カレラ(CARRERA)-名車の証
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カレラ(CARRERA)は、1989年、元選手のダビデボイファーウァ、その甥で元メカニンクのフランチェスコ ボイファーウァ、やはり元メカのルチアーノ・ブランキの3人で創業されました。
カレラ(CARRERA)は、弱虫ペダルにも登場する人気・評判のブランドです。
かつてアパレルメーカーのカレラがスポンサーとなり、クラウディオ・キャプーチやマルコ・バンターニを擁し、大活躍したプロチーム"カレラジーンズ"です。
当初は他社のバイクを使っていたチームですが、1989年に監督のダビデ・ボイファーバがバイクの生産を行うポディウム社を創業しました。
ブランド名を"カレラ"として、自らのチームで使用したのが、フランドの原点です。
クロモリフレームの全盛期において、アルミフレームを積極的に開発、最先端であったさまざまなアルミ素材を自由自在に操り、プロレースに使用できるレベルのアルミ・バックカーボン・フレームを発表し、話題となりました。
その性能を選手の一活躍によって実証したのがカレラのバイクです。
その後チームは活動を休止してしまいますが、バイクの進化は止まらず第一線を走るブランドとして認知され続けています。
現在はカーボンバイクをハイエンドとし、個性溢れるラインナップを構築しています。
サイズオーダーを多くのバイクで受け付けるなど、イタリアン・ブフランドらしいこだわりを見せています。
80年代の終わりに創業されたポディウム社のブランド、カレラは、自転車競技の盛んなイタリアならではの背景から生まれています。
創業者の一人であるダヴィデ・ボイファーバは、当時イタリアの強豪プロチームであるカレラジーンズの監督を務めており、その活動資金を集めるための妙案を思い浮かべます。
自分たちで作ったフレームをチームが使えば格好の宣伝となり、その売り上げによってチームの強化ができると。
そのフレームの名はチームの知名度を借りてカレラとし、ボイファーバの目論見は成功を収めます。
キャプーチがツールで山岳賞を獲得し、若手のM ・パンターニはジロで2位となり、創業から数年でカレラの名は世界に知れ渡ります。
また彼らは、高性能なフレームを開発するための格好のテスターでもありました。
チームが活躍した時代はフレームがスチールからアルミヘと変わるころで、カレラは有能なライダーを後ろ盾に、この素材のフレーム開発を熱心に行ないます。
そして90年代後半のアルミフレーム全盛期には、ピナレロ、デローザなどの老舗ブランドとともにロードバイクの旗手に躍り出ます。
インテグラルヘツドやカーボンバツクをいち早く搭載したハーキュレス、軽さを極めたブルーナイトなど、名機と称されるモデルを次々と送り出します。
レースではM ・バルトリがクラシックを制覇して、その高性能をアピールしました。
カレラのフレーム剛性はかなり高めの設計で、ペダルを踏めば鮮烈な加速を見せ、羽を得たような軽さで坂を駆け上がります。
そしてハンドリングは軽くクイックでレーサー好みの味付けです。
その卓越した運動性能はレーサー以外厳禁ともいえるほどに潔く、それがカレラの大きな魅力でした。
カーボンフレームの時代に突入すると、巨大な資本を持つ北米のメーカーがプロレースを席巻します。
可能なかぎりの自国生産とオーダーメイドにこだわった(現在は、カーボンフレームのオーダーは不可)カレラは、イタリアのライバルメーカーの後を追ヽつようには商いを拡大せず、次第にメジャーなプロチームヘのバイク供給も遠のいていきました。
それでもレーシングスピリットの強いバイクを作り続けています。
今やイタリアンブランドもエンデュランスモデルを多くそろえる時代となりましたが、カレラのラインナップにそれは数少ないです。
最新の同社のカーボンフレームに乗れば、剛性は高く、軽い踏み出しとクイックなハンドリングが楽しめます。とにかく全身全霊を傾け、速さを求めて走ることに快感を覚えます。
カーボン素材となって軽量化され乗り心地は向上したが、走行性能の演出はアルミフレームの時代と変わらず、乗ればカレラとわかるキャラクターがあり、そこに所有する喜びがあります。
以前ほどレースを強烈に想像させる存在ではないが、カレラにとってロードバイクとは、あくまでレースのための機材なのです。
その志にイタリアンロードの神髄を残す、数少ないブランドです。
英語のヘラクレスを車名にしたハーキュレスは、その名のとおり、アルミフレームの高剛性を生かした切れ味鋭い加速、力強い走りが魅力でした。
ボイファーバがプロにスカウトした伝説のクライマー、M・パンターニ。彼のバイクに対する繊細な感覚は、開発の大きな手助けとなりました。
M ・バルトリはカレラのアルミモデルを駆り、98年のリエージュを制し、その年のワールドカップ(現プロツアー)総合優勝を手にしました。
===【往年の傑作モデル 詳細解説】====
カレラ SL(CARRERA SL)は、高性能ながらフロントまわりがやや繊細なモデルです。フレーム本体は軽量ながら十分に剛性を確保しており、踏み込みに対しての反応はいいです。フロント周りは見た目ほど華奢ではありませんが安定感はそれほど求めず鋭さを演出しています。フレーム本体の反応のよさに合わせて走ると、フォークが前後にしなるぶんがナーバスに感じやすいですが踏ん張りは感じます。バランスはよく軽快さの演出になっています。しかしハイスピードコーナーはテクニックが必要になります。上りでは軽くダンシングするくらいまではかなり軽快で、軽さも活きています。下りはフオークが大口径ロワーヘッドですが、ブレードにもう少し剛性があるともっと良くなりそうです。市民レースなら十分にレーシーで鋭い走りを味わえます。非常に軽量で、チューブの肉厚の薄さなどが感じられるバイクです。踏み込みに対しての反応はいいですが、踏んだ瞬間はたわみを感じてしまいます。ですが加速感がそれを上回る心地よさなので、走りは良く感じることでしょう。しなりは形状である程度抑え込んでいる印象もあります。スタビリティを稼ぐにはもう少しフォークに太いものをアッセンブルしてもよいですが、それではせっかくのカレラSLの世界観は失われてしまいます。この軽量さを前面に引き出したバランス感はこの仕様でしか発揮できません。上りではジワッと加速するフィールで、イーブンペースで上るヒルクライム的な走りにはすこぶる軽快です。下りはやや腰高なイメージがあるので、慣れが必要ですが、限界を越えない走りでしたらすぐに慣れることでしょう。レースなどで極限まで攻める場合はそれなりのスキルが必要です。乗りこなす楽しみもある超軽量バイクです。スキルがあればもっと楽しめます。
ベレーノ RN(VERENO RN)は、上位モデルといっても良いクォリティのフレームワークで落ち着いていて高級感があるモデルです。高弾性素材を使っているのも特徴です。プレーンなダウンチューブなどオーソドツクスです。このカラーリングを含め、走りそうなイメージがします。形状的に縦はしっかり接合されていますが、横方向への張り出しが少ないです。オーソドックスなカーボンモノコックですが、贅肉もありませんし、まとまりが良いです。バック三角の剛性も高く、ダウンチューブも丸形状ながら、大きな意味をもち、ねじり剛性も強いです。フレーム重量は900gで、これはお買い得です。フォークはストレートでちょっとハの字に絞り込みがあります。逆に太鼓型の張り出しで軽快感を出すのもありますし、絞って軽快感を出すこともあります。こういうハの字になると反応が早いです。極端なボリュームをもたせたわけではありませんが、60トンカーボンという高弾性カーボンも使っており、スペックだけで何とも頼もしいです。一般的なストレートとは違う雰囲気を感じさせるフォークです。隠れた名車という雰囲気です。カレラは本当に精鋭ばかりを排出しているので、オススメのブランドです。
フィブラ(PHIBRA)は、新しい技術2B(ダブルアークブロック)によリフレームを上下に分けて設計しているため、同じ部材を用いながらサイズやジオメトリーを変更できます。これにより、サイズオーダーも可能。ポジションにこだわるライダーにオススメです。カレラが持つフレーム製造技術を惜しみなくつぎ込んだフルカーボンモノコックフレームです。まったく新しい技術の2B(ダブルアークブロック)はフレームを上下に分けて考える新しいコンセプトで、同じ部材でフレームサイズやジオメトリーを自由に変化させることを可能にしました。最新素材のカーボンチタニウムファイバーも採用しています。圧倒的な加速と走行性能を誇り、レース用機材に必要不可欠な性能がすべて備わっています。
フィブラ ツー(PHIBRA TWO)は、モノコック構造の採用により15%もの軽量化に成功。効果的な形状を採用することにより、高い剛性と振動吸収性を両立しています。フレーム単体重量が1150gと軽量で、ヒルクライムバイクとしても向いています。
ヴェレーノ(VELENO)は、3Kカーボンを採用したカーボンモノコックフレームです。前三角と後三角とのつなぎ目やヘッドまわりの剛性が高く、パワーロスのない切れ味を楽しめます。その圧倒的な加速感には、だれもがとりこになってしまう。
モノコック構造を採用して、インテグレーテッドシートポストに、下ワンが1-1/ 4インチのテーパーコラム、金属を使わないヘッドチューブなどで軽量化を図り、さらに昨年比で約半額という驚きのプライスパフォーマンスを持って再デビューした、ミツドレンジモデルである。フレーム素材にはT700-3KとHM、HRカーボンを組み合わせている。T-700は、日本のカーボンフアイバーメーカー東レの商品名で、数字によってそれぞれ強度や特性が違う。そして3Kとは、1本の糸(フィラメント)に3000本のカーボン繊維が使われて織られているカーボンクロス(布)のことで、1K
(1000本)、3K (3000本)、12K(1万2000本)などがある。HMはハイモジュラスカーボンの意味だが、HRカーボンは少し弾性率の低い、しなりやすい素材といえる。ただしカーボンフレームとしては、カーボン繊維の量、織り方、繊維方向、積層、繊維同士をつなぐ樹脂の量、その素材、ほかにもフレーム自体の設計によってもまったく特性は変わってくるので、あくまでも出来上がりのフレームとして評価しなければ意味がない。ヴェレーノはモノコック製法の特徴を生かして、ヘッドチューブからトツプチューブ、そしてリヤセクションまでの一体感を実現し、見た目以上に剛性を持たせている。かつカーボン独特の微振動吸収性に富んだものになっているので路面からの衝撃を緩和し、ロングライドにも優れた性能を発揮する。この剛性感は、パワーロスの少ない安定したライディングと、切れのあるハンドリングを獲得している。
カーボンはアイデアと技術によってどうとでも作ることができるために、今でもつねに進化している。たとえばフレームパイプの断面は、真円ならば全方向に均等にたわむが、上下左右、前後で変形させたり、リブを持たせることで特定方向へのたわみをコントロールできる。カーボンの真円パイプではそれをおおむね弾性率の異なるカーボン繊維と積層で行なっていたが、今はパイプ形状のデザインで行なっているともいえる。同時に剛性と軽さはいくらでも作り出せるともいえるだけに、どう乗り味をコントロールするかにメーカーの技術と経験が求められている。ヴェレーノはその点が非常にうまく作られている。踏んだときのカッチリとした反応のよさと、レースとは縁のない人が気軽にロングライドできるしなやかさを持たせているのだ。硬いバイクが多かつたカレラのなかでは、珍しいキャラクターを持っている。ボリュームのあるヘッドチューブまわりからダウンチューブ、ハンガーまわり、右側のチェーンステーヘのつながりで副性感を持たせることで、シャープな走行感と反応性を手に入れ、
トップチューブからシートステーにかけて若干の縦横方向のたわみを持たせてしならせることで振動吸収や、乗り心地をよくしている。ヴェレーノはそのバランスがよく、場所と使い方を選ばず、非常に気持ちよく走ることができる。ダンシングでバイクを振つていつても、フォークがしつかりしており、気持ちよくスピードが伸びていく。この走行性能でフレーム17万円を切る価格設定を考えると、お買い得感は強い。
ニトロ(NITRO)は、T700SC、IM600などの定評の高いカーボン素材を適材適所で効率的に積層し、絶妙な乗り味を生み出したカーボンフレームです。応力のかかる部分にはケブラー繊維を用いて剛性を上げています。ベーシックなグラフィックも飽きがこなくて魅力です。ベーシックなグラフィックが目を引くデザインのニトロフレームはさまざまなカーボン繊維を重ね合わせて作られたフルカーボンレームです。応力のかかる部分にはケブラー繊維を使用してフレームの剛性を向上させています。オールラウンドに乗りこなせるフレームです。
ブレード(BLADE)は、70005T6アルミチュープを用いたエントリーレベルのアルミフレームです。さすがアルミフレームで数々の実績を残してきたカレラらしく、ハイエンドのカーボンフレームにも引けを取らないレーシング性能とを持っています。ガンガン乗るサイクリストに最適です。
シクロクロス(CICLOCROSS)は、T700SCやM30」などの定評の高い素材を用い、オートクレーブで仕上げられています。これによって、超軽量であるにもかかわらず、シクロクロスレースでの激しい使用でもまったくビクともしない丈夫なフレームに仕上がっています。
アラ ピスタ(ALA PISTA)は、ボディウム社の研究開発部門が作り出したエアロタイナミックに特化したピストフレームです。風洞実験により、空気の巻き込みを極限まで抑えた形状を採用しています。フレーム素材はT300/3Kカーボン。サイズオーダーも可能です。
シングルスピード(SINGLE SPEED)は、ウィンテージデザインとクラシカルなジオメトリーで、上品なたたずまいを見せるシングルスピードバイクです。フレーム材としては高価ですが、丈夫でサビを防いでくれるという大きなメリットがうれしいステンレス製のフレームを採用しています。
クロノ アラ(CRONO ALA)は、タイムトライアルやトライアスロンに特化したフルカーボンフレームです。空気抵抗の低減を絶対的な命題として開発されたモデルであり、細部まで徹底したエアロフォルムが魅力です。この手のモデルとしては珍しく、サイズオーダーも可能です。
エストレモは、レーシング性能を極限まで追求するために、最新素材と技術を用いて作られたフレームです。レースで最高のパフォーマンスを得るため、これまでの経験を生かし剛性、快適性、耐久性を最高レベルにまで引き上ましげた。トップクラスのライダーがあこがれる1台です。
このブランドは、上記以外も魅力的なモデルを沢山製造しています。カタログでは分からない実際に購入したユーザのクチコミ評判やインプレ、生の声は以下をご覧ください。
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