リドレー(RIDLEY)-名車の証
⇒【リドレー】 傑作モデル乗車レポート! 【レビュー10件】
⇒【リドレー】 現役レーサーによるインプレ! 【レビュー120件】
⇒【リドレー】 女子ライダーの体験レポ! 【レビュー193件】
リドレー(RIDLEY)は、自転車が国技であるベルギーのブランドです。
リドレー(RIDLEY)は、弱虫ペダルにも登場する人気・評判のブランドです。
ベルギーは石畳や古くからの町並みによる舗装状況や天候(雨)などの点で、世界的にライディングが厳しいことで有名です。
そのベルギーで1990年、塗装会社を設立したジョシム・アールツ。これがリドレーの始まりで、ベインティング技術においてベルギー国内でもトップクラスの腕を誇りました。その後様々な発想でフレーム製作に取り組み、レーサーからのフィードバックをコンセプトにバイクを作り続けています。
ベルギーブランドの代表格であるリドレー。このブランドの"らしさ"といえば、やりリフレームに貼られた「tested on pave」が表わすとおり、製品開発においてpave=石畳での走行テストが支えています。
軽量モデルにしろエアロロードにしろ、石畳での走行性能を重視しています。
それは、ツール・デ・フランドルのコースに代表されるように、ベルギーのレースコースには厳しい石畳区間が用意されています。
そこで闘うべく鍛えられてきたのです。まさに土壌が育んだブランドといえるでしょう。
実際に石畳を走つてみると、デコボコの頂点をつなぐようにバイクが走っていきます。
ラインナップは軽さが魅力のヘリウムシリーズ、エアロダイナミクスを重視したノアシリーズ、オールラウンダーのフェニックスシリーズを有します。
フェニックスは他の2つのシリーズと比べると価格が抑えられているが、同社としては価格に関係なくレースで闘える性能を持たせています。
石畳をロー ドバイクでいかに速く走り抜けられるのかを考えて開発されています。それぞれの石は大きさも不ぞろいで、凹凸の高さも違う環境で開発されています。
===【往年の傑作モデル 詳細解説】====
イグナイトISP(IGNITE ISP)は、自転車大国ベルギーのリドレーから、フルカーボンフレームで登場しました。ロードバイクで極めて高い評価を得ているそのカーボン素材と成型技術が、ふんだんに使われているます同社得意のSP(インテグレーテッドシートポスト)も装備しています。
ノア(NOAH)は、シリーズの最初のモデルからTTバイクのような外観と実際の走行フィールがマッチしているモデルです。ペースに乗せてしまうとスピードを気持ちよく維持できます。加速はバックが後から追いてくるフィーリングで、駆け出しは穏やかで、中間加速に伸びがあります。加速に対しては節度感があまりないので、走りはやはりTTバイク的です。縦剛性が高く、ねじれに対してソフトなので板状の印象です。エアロフレーム独特のフィールなので乗りなれる必要がありますが馴れればこれが当たり前で乗れるでしょう。バランス的には全体でしなるフィーリングです。クリテリウムのような走りは苦手ですが、レースは走れ、イーブンペースでの上りには良いですし、下りも普通にこなせます。これはロードバイクとTTバイクの中間に位置する性能です。一般ライダーには乗りやすく、ギアもかけやすいイメージです。フレームのしなりを利用できれば軽やかに走ります。縦剛性と横剛性のバランスで言えば縦が強めです。横に逃げるが反発力もあるので、ペダリングのリズムはつかみやすいです。トルクも良くかかリグイグイとパワフルな走りも許容します。スタビリティも高くコーナリング性能も良く、自然なフィールで最短ラインを攻められます。オールラウンドな性能で場面は選ばないモデルです。ハイモジュラスカーボンを使用し、最新の流体力学を取り入れた設計により、究極の空力性能を実現したフレームです。その性能はスプリント時において2km/hのアドバンテージを実現しています。それでいて、軽さと衝撃吸収力も優れたオールラウンダーモデルです。断面積のあるチューブだから、乗り心地がガッツンガツツン騒がしいのかと思ったら、段差を次々に処理していく感じで、すごく静かなので驚きます。減衰が早いから振動が残らないし、直進安一定性も高いです。バイクがまっすぐこっちへ走りなさいって導いてくれます。変にコントールしようとせずに、自転草なりに走っていれば路面が荒れていても大丈夫です。直進安定性は高性能バイクの第一条件なので、これならだれにでも扱いやすいし、カーボンの素材を使う魅力の1つです。スペック的には50&40tのカーボンを使って、フレーム1100g、見た目の割には軽いです。剛性も高いく、キチッと踏んでいる感じがします。ダイナミックなエアロ形状を見せる、リドレーロードバイクのトップモデルです。フロントフォークとシートステーには、ホイール回転時に発生する空気の乱れを軽減するスリット”R-FLOW(アールフロー)”
が入り、極限まで空気まで空気抵抗軽減が図られています。また、フレームには50・40・30トンのグレードの異なるカーボンを適材適所に配することで、高い剛性を維持しながら、ライダーに伝わる不快な振動を軽減した乗り味を実現しています。
ヘリウム(HELIUM)は、SLよりすべてが自然に感じられます。ハンドリングが後からバックが着いてくるフィーリングなのはリドレーならではです。硬くもなく柔らかくもなく、一般に乗りやすい剛性感で落ちつきがあります。踏力、速度域を問わず、自然に加速できます。キレが極端に鋭いわけではないものの、平均以上の上り性能です。ダンシングも心地良く、下りも普通にこなせる安定感があります。レース派にも応える加速能力です。コーナリング性能はSLよりも良いかもしれません。スタビリティも良好です。一見、フォークが本体に負けているようにうつりますが、乗るとマッチしています。リドレー=レースという人にはおすすめの1台です。剛性レベルはちょうど良い感じです。踏んでも流しても心地よいです。踏めば良く反応してくれるので、発進加速性能は高いでしょう。コンフォート性能も両立していて、ここは見た目どおりで優しさがあります。バックステーの形状が合理的に働いている感じです。ステアリングが軽めなのでコーナーはオーバー気味なところもありますが、おおむね慣れのレベルです。軽さでいえばバランスも悪くないです。下りはしっかりと地に着いた質感で身体を任せて安心です。コーナーもしっかりとしたフォークが強い制動力にも負けずにラインをトレースしています。万能系のレースバイクです。
ヘリウム SL(HELIUM SL)は、選手レベルでも柔らかいと感じてしまうくらいデリケートなモデルです。剛性感はまずまずです。反応がまずまずなので、中トルクでの踏みまでは対応します。フロントが強いわけではありませんが、リアがあとから着いてくるフィーリングです。ねじれ剛性が高くはないので安全マージンが必要になります。高速コーナーはやや苦手でしょう。素材は良いはずですがソフトなのが感じられて、軽く踏んでも大トルクで踏んでもゆったり気味です。懸命に働こうとしていますが、余裕がない感じで、イーブンペースの上りなら軽さをいかせます。下りは腰高なイメージでテクニックが求められます。ヨーロッパのトッププロチームも使用する超軽量ロードモデルです。リヤエンド部分までカーボン化され、高い剛性と軽量性を実現しています。さらにリヤステー部分は"フレキシブルシートステー"と名付けられた横方向の扁平加工が施され、振動吸収性とのバランスも抜群です。
フェニックス(FENIX)は、数年前から設計がちょっとオーソドックスになってきて、そこからわかりやすい運動性能になってきました。デビュー当初のエッジの利いたバイクは、魅力的でした。このラインナップは乗りやすいです。台形断面のダウンチューブにフォークもしっかりしています。デザインも、見た感じ高級感がありますね。シートステーが平らになっていて、振動吸収に利きます。このバイクはいわゆるクラシックレースなどでの仕様を目的としているので、クリアランスを広くして太いタイヤも入れています。25Cは余裕です。ロングライドっばい雰囲気もあります。フォークも以前に比べたら、突っ張った感ではなく、ボリュームで剛性をもたせている感じです、より今風になっています。徐々に修正してきています。リドレーはかなりリサーチを進めている感があります。このバイクは完成度はかなり高いです。この価格も魅力です。
ノア RS(NOAH RS)は、ノアのエアロ形状を継承したモデルです。フロント部がわかりやすいです。ノアRSはこのエアロ形状が利きすぎている感がありますが、実際に乗らないとこれはわかりません。フロント三角のチューブが太いです。フォーク以外は少しエアロフレームという感じで、雰囲気的には一般的なねじれ方です。形状的には良いものがあります。見た目が豪快なので、少しギャップがあるかもしれません。もっとも乗ってみると、角が取れたような剛性感がします。縦方向にエアロチューブが隆起しているので、横方向へのウィップは生じやすくはなります。フォークは形状も性能もよいです。このフォークはエアロよりも剛性感が際立っています。エアロ効果は思ったほど体験できない所はあります。DHポジションくらいならスピードが1km/hくらい上がったな、とかはわかります。あとはモチベーションを維持するというメリットがあります。このフォークを1回乗ってみたい、使ってみたいっていう人には良いでしょう。上位機種のエアロダイナミック形状を継承しています。リヤホイールとの間に空気の巻き込みを防ぐえぐられたシートチューブや、スポーク間の乱流を防ぐR-フロー・ジェットフォイルなどを採用しています。即レース参戦が可能なハイスペックモデルです。
オリオン(ORION)は、ハイモジュラスカーボンのフレームを使用しながら完成車でこの価格を実現したコストバフォーマンスが高いモデル。ダウンチューブはやや細身で、しなやかさを優先した設計となっている。初心者にも乗りやすい。四角い形状(ボックスチュービング)のダウンチューブと、流れるような形状を見せるトップチューブ~シートステーにより、軽量性・振動吸収性・高剛性のバランスに優れた乗り味を実現している。完成車にはコンポーネントにシマノ105、ホイールにフルクラム・レーシング7をアッセンブルしている。また最新モデルはデザインが一新され、"サイレンス・ロット"チームカラーモデルも加わり、さらにお買い得感抜群な1台となっている。 旧モデルのオリオンと同じ24tカーボンをフレーム素材に使用しているが、最新モデルではフレームとフォークの形状を見直すことで、フレーム剛性を下げ、フォークの剛性を上げた。これにより乗り心地のよさと剛性感のバランスアップが行なわれている。これまでT字断面のチューブが採用されていたトップチューブは横方向に扁平加工され、ダウンチューブは5角形断面になり、剛性バランスをよリアップしている。メインチュープの形状、外径の変更だけではなく、フォークやバックステーなどにもデザイン変更が加えられ、駆動効率やショック吸収性にも改良が加えられた。一見して違いがわかるのはシートステーのデザインとハンガー部分の構造。シートステーはチュープの外径を抑えて縦方向の剛性を抑えるモノステーとし、チェーンステーのハンガー部分はシートチューブ、ダウンチューブなどが集合して一体となった、ボックス構造ともいえるデザイン。フロント部分はフオー・クのクラウン側をボリュームアップすることで剛性をアップした扁平構造で前面投影面積の軽減も図っている全体的に見た目のボリューム感を抑えつつ、剛性バランスをコントロールしている。
デザイン変更の効果が大きいのか、走り出してすぐに感じるのは、フルカーボンの剛性感。24tカーボンとはいえ、しっかりとした踏み応えだ。そのぶん縦方向の振動は伝わりやすいが、その伝わり具合はあまり神経質になることはない。むしろ踏み込んだときのスピードのノリ、加速感がレーサーらしさをアピールする。剛性感が高いといつても、平均レベルの人に踏み切れないほどではなく、パワー不足でスピードに乗らないなどのマイナス面は感じない。このあたりは想定されるユーザーのレベルを考慮しての味付けだろう。走行感はソリットでシャープな乗り味といえる。ハンドリングは直進性が特別強いわけではないので軽めの傾向だが、扱いやすく、むしろシャープな感覚と相まって連続するコーナーではそう快感を増幅する。スプリントではより高級車のスパッと切れ味鋭い感覚とは異なるが、反応の鈍さ、だるさはなくグングン進んでいき頭打ちが感じられない。巡航性も高くパワーがあるなら、ハイスピードに持ち込んで振り切るような走りで、よリバイクの性能を引き出せる。上りではハンドルの軽さもあり、振りやくリズムを取りやすい。フォークの横方向の剛性も十分で、もちろんブレーキングでも不安感はまったくない。オリオンはロードバイクとして非常にバランスよく、欠点が見当たらない。ただし、どんな場面でも無難にこなし、不満を感じさせないのは見方によっては個性不足と映るかもしれない。ヒルクライムやクリテリウムがロードレースとはいわれないように、これらのレースに特化したモデルは、本場ベルギーでは純粋なロードモデルとは認められないかもしれない。その点オリオンは、間違いなくハイレベルな「ロードレーサー」として評価されるだろう。
ダモクレスISP(DAMOCLES ISP)は、大口径のダウンチューブはヘッドチューブ側をタテに変形させて結合部分を増して剛性をアップしています。BB側は横に変形させることで踏力を推進力に変える設計となっています。カーボンフレームならではの自由度を生かした高性能フレームです。
エクスカリバー(EXCALIBUR)は、剛性確保のために大口径化されたダウンチューブ、衝撃吸収性に貢献する横方向に扁平加工されたシートステーなど、上位モデルと同様の設計を採用したカーボンモデルです。ハイモジュラスカーボンを用い、フレーム重量が1kgを切る軽量を実現しています。
エックス・ファイヤー(X-FIRE)は、ハイモジュラスカーボンを使用したシクロクロスフレームです。泥詰まりを防止するため、タイヤとのクリアランスが確保され、悪路での直進安定性にも優れるで、実際のレースでも勝利を挙けている実戦性能の高さを誇っています。
ディーンRS(DEAN RS)は、流体力学に焦点をあて、トップレベルの空気抵抗低減を実現したTTモデルです。フロントフォークに設けられたスリットはスポーク間の乱流を抑えるために採用されたものです。エアロシートポストも専用設計です。
DAMOCLES ISP イタリアチャンピオンカラーは、2009年のイタリアチャンピオンモデルです。3色のカラーがあります。日本では30台の限定販売です。弱虫ペダルでも登場する人気・評判のモデルです。
ダモクレスは、オールラウンドに使える多目的ロードバイクです。レーシングジオメトリーのFシリーズに比べ、 トップチューブを短く、ヘッドチュープを長くしてリラックスしたポジションを実現しています。フルカーボンフレームの快適性により疲労を最低限に抑え、どこまでも快適な走行が楽しめます。
ディーンは、同社ロードのトップモデル"ノア"にも使われている"アールフロー"をフォーク・シートステーに採用したモデルです。さらにリヤタイヤに迫るように伸びるシートポストや、ヘッドと一体化したような形状のフォークなど、極限まで空気抵抗軽減効果を追求した作りとなっています。
コンパクトは、"ダモクレス"などリドレーの上位カーボンモデルにも採用されているエッジチュービング(扁平形状)技術が投入されたアルミフレームモデルです。ダウンチューブのヘッド側は縦、BB側は横に変形させることにより、高い操作性とパワー伝達性を実現しています。
このブランドは、上記以外も魅力的なモデルを沢山製造しています。カタログでは分からない実際に購入したユーザのクチコミ評判やインプレ、生の声は以下をご覧ください。
⇒【リドレー】 傑作モデル乗車レポート! 【レビュー10件】
⇒【リドレー】 現役レーサーによるインプレ! 【レビュー120件】
⇒【リドレー】 女子ライダーの体験レポ! 【レビュー193件】
⇒【リドレー】 ロードバイクとスマホ! 【レビュー729件】