モールトンバイシクルズ(MOULTON BICYCLES)-詳細レビュー
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モールトンバイシクルズ(MOULTON BICYCLES)は、ミニベロを“縮小版”ではなく機能の選択として捉え、トラス構造とリンク式サスペンションで走りの質を高めてきた英国ブランドです。
小径ホイールとサスペンションを組み合わせ、荒れた路面でも速度と快適性を両立させる思想が一貫しています。単に柔らかい乗り心地ではなく、荷重が抜けにくいトラクションと高い直進安定性を狙っている点がポイントです。小径ゆえの敏捷さを“暴れ”にせず、落ち着いた走りに仕立てているのがモールトンの凄さです。乗るほどに設計の意図が見えてきます。細部の工夫が実感できます。
フレームは三角形を積み上げるスペースフレーム的な発想で、軽さだけでなく“ねじれにくさ”を作ります。小径車は加速が軽く反応が良い反面、路面の段差入力が増えがちですが、モールトンはサスと骨格でその弱点を理屈で潰していきます。結果として、細かな凹凸が続く道でもペースを乱しにくい独特の走行感になります。
リンク式サスペンションは、単なる快適装置ではなく、タイヤの接地を保ちやすくする“走るための機構”として効いてきます。ブレーキング時に前輪が跳ねにくい、荒れたコーナーでラインが外れにくい、といった差は短時間では気づきにくいものの、距離が伸びるほど効いてくるはずです。小径ホイールの取り回しの良さと相まって、街中では加減速が軽く、郊外では路面の荒れで失速しにくい、という独特の万能感を生みます。
さらに、トラス構造は荷物を積んだときのヨレにも強い方向に働くため、同じ距離でも体への入力が減ったと感じやすいでしょう。ミニベロで長距離がこなせると言われる背景には、単なる快適さではなく、姿勢が崩れにくい“走行の安定”があると考えると納得がいきます。加速の軽さと巡航の伸びが両立するため、平均速度が自然に上がるという声が出やすいのも特徴です。車体が暴れにくいので、視線とライン取りに余裕が生まれます。
またモデルによっては分割構造を採り、輪行や保管まで視野に入れた“道具としての完成度”を追求しているのもモールトンらしさです。英国らしい格調高い佇まいと、理工系の発想が同居しているため、所有感と実用性が同時に満たされやすいブランドと言えます。創始者アレックス・モールトン博士の理念が語られ続けるのも、単なる製品以上の思想があるからでしょう。分割構造やホイールサイズの違いは“持ち運び”や“保管”にも直結するので、生活スタイルとセットで考えると選びやすくなります。
選び方としては、街と旅の両立ならTSR系、よりスポーツ色を強めたいならAM系、極限まで作り込みを味わうならDouble Pylon系…という棲み分けが分かりやすいでしょう。どれも共通して「疲れにくさ」と「速度の伸び」を同時に狙っているので、短距離の軽快さよりも、走行時間が伸びたときの差に注目すると比較しやすくなります。
実際のユーザーの声では、空気圧やタイヤ選び、ハンドル幅といった小さな調整で印象が変わることも語られます。自分の路面環境と走る距離を思い浮かべながら、最適な方向性を探るとモールトンの良さが見えやすくなります。
===【人気モデル 詳細インプレッション】====
TSR-30 SP(2024年モデル)は、パシレーが製造するOEMモデルとして知られつつも、トラス構造フレームが生む快適なライディングフィールは“モールトンらしさ”そのものです。TSR-30 SPは段差の多い街でも路面入力をいなして、実用域での速度を維持しやすいのが魅力になります。素直な性格で扱いやすく、まずモールトンの思想に触れたい人の入口としても向きます。通勤からツーリングまで一台で済ませたい人に似合います。荷物を背負わずに走るスタイルとも相性が良いでしょう。街の段差を気にせず走れるので、通勤のストレスを減らしたい人にも向きます。
AM エスプリ(AM ESPRIT)(2022年モデル)は、AMシリーズの中では比較的リーズナブルな位置づけながら、上位モデルを凌ぐほどの剛性を持つとされるスポーツ志向のモデルです。AM ESPRITは踏み込んだ力を逃がしにくく、速度域を上げたときに“骨格の強さ”が効いてきます。反応の良さが欲しい人は、タイヤ選びや空気圧で快適性を調整するとバランスが取りやすいでしょう。スポーツ走行の“芯”を味わいたい人向けです。見た目の上品さに反して、踏んだ分だけ応えるタイプです。
AM スピード(AM SPEED)(2023年モデル)は、前後サスペンションを備えつつ、17インチホイール採用と非分割構造によって軽量性と高い剛性を両立させたモデルです。AM SPEEDは加速と巡航の両方で反応が良く、本格的なスポーツ走行を視野に入れられます。荒れた舗装でペースを落としたくない人や、路面が荒い通勤路で“速さ”を諦めたくない人に向きます。車体の反応が良いぶん、ハンドル周りのセッティングで乗り味が変わりやすいのも特徴です。路面が荒れているほど、サスのメリットが体感しやすいでしょう。長距離ほど差が出ます。
ダブルパイロン(DOUBLE PYLON)(2026年モデル)は、フレームだけでなくピボットやステアリングにまでステンレスを採用した最高峰モデルで、緻密な作り込みが際立ちます。DOUBLE PYLONは細かな入力をシルキーにいなしつつ、芯のある剛性感で速度を維持しやすいのが魅力です。見た目の緻密さがそのまま操縦感の精密さに繋がるタイプで、走りの質にこだわる人ほど刺さるでしょう。素材の選択が“質感”として出るのも、このクラスならではです。段差の連続でも速度の落ち込みが少なく、余裕を保ったまま走れます。
New Series Double Pylon(2025年モデル)は、ステンレススチール製フレームの美しさと骨格構造、チューブ先端のロウ付けといった意匠を保ちながら、軽量・強靭・速度を狙って設計された発展型です。New Series Double Pylonは独自のスペースフレーム思想で走行抵抗を減らし、アップライト姿勢での速度記録が語られるほど“速さ”に振った側面も持ちます。創業の地ブラッド・フォード・オン・エイヴォンでハンドメイド生産される点も、完成車というより工芸品に近い満足感を与えてくれます。走りだけでなく、作り手の思想まで含めて味わえる一台です。眺めても走っても満足感が高いでしょう。
モールトンはタイヤと空気圧の合わせ方で印象が大きく変わります。購入者のインプレを見比べて、自分の路面環境に合う方向性を探すと選びやすいでしょう。
このブランドは、上記以外も魅力的なモデルを沢山製造しています。カタログでは分からない実際に購入したユーザのクチコミ評判やインプレ、生の声は以下をご覧ください。
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