セラ・サンマルコ(SELLE san marco)-名車の証
⇒【セラ・サンマルコ】 傑作モデル乗車レポート! 【レビュー23件】
⇒【セラ・サンマルコ】 現役レーサーによるインプレ! 【レビュー338件】
⇒【セラ・サンマルコ】 女子ライダーの体験レポ! 【レビュー155件】
ロールス、コンコール、リーガルといつた、数々の傑作品で知られるセラ・サンマルコが誕生したのは1935年です。
日本のみならず世界的に有名なブランドですが、じつはライバルたちと比べて規模は大きくありません。なぜなら、高品質であることにこだわるがゆえ、廉価モデルがないからです。
今年は創業80年を記念して、くだんの3モデルをビジデージモデルとして復活しました。さらにリーガルはディテールにオリジナルの雰囲気を残しつつ、プラチックベースをワイヤベースとカーボンにしたリーガルeFXを発表しました。
パッケージなどのグラフィックもアパレルブランドのディーゼルからデザイナーが移籍し都会的なイメージに一新しました。
カーボンを多用した軽量モデルのアスピデカーボンから、過去の名作まで豊富なラインナップをそろえ、ロードバイクライダーからフィキシーまで多くのファンのニーズを満たすコレクションとなっています。
自転車関係の取材をするなら、ベネト訛りの通訳を使うと上手くいきます。以前、いくつものメーカーを集中的に回ったときに、某メーカーの社長から教わったことがあります。
ことの真相は別として、それだけ数多くのメーカーが集まっている地域なことは間違いありません。
さて、ベネト州といっても、イタリアに行ったことのない人ならば、ピンとこない人が多いでしょう。ただし、ベネチアのある地域だと言えば、そこが北イタリアの西側だとわかる人が多いはずです。
今回紹介するセラ・サンマルコもベネト州ビチェンツア県ロッサーノベネトにあります。
こんな前振りをしたのは、社名の由来に関わるからです。セラとはイタリア語で"サドル″を意味し、サンマルコはベネチア帝国の守護神、聖マルコから由来しています。
「会社を興したのは私の祖父で、カッサーノという街の出身でした。その街の守護神が聖マルコ(サンマルコ)だったからと聞いています。
私たちの会社は大きな規模ではありません。改修はしましたが、現在も祖父が建てたオフィスを活用していますし、会社を大きくすることよりも、小さな規模で社員全員のコミュニケーヽンョンがスムースに行なえることが大切だと思っています」。
そう話すのは3代目社長のルイジ・ジラルディさんです。町工場を彷彿とさせる本社はオフィスと工場に分かれており。40人の従業員がいます。
品質管理を含め工場には女性が多く、中にはルイジさんのお母さんも現役で仕事をしています。
「女性が多いのは、細かな作業をするのには、男性よりも女性のほうが適しているからです。私たちの生産している製品は高級品が多いので、細部の仕上げまでしっかりとチェックします」といいます。
確かに規模の大きな工場ではないが、カーボン製の軽量モデルから、快適性を重視した緩衝材の多いコンフォートモデルまで、ラインナップはライバルの大手サドルメーカーに引けを取りません。
「多くのモデルを生産していますが、実際にヒット商品となると数は多くありません。商売という観点でいえば、無駄とも言えますが、お尻の痛みというのは、サイクリストが抱えるもっとも多いトラブルです。1つの傑作品を作ったとしても、それで、すべてのライダーの要求を満たすことはできません。体重が重い人もいれば、軽い人もいる。お尻の大きさも違えば、乗る距離も、ライディングスキルも違う。タイムトライアルのような特殊な用途では、快適性よりも軽量性が求められることもある。そういったさまざまなニーズに応えることは、トップブランドとして必要な使命です」。
パオロ・ベッティーニやアレッサンドロ・ベタッキが愛用しました。"リーガル"ランス・アームストロングの"コンコールライト"など、サンマルコのヒットモデルはロングセラーになることが多いです。
「定番モデルがプロから長く愛用されるのは、とても嬉しいことです。ただ、常に革新を求めて製品開発をすることも、大切な仕事です。お尻の痛みの原因になる血流を良くするため、中央部分に穴を空けたり、有効着座面積の算出など、フェラーラ大学と共同で様々な研究も行なっています。また、定番モデルも改善できるところがあれば、どんどん改良します。一見、同じように見えても、サドルトップの材質を換えたり、研究開発には力を入れています」
確かにサンマルコには異端児的な製品も多かった。太陽電池で発電するブレーキランプ付きの"ストップ"、クルマの有名カロッツェリァ、ベルトーネにデザインを依頼した"SE"など、廃盤となった今でも目新しさを感じさせる製品が多いです。
そして、今年は過去の名作にもスポツトライトを当てています。コンコールやロールスなど、80年代の名作の復活を望む声に応えて、シングルギヤの若者からエンスージアストまで、すべてのサイクリストの要求に応えようとしています。
===【往年の傑作モデル 詳細解説】====
アスピデ スーパレジェラ レーシングチームは、ベースはカーボンで成形され、レースもカーボンです。重量はなんと106gと超軽量です。
リーガルeFXは、上から見るとオリジナルのリーガルと同じ形状ですが、軽量化されて重量は約半分の179gしかありません。
コンコールライトは、アームストロンクが愛用する定番モデルです。全長が短く小さいフレームサイズにも似合います。
SKNは、ブラスチックベースがしなることで緩衝材の量を抑えつつ、高い快適性を実現しています。
このブランドは、上記以外も魅力的なモデルを沢山製造しています。カタログでは分からない実際に購入したユーザのクチコミ評判やインプレ、生の声は以下をご覧ください。
⇒【セラ・サンマルコ】 傑作モデル乗車レポート! 【レビュー23件】
⇒【セラ・サンマルコ】 現役レーサーによるインプレ! 【レビュー338件】
⇒【セラ・サンマルコ】 女子ライダーの体験レポ! 【レビュー155件】
⇒【セラ・サンマルコ】 ロードバイクとスマホ! 【レビュー724件】