ベンタナ(VENTANA)-詳細レビュー
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ベンタナ(VENTANA)は、リンク機構とフレーム剛性の作り込みで下り系の走りを支えるフレームブランドだ。完成車よりもフレーム単体で語られる文脈が強く、サスペンションユニットの選択や組み方によってキャラクターを合わせ込める点が持ち味になる。
EL CUERVOの文脈では、ロミックのコイルショックを軸にリアの動きを作り、ダウンヒルで入力を受け止め続ける方向へ寄せている。フレームは6061T6アルミで販売形態はフレーム単体、カラーはブラックという条件が添えられており、パーツ構成を自分で決める前提の“玄人向け”モデル像が見える。
同じフルサスでもコイルとエアでは反応の出方が違う。ロミックのコイルは追従性を出しやすく、ギャップを越える瞬間のリアの跳ねを抑えたい場面で効く。一方でFox RP3のようなエアはセッティング幅が広く、登り返しやパンピングで動きにメリハリを付けやすい。
PANTERAはコラボレーション由来のモデルとして紹介され、ダートジャンプからフリーライドまで幅を持たせたキャラクターを狙っている。ジャンプでの抜けの良さと着地の受け止めを両立するにはリンク比だけでなく前三角の剛性バランスが重要で、ここを“扱いやすさ”として落とし込むのがベンタナの見せ場になる。
X-5は均整のとれた前三角が美しいダブルサスフレームとされ、リアにはロミックのコイルショックを採用する構成。さらにスイングアームが「超ヘビーな構造」と表現されるように、激しい入力を受け止めるための頑丈さを優先しており、高速域の安定感を求める人に向く。
フレーム販売(ブラック)という前提は、組み手側がパーツ選びで個性を出す余地が大きいということでもある。ブレーキやホイールだけでなく、ショックのスプリングレートや減衰調整でも印象が変わり、同じフレームでも“暴れない方向”にも“切れ味重視”にも寄せられる。
加えて、6061T6アルミの溶接フレームは「反応が分かりやすい」ことが利点になりやすい。セッティングを触ったときの変化が掴みやすいので、コイルのスプリングを替えて遊ぶ人や、エア圧・減衰で詰めたい人にとっては調整の作業がそのまま楽しみに変わる。
整備の観点では、リンク周りの動きが素直だとセッティングの当たりを付けやすい。ユニット交換やスプリング変更のたびに挙動が大きく変わり過ぎない方が、走りながら詰める人には都合が良い。ベンタナはリンク設計と剛性を土台として先に固め、そこにショックの性格を重ねるアプローチが似合う。
そして、超ヘビーなスイングアームという表現は、裏を返せば入力が入っても“ねじれない安心”を優先したということだ。下りでブレーキを強く掛けた瞬間や、着地で斜めに荷重が乗った瞬間に、フレーム側が負けない感覚は走りの余裕につながる。
リンクの動きと剛性の土台が揃うと、下りでの安心感が一段上がる。荒れた路面で姿勢が乱れにくい感覚は、ユニットの良し悪しだけではなく、フレーム側のねじれや挙動の遅れが小さいほど得やすい。ベンタナはその土台を用意し、走り手の好みで仕上げを決めさせるタイプのブランドと言える。
===【人気モデル 詳細インプレッション】====
EL CUERVO(2026年モデル)
EL CUERVOは、世界的に人気が高いとされるロミックのリアサスペンションを搭載し、ベンタナのリンク設計でダウンヒルの動きを詰めたフレームだ。販売形態はフレームで素材は6061T6アルミ、カラーはブラックという指定があるので、組み上げの意図が読み取りやすい。コイルショックの追従性を活かし、荒れた区間でストロークを“無駄なく使う”方向へ寄せたいときに強い。セッティングを詰めるほど、路面の凹凸に対してリアが遅れず付いてくる感覚を作りやすい。
PANTERA(2024年モデル)
PANTERAは、伝統高級ブランド「ベンタナ」とマムアンドポップスのコラボレーションで生まれたとされるモデルだ。ダートジャンプからフリーライドまで幅広く活躍し、リアユニットにFox RP3を採用する構成が示されている。エアショックで動きにメリハリを付けやすく、ジャンプ後の姿勢戻りを速くしたい人や、遊びの要素を残したい人に合う。反面、空気圧と減衰の合わせ込みで“跳ねさせない”方向にも寄せられるので、一本で幅を持たせたいときにも便利だ。
X-5(2023年モデル)
X-5は、均整のとれた前三角が美しいダブルサスフレームで、リアにはロミックのコイルショックを採用している。スイングアームは超ヘビーな構造で激しい走りにも耐えられるとされ、剛性と耐久を優先した設計が読み取れる。高速域で挙動を落ち着かせたい、という要望に対して“安心側”の答えを出しやすい。入力が大きい場面ほどフレームが負けにくいので、ラインを守って走りたい人に向く。
TORO(2022年モデル)
TOROは、6061T6アルミの溶接構造を活かしてねじれを抑え、着地やブレーキングで入力が入った瞬間に姿勢を作りやすい方向へ振ったフリーライド志向のモデル像だ。リンク設計の良さはユニットの選択を変えても挙動の芯が残る点にあり、コイルなら粘り、エアなら反応という“味付け”を乗せやすい。壊れにくさを第一に、攻める幅を広げたい人に向く。ブラック基調でまとめれば、フレーム単体の存在感が引き立つ。
LYNX(2025年モデル)
LYNXは、リンクの動きとユニット選択で性格を変えられるベンタナの考え方を、トレイル寄りの走りへまとめたモデルとして位置づけられる。エアショック系を合わせればペダリング時の動きにメリハリを作りやすく、登り返しのあるコースでもテンポを崩しにくい。下り一辺倒ではなく走る時間を長く取りたい人の“ちょうど良さ”を狙える。調整幅を残しつつ、乗って疲れにくい方向へ詰めやすいのが強みだ。
5機種を眺めると、コイルで粘りを作るEL CUERVO/X-5と、エアで反応を作るPANTERA、そして用途幅で選べるTORO/LYNXという切り分けができる。フレーム販売だからこそ、ユニットと周辺パーツの組み合わせまで含めて“自分の正解”を作れるのがベンタナらしさだ。
ベンタナは同じフレームでもセッティング差が走りに出やすいので、組み方が近い人のインプレが参考になる。下段のレポート記事で、ユニットの選択や剛性の印象まで拾っておきたい。
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