ラピエール(LAPIERRE)-詳細レビュー
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ラピエール(LAPIERRE)は、ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアといった最高峰の現場で鍛えられてきた、フランス生まれのレーシング/MTBブランドです。レースを「製品実験室」と捉え、実戦で得たフィードバックを設計に戻す循環を続けています。競技者の要求を満たすための細部(剛性の出し方、しなりの作り方、サスの初期作動)を、量産品に落とし込む設計が強みです。
ロードの開発面では、チームFDJが実戦で使うことを前提に、剛性・重量・ハンドリングのバランスを詰める工程が語られます。レースで露見する弱点(高速コーナーのヨレ、登り返しの失速)を、形状や積層、部位ごとの肉厚で潰していく発想です。
創業は1946年。ディジョンの地でガストン・ラピエールが築いた工房的な自転車づくりは、後に1980年代の米国マウンテンバイクブームにも寄与しました。時代ごとの競技トレンドを吸収しながら、フレームづくりの思想をアップデートしてきたのが特徴です。
MTB側のキーワードになるのが、OST(Optimised Suspension Technology)に代表されるサスペンション設計です。バーチャルピボット的な挙動を狙い、ペダリングによる沈み込みを抑えつつ、路面追従性を確保する方向でまとめられています。ハイドロフォーミングの7005アルミ合金など、成形自由度の高い素材選びも設計意図と結びつきます。
象徴的な例として、Froggy系のラインでは180mm級のリヤトラベルを確保し、荒れた下りでの正確なコントロールと直進安定性を重視しています。トラベル量を増やしても“もっさり”しないよう、サスの作動域とペダリング姿勢の関係を詰めるのがラピエール流です。
現在はアクセル・グループ傘下で体制を整えつつ、ニコラ・ブイヨーのようなチャンピオンと協力してフリーライド/ダウンヒルの知見を磨いてきました。毎年のイベント「ロック・タジュール」で露出が増えたのも、競技・コミュニティ双方に寄った活動の一面と言えます。サス設計が同じ“140mm”でも、リンク比やフレーム剛性でキャラクターが変わるため、試乗ではブレーキング時の姿勢と、コーナー出口でのトラクションを意識すると違いが掴めます。
走りの感触としては、トレイルでの姿勢変化に対する安定感と、踏み直したときの再加速の素直さが両立しやすい作りです。特にトラベル量を確保するモデルでは、荒れた区間でもコントロールの余裕が生まれ、ライン変更がしやすくなります。
ロード系では、反応の鋭さだけでなく、長距離での疲労を溜めにくいジオメトリー思想が見えます。上位モデルの乗り味を下位に落とし込む際も、剛性の出し方や部位ごとのしなりを調整して「扱いやすさ」を残す方向に振れやすいのがラピエールらしさです。
総じて、ラピエールは“競技で速く走るための芯”と“日常の走行で扱いやすい余白”のバランスを取りにいくブランドです。用途(XC/エンデューロ/コンフォート寄りロード)を先に決め、次にトラベル量やポジションで合わせると、選択が整理しやすくなります。サイズ選びでは、ハンドル高とリーチを先に決め、サス付きはサグ量まで含めて姿勢を想定すると失敗しにくいでしょう。
===【人気モデル 詳細インプレッション】====
2022年モデル ゼスティー314(ZESTY 314)
ゼスティー314(ZESTY 314)は、ハイドロフォーミング軽量アルミフレームにOST機構を組み合わせ、フルサス特有のパワーロスを抑える狙いの一台です。フロント/リヤともに140mmトラベルを前提に、上りでは踏みやすく、下りでは旋回の切り返しが軽快に感じられます。前後140mmはトレイル全域を守備範囲にしやすく、バイクを寝かせたときの粘りも出ます。フルサス入門でも“暴れにくい”方向なので、ペースを上げても怖さが出にくいのが利点です。
2023年モデル スパイシー216(SPICY 216)
スパイシー216(SPICY 216)は、油圧成型で曲線を取り入れたフレーム設計を活かし、剛性の置き方とクリアランス確保を両立させたモデルです。リヤ160mm級のストロークを軸に、荒れた区間でも姿勢が乱れにくく、コーナー進入の安心感を狙っています。深いストロークを使う場面でも、入力に対して戻りが唐突になりにくい設定を想定すると扱いやすくなります。エンデューロ寄りのトレイルで、着地や段差をいなす余裕を求める人に向きます。セッティング次第で“跳ねない速さ”に寄せられるので、下りで体力を温存したいライダーにも好相性です。
2024年モデル プロレース200(PRO RACE 200)
プロレース200(PRO RACE 200)は、7005ダブルバテッドアルミチューブを採用し、カーボンに迫るシャープさとコストバランスを両立させたXC系モデルです。シマノXT/SLX系の実用的な構成を前提に、ペダリング入力を逃がしにくい加速感を狙っています。7005の素直な反発を活かし、登坂でのテンポを作りやすいのがポイントです。扱いに慣れると、ラインを変えた瞬間の反応が読みやすく、レースだけでなく里山の周回にも適します。
2025年モデル センシウム200 CP(SENSIUM 200 CP)
センシウム200 CP(SENSIUM 200 CP)は、上位に備わる振動減衰用ラバーの搭載を見送った一方で、アップライト寄りのジオメトリーで長時間の快適性を確保する方向のモデルです。フロント周りは骨太な造形で反応が良く、淡々と距離を伸ばす用途に向きます。ラバーの“丸め”が無いぶん、路面情報がダイレクトに来ますが、ポジションが穏やかなので疲労は抑えやすいです。太めタイヤや空気圧調整で、快適性を自分側で作る余地も残ります。
2026年モデル ゼリウスEFi FDJ(XELIUS EFi FDJ)
ゼリウスEFi FDJ(XELIUS EFi FDJ)は、プロチームの実戦を想起させるスピード志向を前面に出したロードモデルです。踏み直しで一気に伸びる加速と、高速域でもブレにくいスタビリティが持ち味です。反応の鋭さだけで終わらず、快適性の余裕も残す方向でまとめられています。レース志向のハリを持ちながらも、長距離で脚が残りやすい方向に寄せられているため、巡航からスプリントまでギャップが小さいのが魅力です。
ラピエールについては、ここで触れたモデル以外にも個性の違うラインが用意されています。実際の購入者が語る「上りの感じ」「下りの安定」「整備のしやすさ」などの生の声は、以下の口コミ・評判も手がかりになります。
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