クライン(KLEIN)-詳細レビュー
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クライン(KLEIN)は、MITで工学を学んだゲイリー・クラインが立ち上げた、アルミフレームの可能性を押し広げたブランドです。スチール全盛の時代に大径アルミチューブと高い溶接品質で“軽くて速い”を具現化し、ロード/MTBの両方で独特の存在感を作りました。
クラインらしさは、素材選びだけでなく「フレーム形状で走りを決める」姿勢にあります。チューブ径や断面を大胆に使ってねじれを抑え、反応の良さを前に出す一方、必要な部位にはしなりも残す。アルミを“硬いだけ”で終わらせない設計の詰め方が、今も語り草です。アルミはボルト類の締め過ぎでトラブルが出やすいので、指定トルクを守りながら、定期的に接合部を点検するのが長持ちのコツです。
当時のクラインは、アルミの弱点である“乗り心地の硬さ”や“局所的な応力集中”と正面から向き合い、チューブの肉厚や形状、接合部の作りでバランスを取ろうとしていました。単に軽い材料を選ぶのではなく、どこに剛性を集め、どこで逃がすかを設計図レベルで整理しているのが特徴です。だから、同じアルミでもモデルごとに性格がはっきり分かれます。
そしてもう一つの象徴が、発色の良い塗装やグラデーション、ラメなど、工業製品らしさとアート性が同居するルックス。見た目で惚れて、乗って納得するというファンが多いのは、単に派手だからではなく、フレームの反応が外観の印象と一致しているからでしょう。中古市場で根強い人気があるのも、この“キャラクターの強さ”が理由です。振動の出方が素直なので、空気圧やホイールの剛性差が体感しやすいのも特徴です。
セッティングの勘所は「硬さをタイヤとポジションで飼いならす」こと。太めのタイヤやしなやかなハンドルを選ぶと、フレームの反応の良さは残したまま、疲労の出方を整えられます。逆にレース寄りに振るなら、ケイデンスを上げても車体が遅れないクラインの反応が気持ちよく、脚が残るほど“速くなる”タイプです。
塗装に関しても、グラデーションやラメが目立つ一方で、フレームのラインがきれいに見えるよう面の繋がりを意識したデザインが多い。写真映えだけでなく、実車を近くで見たときの立体感が違うと言われます。観賞用ではなく、乗って汚れてもなお格好いい、というところがファンを惹きつけます。
インプレでは、踏み出しの軽さ、ダンシングでのダイレクト感、コーナーで狙ったラインに入りやすい操舵性がよく挙がります。反面、剛性が高いモデルは路面が荒れると疲れやすいので、タイヤ選びや空気圧、ポジションで緩和するのが定番。速さを前提にしたセッティング遊びまで含めて、クラインの魅力です。
モデル選びでは、反応の速さを最優先するか、長距離での身体負担を抑えたいかで方向が変わります。ロード系は軽い入力でスッと加速する一方、MTB系は剛性を土台にしてラインを切る鋭さが出る。どちらも“芯の強さ”が共通なので、ハンドル・サドル・タイヤで自分の快適域へ寄せるのが、クラインを楽しむ近道です。
総括するとクラインは、“速さ・反応・造形”を同時に欲張ったアルミの名門。軽さだけでなく、踏んだ瞬間の返りや、走りの芯の通った感触を求める人に今でも刺さります。
===【人気モデル 詳細インプレッション】====
レーヴ(2024年)
レーヴ(2024年)は、軽量アルミにカーボン製シートステーを組み合わせつつ、さらにS.P.A(Suspension Performance Advantage)と呼ばれるサスペンションユニットをステー内に組み込んだ異色のロード系モデルです。樹脂製バンパーで13mm前後のトラベルを確保し、細かな入力だけをいなして推進は鈍らせない方向を狙います。派手な塗装と相まって、見た目も乗り味も“唯一無二”を求める人向けです。ユニットが働くのは主に細かな突き上げで、踏み込む推進のテンポを崩しにくいのがミソ。長距離で肩や腰に疲れが溜まりやすい人ほど、13mmの“わずかな余裕”が効いてきます。
Q-PRO XV(2023年)
Q-PRO XV(2023年)は、重心を低くし、思うがままに操れる操作性を目指したピュアレーシング志向。レーヴほど快適性に寄せず、踏み込んだ力をスピードへ変えることを優先しています。加速の立ち上がりが鋭く、短い登り返しやコーナー立ち上がりで差が出やすいタイプ。健脚を鍛えたいホビーレーサーに“修行が楽しい”一台です。反応が速いぶん、ペダリングが雑だと挙動にも出ますが、逆にフォームが整うほど伸びが気持ちいい。練習の成果がそのまま走りに返ってくる、ストイックなモデルです。
attitude XX(2022年)
attitude XX(2022年)は、大径アルミチュービングを高い溶接技術で組み上げたMTB系の代表格。ZR9000アルミニウムを核に、剛性と強度を確保しつつ、ラインアップの中にはアッセンブル別の仕様やフレーム単体販売も用意されるなど、カスタム前提の懐が深いモデルです。登坂での反応が軽く、立ち上がりの加速が気持ちいい“硬派な走り”が持ち味です。当時の26インチ運用でキレのあるハンドリングを狙いやすく、軽い取り回しと登坂の加速が魅力。フレーム単体で組むなら、ブレーキやホイールで性格を振れる余地も大きいでしょう。
attitude XV(2025年)
attitude XV(2025年)は、完成車としてのパッケージを意識したディスクブレーキ仕様。フレームはZR9000アルミニウム、フロントフォークはFox FRLの100mmトラベルを採用し、シフター周りはShimano Deore LX、リア側はDeore XTを組み合わせた構成が特徴です。Hayes HFX-9 Discと26×2.2クラスのタイヤで、当時のトレイルユースを実戦的にまとめています。当時としては実戦的なコンポ指定で、パーツ選びに迷わず遊びに行けるのが強み。Foxの100mmが前輪の暴れを抑え、ディスクブレーキが長い下りで安心感を作ります。
attitude v Disc(2026年)
attitude v Disc(2026年)は、同系統のZR9000フレームに、RockShox RECON(PopLocリモート)100mmなど実用性の高い装備を載せたアップデート版。ドライブトレインはShimano Deore/Deore XTを軸に、44/32/22Tのクランクで守備範囲を広げ、ブレーキはHayes HFX-9 Discを継続します。Bontragerのディスクホイールと26×2.2のACXフォールディング系タイヤが、当時らしい“攻められる安定感”を支えます。PopLocのリモートで登り/下りの切り替えが素早く、里山のアップダウンでテンポが作りやすい構成です。守備範囲を広げながらも、クラインらしいダイレクト感は残っています。
同名でも年式やアッセンブルで性格が変わるので、用途(レース/里山/街)を先に決めてから読み比べるのがおすすめです。
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