ボーマ(BOMA)-詳細レビュー
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ボーマ(BOMA)は、カーボン織機の輸出商社を母体とするASKトレーディングが、そのノウハウとネットワークを活かして2006年に誕生させたブランドです。
自社工場と提携工場でのシートから製品まで一貫した生産体制をひき、性能、品質、耐久性、価格のバランスに優れる製品作りが魅力です。
近年、シクロクロスとTTバイクを加え、ついにフルラインアップを実現しました。パーツやホイールのバリエーションも増え、セットアップの自由度も広がっています。
ボーマの文脈では、カーボン素材の選定だけでなく、成形方法やチューブ形状のチューニングが性能を決めます。異形断面で空力と剛性の両立を狙う一方、過剰に尖らせず、踏み出しの軽さや扱いやすさも残すのが特徴です。
例えばD/M/T(デュアルモールディングテクノロジー)のような成形思想は、狙った箇所に剛性を置きつつ重量増を抑える方向へ働きます。「軽いのに芯が通る」感覚を作るために、工程そのものを武器にするのがボーマの面白さです。
レース用途だけでなく、登りや巡航、下りまで一台でまとめたい人にとって、極端なトレンドに寄りすぎない設計は安心材料になります。用途が広いぶん、組み方で性格が変わる余地があり、選ぶ楽しさも残っています。
カーボン織機の系譜を持つという点は、素材を単なる"部材"ではなく、織り方と樹脂の含浸で性格が変わる"構造体"として捉えることに直結します。繊維の向きや重ね方を変えることで、ねじれ剛性を上げるのか、縦方向のしなりを残すのか、といった設計判断がしやすくなるからです。
実走で効いてくるのは、踏んだ瞬間のBB周りの強さだけではありません。リア三角やシート周りが細かい振動をどう受け流すかで、長時間の疲労やコーナー中の接地感が変わります。ボーマは過度に硬さへ振り切らず、速度域が変わっても扱いやすいバランスを狙う方向が見えます。
また、シクロクロスやTTという用途の異なるカテゴリを揃えたことは、設計と成形の引き出しが増えたことを意味します。空力や泥詰まり、担ぎやすさといった条件が加わると、同じ素材でも解が変わるため、得た知見がロード側の完成度にも還元されやすいでしょう。
結果として、ボーマのフレームは"尖った一台"というより、目的に合わせて組み替えて育てる余地が残るのが魅力です。ホイールやタイヤ、ハンドル幅を変えたときの反応も素直で、レースとロングライドの間を行き来する人に向きます。
さらに、フレームセット単体の完成度を高めつつも、パーツ選びで味付けしやすい余白があるため、脚質やコースに合わせたチューニングがしやすいのもポイントです。例えばホイールの剛性やタイヤ幅で、登り寄り/巡航寄りの狙いを作れます。
===【人気モデル 詳細インプレッション】====
YC-12(2022年モデル)は、ボーマが超コンパクトな小径車に挑戦したモデルで、カーボンコンポジットフレームながら乗りやすさを追求した点が特徴です。フレームセット販売でも完成車サンプルで約6kg級の軽さが狙え、日常の移動でも“軽さの恩恵”を体感しやすい方向性です。小径ならではの加速の良さを活かしつつ、フレーム剛性を過度に上げすぎないことで、街の荒れた路面でも神経質になりにくい乗り味を意識します。
RS-I(2023年モデル)は、D/M/T(デュアルモールディングテクノロジー)と高密度・高強度の1Kカーボンを組み合わせ、軽量かつ高剛性を狙ったレーシングフレームです。踏み出しが軽く、ヒルクライムからオールラウンドまで対応できる素直さが売りになります。前後方向の反応だけでなく、コーナーでのねじれ戻りが少ないことでラインを保ちやすく、踏み直しの加速へつなげやすい設計です。
VELNO(2024年モデル)は、安定感と剛性のバランスに優れたレーサーで、踏み込んでも負けない下まわりの強さとハイスピード域での挙動の落ち着きが魅力です。フレーム全体で性能を出すフィーリングで、溜めがなく一気に加速できる“反応の良さ”が前に出ます。癖の少ないハンドリングを土台にしているため、集団走行でも下りでもラインを修正しやすく、脚力をコントロールへ使いすぎずに済みます。
SWOOP(2025年モデル)は、TTバイクでありながらロードバイク寄りの乗り味を志向し、素直なハンドリングとポジション調整幅の広さで乗りこなしやすさを狙ったモデルです。DHポジションのままでも登れる上り性能や、下りでの安定感など、エアロと実戦性を両立させる発想が読み取れます。前乗りしやすいジオメトリでも前輪が暴れにくいよう、剛性の置き方と重量配分を意識し、長い距離のTTでも集中力を切らしにくい方向へまとめます。
CT-R1アルマー(2026年モデル)は、ボーマの新フラッグシップとして東レ製ハイモジュラスカーボンを使い、モノコックの造形自由度を活かして快適性を残しながらレーシーなレスポンスを実現する狙いです。アルマー(allumer)=「点火」の名の通り、踏んだ瞬間にスイッチが入る反応を求める人に向きます。高剛性を一点集中させるのではなく、上半身を預けたときにフレーム全体が素直に支える感覚を狙い、長いレースでもリズムを崩しにくい方向に仕上げます。
同じフレームでも組み方で性格が変わるので、実走インプレを拾って用途に寄せるのが近道です。
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