エルスワース(ELLSWORTH)-詳細レビュー
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エルスワース(ELLSWORTH)は、リンク機構と加工精度で“踏めるフルサス”を作り込むマウンテンバイク系ブランドです。
フルサスペンションは、単にストローク量を増やすだけでは速くなりません。ペダリング中に沈み込みすぎると推進力が逃げ、逆に硬すぎるとトラクションが抜けて登りで失速します。エルスワースは独自のリンケージ(ICTリンクなど)で、ペダル入力と路面追従の折り合いを付ける方向で設計が語られます。
実際、CNCマシンで加工されたリンクやピボット周りの作り込みは、ガタの少なさに直結します。リンクの遊びが少ないと、踏み込んだ瞬間に“遅れて沈む”感じが減り、加速の立ち上がりが素直になります。逆に、下りでは小さな入力にも敏感に動けるため、コーナーでラインを外しにくくなります。
また、ショックユニットの選択もキャラクターを大きく変えます。空気圧を調整できるエアショックは、体重やコースに合わせてセッティング幅が広く、同じフレームでも“登り重視”と“下り重視”を切り替えやすいです。たとえばマニトウ・スウィンガーエアー3ウエイのように調整幅があると、路面が荒れた日でも破綻しにくくなります。
サイズ展開(14〜19インチ相当など)が細かいと、ハンドリングの出方が狙いやすくなります。小さめサイズでクイックに振るか、長めで直進安定を稼ぐかは、走るフィールドで最適が変わります。エルスワースはフレーム単体販売を前提に、パーツ選びで性格を作る文化があり、所有者の“組み方”がそのまま個性になります。
総括として、エルスワースは登りで脚を残しつつ、下りで速度を出すためのリンク設計が魅力です。ペダリングロスを抑えながらトラクションを稼ぐ方向なので、アップダウンの多いコースで差が出やすいブランドと言えます。
フルサスで差が出るのは、ペダルを踏んだときの“腰の位置”です。サグ量が適正だと、踏み込みで一瞬沈んだあとに戻り、タイヤが路面を掴み続けます。逆にサグが深すぎると、常に沈んだ姿勢になって前輪荷重が抜け、登りでフロントが落ち着かなくなります。エア圧やリバウンドを触りやすいショックは、この調整を短時間で追い込めます。
整備面では、リンク周りのベアリングやブッシュの状態がフィーリングを左右します。ガタが出ると入力が曖昧になり、せっかくのリンク設計が活きません。逆に定期的にグリスアップやトルク管理をしておくと、同じコースでも“転がりの軽さ”が戻ってきます。こうしたメンテの価値が分かりやすいのも、精度にこだわるフレームの面白さです。
下りでの安定感は、ヘッド角やリーチといったジオメトリだけでなく、リアの動き出しの軽さにも左右されます。細かなギャップでリアが追従すると、ブレーキを残したままでも車体が跳ねず、結果として速度が落ちにくくなります。エルスワースはその“追従の始まり”をリンクで作ろうとするブランドだと言えます。登りと下りの両方を一台で成立させたい人ほど、この設計思想が効いてきます。
===【人気モデル 詳細インプレッション】====
TRUTH(2022年モデル)
TRUTHは、CNC加工のリンクを用いたクロスカントリー寄りのフルサスとして、ペダリングロスを抑える方向で語られるモデルです。独自リンケージが踏み込み時の沈み込みを抑え、登り返しで“前に進む”感触を作ります。4インチ級のストロークを想定しつつ、軽快な取り回しを優先するため、タイトなシングルトラックでもライン変更がしやすいのが持ち味です。サイズ14/16/18インチ相当の展開を想定すると、同じ走り方でも挙動が変わるので、体格とフィールドで選ぶのがポイントです。ショックを硬めにして反応を上げると、XCレースでも武器になります。
MOMENT(2023年モデル)
MOMENTは、空気圧調整が可能なリアユニットとICTリンクの組み合わせで、繊細なサスペンション効果を狙ったモデルです。6インチ級のストロークを想定し、登り下りの激しい走りでも接地感を保ちやすい方向に寄せています。ダークブルーやクレーなど落ち着いたカラー展開が似合い、ロング下りでも車体の挙動が読める“粘り”が武器になります。サイズ15/17/19インチ相当のフレームでも扱いやすいよう、リアの粘りで姿勢変化を穏やかにし、荒れた下りでもラインを“置きに行ける”性格です。エア圧を変えるだけで登りの踏み味が変わるので、コースごとに追い込む楽しさがあります。
EPIPHANY(2024年モデル)
EPIPHANYは、トレイル用途でオールラウンドに使えるバランス型として位置づけられることが多いモデルです。登りではアンチスクワットを意識したリンク設定で踏みやすさを残し、下りでは中盤のストロークが素直に動くことで段差の連続でもラインを外しにくくなります。セッティング次第で遊び寄りにもレース寄りにも振れるのが魅力です。ペダルが岩に当たりやすい場所では、サグ設定とクランク長でクリアランスを作ると走りやすくなります。リンクの動きが素直だと、こうした調整の効果も体感しやすいです。
ROGUE(2025年モデル)
ROGUEは、より攻めたトレイル/エンデューロ寄りの味付けで、荒れたセクションの速度維持を重視するモデルです。リンク剛性が高いとサスペンションの動きが狙い通りになり、ブレーキで荷重を掛けたときでもリアが暴れにくくなります。太めタイヤと組み合わせると、ブレーキングトラクションが安定し、下りで“ためらい”が減ります。ブレーキングで荷重が増えたときにリアが粘ると、段差の連続でも速度が落ちにくくなります。強めのブレーキ入力でも姿勢が乱れにくいのが“攻められる”理由になります。
EVOLVE LT(2026年モデル)
EVOLVE LTは、軽量性とストロークのバランスを再整理した2026世代として、長い一日を走る用途を想定したモデルです。フレーム単体で組み上げる前提なので、ホイール剛性やショック設定で性格を作りやすく、登りでの反応と下りでの余裕を両立しやすい方向にまとめられます。疲労が溜まった終盤でも姿勢が崩れにくいのが狙いです。軽量寄りに組むならホイールを軽く、安定寄りならタイヤを太く、といった組み分けができ、フレームがその違いを受け止めます。長距離のライドイベントでも最後まで集中を保ちやすい方向です。
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