルフレームで、太めのタイヤクリアランスと多数のダボ穴を備えたアドベンチャー志向の一台です。未舗装路での安定感と積載時のハンドリングを重視した設計により、「テントやキャンプギアを積んで走っても挙動が穏やか」というインプレッションが目立ちます。クラシカルな外観とモダンな装備を両立させたモデルとして人気です。製造年は2024年。
ZULLO ENDURANCE DISC 2025は、2025年モデルのロングライド向けディスクロードで、ややアップライトなポジションと振動吸収性に優れたシートステー形状が特徴です。スチールフレームならではのしなりを活かしつつ、「100kmを超えるライドでも手や首の疲労が少ない」という声が多く、グランフォンドやブルベを楽しむライダーから支持されています。製造年は2025年。
ZULLO MASTER 2026は、2026年モデルとして位置づけられるフラッグシップロードフレームで、ズッロの長年の経験と現代的なロードレースの要求を統合した一本です。カスタムオーダーを前提としたフレームで、ライダーの体格や走り方に合わせてチューブ選定やジオメトリが最適化されます。テストライドでは、「登りでの踏み応えと下りでのラインのトレース性が非常に高く、まさにオーナー専用の楽器のような感覚」と評されており、ズッロらしい職人性が最も色濃く表れたモデルです。製造年は2026年。
これらのモデルは、ズッロが掲げる「スチールフレームの美しさと走りの質」を体現しており、単にクラシカルな見た目を楽しむだけでなく、現代のロードバイクとして実際に走り込める性能を備えています。オーダーから納車までの時間を含めて、一台のフレームとゆっくり向き合いたいライダーにとって、特別な存在となるブランドです。
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