ラス(LAS)-詳細レビュー
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ラス(LAS)は、1974年創業の自転車用ヘルメットブランドとして長い歴史を持つ老舗です。ロードレースはもちろん、競馬のジョッキー用やスピードスケートなど、速度域が高く身体が露出する競技で求められる「軽さと剛性の釣り合い」「風の扱い」を蓄積してきた点が背景にあります。単なる歴史の長さではなく、競技由来の“要求水準”を設計へ落とし込む姿勢がブランドの核になっています。
ヘルメットの性能は“形”だけで決まらず、内部の空気の通り道、汗が溜まる場所、帽体の深さ、保持システムの当たり方が連動します。LASは、膨大なデータとフィードバックを空力特性の向上、騒音の低減、ベンチレーション(通気)の改善へ回すことで、走行中の集中力を削る要因を減らす方向の設計を続けています。
特に高速域では、風切り音の質や首回りの乱流が体感差になります。通気孔の位置や角度が少し変わるだけで、耳元のノイズや前方からの圧の掛かり方が変化するため、レース志向だけでなくロングライドでも“疲れにくさ”として効いてきます。とくに暑い季節は、頭部の温度上昇がパフォーマンスに直結するので、通気孔の“数”よりも、空気が抜ける“流れ”を重視して説明される点がポイントです。
フィット面でのキーワードが、独自の「キャットアイズ・アジャスト・システム」です。ダイヤルでミリ単位の調整を狙い、頭周りの保持を高精度に追い込む発想で、締め付け過ぎずにズレを抑えるバランスに寄せやすいのが特徴です。短いスプリントでも、長い下りでも安定感の差が出ます。
パッドの作り分けもLASらしさで、上位モデルでは高弾力性タイプと高速乾性タイプ、さらに用途別パッドなど、走行環境に応じたチョイスを前提にしています。汗を吸っても乾きが早いパッドは夏場の快適性に直結し、ホールド重視のパッドは荒れた路面でのブレを抑える方向に働きます。
LASが繰り返し触れているのは、頭形状への適合です。欧州系の帽体は細長い楕円を前提にしがちですが、LASは横幅や深さを詰めた“アジアンフィット”を用意し、被った瞬間の隙間や前後の浮きが出にくい方向に寄せています。フィットが合うと、同じ重量でも体感の軽さが変わり、下りでの視線の安定にもつながります。
デザイン面では発色の良いカラーリングとソリッドな造形で、集団走行でも埋もれにくい存在感があります。見た目の統一感を重視する人には魅力ですが、装備としては“軽さ・涼しさ・フィット”の三つを同時に満たすことが実用上の価値になります。
総括すると、LASは調整機構とパッド選択によって「同じ帽体でも被り味を作り替えられる」方向の自由度が大きいブランドです。用途(ロード/トレーニング/TT)を先に決め、帽体の深さとバイザーの要否、最後にパッドで追い込むと、納得感のある選び方になります。購入後は、パッドをこまめに洗って乾かすだけでもフィット感と衛生が保ちやすく、ダイヤル調整は“締める”より“当たりを散らす”意識で微調整すると快適性が伸びます。最後は見た目の好みも大事ですが、実用の差は頭頂部の当たり方と耳元の静かさに出るので、その2点を基準にすると迷いにくいはずです。
===【人気モデル 詳細インプレッション】====
2022年モデル スクアロ(SQUALO)
スクアロ(SQUALO)は、数々のプロチームにも採用されてきたLASのロングセラーモデルで、直線を組み合わせた外観が“アイコン”として機能します。通気孔の配置が視覚的にも分かりやすく、被ったときの見た目の締まりが良いのが特徴です。長時間練習での蒸れを抑える方向に振れやすく、定番を求める人に向きます。空力だけに振らず、被った瞬間の“座り”を重視したい人に向き、深すぎない帽体は首の可動域も確保しやすいです。カラーの面でもバイクやウェアに合わせやすく、1個を長く使う選択になりやすいでしょう。
2023年モデル イストリオン(ISTRION)
イストリオン(ISTRION)は、帽体が深めの作りを軸に、横幅が広い「アジアンフィット」を狙ったモデルです。頭頂部だけでなく側頭部の収まりが安定しやすく、ガタつきを抑えたい人にメリットがあります。ダイヤル調整との相性も良く、軽い締め込みでもズレにくい方向でまとめられます。側頭部が当たりやすい人でも、横幅の余裕がストレスを減らします。調整ダイヤルを強く締めなくても安定するため、長距離で頭が痺れやすいタイプにとっては“効く”方向の作りです。
2024年モデル ヴィクトリー(VICTORY)
ヴィクトリー(VICTORY)は、用途に応じた3種類のパッドを用意するなど、快適性の調整幅を大きく取った上位志向のモデルです。高弾力でホールドを作るのか、乾きやすさで汗処理を優先するのかを選べるため、同じ帽体でも“被り味”を変えられます。季節差が大きい環境で使うほど利点が出ます。付属パッドの切り替えは、汗処理だけでなく、当たりの硬さを変えて圧点を散らす用途にも使えます。気温差が大きい春秋や、室内ローラーと屋外を併用する人ほど、調整幅の価値が出ます。
2025年モデル バイオニクス(BIONICS)
バイオニクス(BIONICS)は、トップ部に大胆なデザインを配しつつ、空気抵抗の軽減とベンチレーション性の両立を狙った意欲作です。見た目のインパクトだけでなく、風の抜け道を作る発想があり、暑い日の登りで熱がこもりにくい方向に寄せられます。集団走行で個性を出したい人にも相性が良いでしょう。トップ形状の主張が強いぶん、風の当たり方も個性的になりやすいので、試すなら平地巡航でのノイズと、登りでの熱の抜けをセットで確認すると良いです。見た目の好みと機能が一致すると満足度が上がります。
2026年モデル クロノメトロ(CHRONOMETRO)
クロノメトロ(CHRONOMETRO)は、フルポリカーボネイトボディで無駄を徹底的に削ぎ落とした「リアルT.T」志向のモデルです。2種類の着脱式バイザーを状況で使い分けられる点が、TT/トライアスロン寄りの使い方に効きます。前方視界と空力の折り合いを取りたい場面で、装備の選択肢が生きます。帽体の“削ぎ落とし”は、TTでの姿勢固定と相性が良く、肩をすぼめたときの前方抵抗を抑える狙いになります。バイザーの選択で視界の確保と空力の折り合いを取りやすく、用途が明確な人ほど刺さるタイプです。
LASはここで挙げたモデル以外にも、帽体の深さやカラーの方向性が違うシリーズを展開しています。実際の購入者が語るフィット感や蒸れ、風切り音の印象などは、以下の口コミ・インプレも参考になります。
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