ケイ・エイチ・エス(KHS)-詳細レビュー
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ケイ・エイチ・エス(KHS)は、ソフトテール機構や小径“パッケージシリーズ”で独自の走りを築いた老舗ブランドです。折りたたみ=便利だけで終わらせず、走行性能まで作り込む姿勢が評価されています。
KHSは1974年にケミカルエンジニアのウェン・シェイ博士が興したブランドとして知られます。アメリカのブランドでありながら、日本独自規格のDH/フリーライド系の流れがラインナップに影響した経緯もあり、日本との関わりが強いのが特徴です。
ワールドカップや世界選手権の舞台で勝利を重ねた実績があり、MTBやBMXのレースでも存在感を示してきました。一方で日本では、小径車シリーズの人気が高く、輪行や保管のしやすさと“しっかり走る感触”を両立したモデルが支持されています。
KHSを語る上で外せないのが、シートステイ上部にエラストマを備え、バック三角がしなることで衝撃を吸収するソフトテールの発想です。フレーム全体を柔らかくするのではなく、必要な部位だけをしならせるため、踏み込みの反応を残しつつ路面の突き上げを和らげます。
小径車は取り回しの良さが魅力ですが、ハンドリングがクイックになりすぎる欠点もあります。KHSはホイール径やヘッド周りの味付け、ソフトテールの組み合わせで、速度を上げても不安が出にくい方向にまとめているのがポイントです。
また、パッケージシリーズは“折りたたみ機構そのもの”だけでなく、分解や輪行を想定した構成も含めて設計されます。ハンドルやシート周りの調整幅があると、普段の通勤から旅行まで同じ車体で対応しやすく、用途の変化に強い一台になります。
選び方は、まず何を優先するか(携行性/加速感/快適性/積載)を決めるのが近道です。折りたたみの頻度が高い人ほど、機構の扱いやすさが満足度を左右します。一方で走行距離が長い人は、ギア比と乗車姿勢、そして振動の抜け方を重視すると失敗しにくいでしょう。
ソフトテールのメリットは、単に“柔らかい”ことではなく、入力に対して減衰が付くことです。舗装の継ぎ目や荒れた路面で車体が跳ねにくいと、ペダリングが途切れず一定出力を保ちやすくなります。小径車で起きやすい突き上げの角が丸くなるため、通勤のような短い移動でも疲労感が減りやすいのが特徴です。
折りたたみ機構は、剛性と扱いやすさの両立が難しい部分です。ロック部の精度が高いほど走行時のヨレが減り、同時に開閉の手順もシンプルになります。KHSの小径モデルは、折りたたみ後のサイズ感だけでなく、開いた状態での一体感を重視した設計が多く、スポーツ走行を前提にした味付けが残っています。
ホイール径の違い(406と451など)は、単に速度だけでなく“安定感”にも影響します。外径が大きいほど段差のいなしが良くなり、外径が小さいほど加速は軽くなります。換装しやすいモデルは、通勤の取り回しと週末の巡航をタイヤ径で切り替える、といった使い方も可能です。
さらに、パーツ選びの自由度もKHSの楽しさの一つです。ハンドル形状をフラットからブルホーン、ドロップへ変えるだけで用途が大きく変わります。ブレーキタッチやシフター位置を詰めれば、短距離の俊敏さと長距離の安定の両方を手に入れやすく、“自分仕様に仕立てる余地”が広いブランドと言えます。
初めて小径を選ぶ人は、車体剛性よりも“姿勢が合うか”を優先した方が安心です。サドル高だけでなく、ハンドルまでの距離と高さが合うと、クイックな挙動でも上体がぶれず、結果的に直進が安定します。
===【人気モデル 詳細インプレッション】====
ここでは、KHSらしさが出やすい小径・ロード・ツーリング系から代表的な5モデルを整理します。
年号は目安として、折りたたみ頻度・走る距離・路面の荒れ具合を想像しながら、モデルの“得意分野”を読み取ってください。
P-20RA(2026年モデル)
P-20RA(2026年モデル)は、アルミフレームにロード系パーツを搭載したハイスピード志向の小径モデルです。スポーツスペックながら、ハンドルポストやシートポストの設定でポジションを作りやすく、街中の加速も軽快。小径の機敏さを活かしつつ、直進で落ち着く味付けにより、距離を伸ばしても疲れにくいバランスを狙っています。走りを軽くしたいなら軽量ホイールや451化、快適性を上げたいなら太めタイヤといった方向で調整が効き、街中からサイクリングロードまで守備範囲が広がります。
F-20RA(2024年モデル)
F-20RA(2024年モデル)は、KHSが得意とする“中央で折る”タイプの折りたたみスポーツモデルです。オリジナルブレーキの採用で406から451への換装が容易になり、走りのキャラクターをタイヤ径で調整しやすいのが特徴。折りたたみの利便性を保ちながら、スポーツ走行にも寄せられる“伸びしろ”が魅力です。折りたたみ後の携行性を確保しつつ、走行時はフレームの芯が残るため、ダンシングでも不安が出にくいのがポイントです。
F-20RC(2023年モデル)
F-20RC(2023年モデル)は、クロモリフレームにソフトテールを組み合わせた折りたたみ小径車です。バーエンドコントロールの採用で操作系をシンプルにしつつ、走りの性能はしっかり確保。路面の突き上げをいなすしなやかさがあり、荒れた舗装や長時間の移動でも身体への負担が出にくいモデルです。クロモリのしなやかさとソフトテールの減衰が合わさり、細かな振動が手足に残りにくいので、輪行を挟む移動でも体力を温存しやすいでしょう。
フライト500(FLITE 500)(2022年モデル)
フライト500(FLITE 500)(2022年モデル)は、ロード入門ながら走りの芯を感じられるコストパフォーマンスモデルです。105コンポ搭載を前提に、リアステイを強めにベンドさせて衝撃吸収性を確保し、軽快さと快適性を両立。初めてドロップで距離を伸ばしたい人にとって、フォームの崩れにくさが嬉しい一台です。入門車にありがちな“硬さだけ”が出にくく、一定ペースで回し続ける走りが作りやすいので、まずは長距離の基礎を作りたい人に合います。
モンタナツアー(MONTANA TOUR)(2025年モデル)
モンタナツアー(MONTANA TOUR)(2025年モデル)は、MTBフレームにツーリング系パーツを組み合わせ、世界を旅する用途まで想定したモデルです。段差や未舗装の安心感を残しつつ、積載や長距離を見据えた安定志向の味付けで、荷物を積んでもハンドリングが急に変わりにくいのがポイント。旅先での路面変化に強く、走り続けるための“余裕”が作られています。タイヤ選びで舗装寄りにも未舗装寄りにも振れるため、旅のスタイルに合わせて“走れる幅”を広げやすいモデルです。
KHSは、用途が変わっても“同じ車体を育てていける”方向性が魅力です。折りたたみ頻度と走行距離を想像し、ギア比やタイヤ径の調整余地まで含めて選ぶと満足度が上がります。
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