キンフォーク(KINFOLK)-詳細レビュー
⇒【キンフォーク】 傑作モデル乗車レポート! 【レビュー49件】
⇒【キンフォーク】 現役レーサーによるインプレ! 【レビュー252件】
⇒【キンフォーク】 女子ライダーの体験レポ! 【レビュー96件】
キンフォーク(KINFOLK)は、古い英語スラングで「家族のような存在」を指す言葉から名付けられた、ピスト/トラック文化の空気をまとったハンドメイド系ブランドです。ニューヨークのデザインチーム「Ways & Means」と、日本のバイクビルダーが協働し、見た目の端正さと実用のジオメトリを同じレベルで詰めるという、少し珍しい成り立ちを持ちます。
オーダーの中心は“サイズだけ合わせる”ではなく、パイプ選定、角度、各部ディテール、カラーまで一緒に決めていくプロセス。フレームは道具である前に、ライダーの癖を写す「器」だという考え方が強い。細部の作り込みが多いほど、完成車では拾い切れないフィット感や、加速時の気持ちよさが出やすくなります。
打ち合わせでは、身長や股下といった数値だけでなく、普段どんな靴で乗るか、どこで信号が多いか、週末はバンクへ行くのか——といった生活情報が設計に関わります。フォークのオフセットやヘッド角、BBハイトの僅かな違いが、踏み味や曲がり方に直結する世界なので、ここを言葉にできる人ほど「既製品との違い」を体感しやすい。デザインチームの視点が入ることで、寸法の合理性と見た目の整いが同時に進むのも特徴です。
素材はクロモリを軸に、粘りと反発をバランスさせるのが王道。硬過ぎるフレームは街の荒れた路面で疲れやすい一方、しなやか過ぎると踏み込んだ力が逃げます。キンフォークはその中間を狙い、フォークと前三角で剛性を作り、後ろは踏み味を残しつつ路面を追わせる方向でまとめる、という“組み立て方”が想像しやすいブランドです。
溶接・ロウ付けのどちらにせよ、クロモリは加工痕が表情として残ります。だからこそキンフォークは、塗装色だけでなく、トップチューブの抜き方やエンド周りの処理など“目立たない部分”にも意識が向きます。夜の街灯下でフレームラインがきれいに見える、というのは走りと同じくらい価値がある、という感覚です。
評判で目立つのは、シンプルな外観なのに走らせると性格が分かりやすい点。ハンドルを切った瞬間の反応が自然で、踏んだぶんだけ前に出るのに、神経質に暴れない——そういうコメントが多いです。反面、フルオーダーは打ち合わせや納期が付き物なので、急いで一台欲しい人より、じっくり作りたい人向けでしょう。
クロモリは錆びやすいというイメージもありますが、仕上げや塗装の選び方で日常の扱いやすさは変わります。フレーム内側の処理、雨天走行後の拭き上げ、ボルト類の定期確認など、手間をかけたぶん確実に返ってくる素材です。キンフォークはその“面倒見”まで含めて、長く付き合う道具として提案している印象があります。カラーオーダーも含めて“自分の一台”を作る意識が強いほど、この素材の良さが活きます。
まとめるとキンフォークは、トラックの切れ味を残しつつ、日常でも付き合える“家族的”な距離感を目指したフレーム。目的(競技/街/ロング)を言語化できる人ほど、オーダーの満足度が伸びます。自分の走り方を言語化できない場合でも、通勤距離や路面状況を伝えるだけで“合う角度”の方向性が見えてきます。そうやって作った寸法は、乗るほど身体に馴染んでいきます。
===【人気モデル 詳細インプレッション】====
TRACK FRAME(2026年)
TRACK FRAME(2026年)は、パイプ/カラー/サイズ/各部ディテールまでフルオーダーで組み上げる、キンフォークの看板フレームです。フレーム+フォークで発注できる前提なので、手持ちのパーツ構成に合わせて“余計な妥協”を減らせるのが強み。トラックエンドの扱い、クリアランスの詰め方、ポジションの出し方など、細部の選択が走りの手応えに直結するモデルです。オーダー時に迷いがちなポイント(ペダルストラップ前提か、ブレーキ運用を残すか、タイヤ幅をどこまで許容するか)を先に決めると、フレームの性格がブレません。受注生産だからこそ、使う場面に合わせて“捨てる要素”も設計できます。
TRACK FRAME SPRINT(2024年)
TRACK FRAME SPRINT(2024年)は、同じオーダー思想をベースに、加速の立ち上がりとダンシング時の剛性感を優先したスプリント寄り仕様。リアセンターを詰め気味にし、踏み込んだ力が素直に推進へ変わるよう前三角の張りを強めます。短い周回やバンク走行でラインを守りやすく、反応の速さを求める人に向きます。踏み出しが鋭いぶん、タイヤ空気圧やバー幅で乗り味を調整しやすいのも利点。短距離の全開練習で「脚の反応を裏切らない」ことを優先したい人に刺さります。
STREET FIXED(2023年)
STREET FIXED(2023年)は、ピストの気持ちよさを街で使うための現実解モデル。固定ギアのダイレクト感は残しつつ、ブレーキ運用や段差の多い舗装を想定して余裕のあるタイヤクリアランスと扱いやすい前後バランスに寄せています。カラーオーダーの楽しさも活きるので、見た目と実用を両立したい人に合います。街中での安全運用を考えると、ブレーキ台座やクリアランスの余裕が精神的な余白になります。固定ギアでも“危なくない速さ”を作れるよう、扱いやすさに寄せた設計です。
KEIRIN ORDER(2022年)
KEIRIN ORDER(2022年)は、競輪系の寸法感と美しいラインを意識したオーダー枠。ヘッド周りの安定感、トップチューブ長の作り込み、ペダリングに対する反応など“レースの癖”を前提に詰められるのが特徴です。仕上げのディテールまで指定できるため、走りと佇まいの両方を自分仕様にしたい人に向きます。ラインを守って走る場面では、安定感がそのまま速さになります。細かな寸法指定で「踏んだときの前への出方」を合わせられるのが、オーダー枠としての価値です。
ALLDAY COMMUTER(2025年)
ALLDAY COMMUTER(2025年)は、毎日の移動で疲れを溜めにくいジオメトリを軸にした実用派モデルです。クロモリのしなやかさを活かし、長時間でも手首や腰が辛くなりにくいポジションを作りやすいのが利点。通勤・買い物・週末の流しまで一台で回したい人が、オーダーの良さを一番体感しやすいカテゴリです。荷物を背負う日や、雨上がりの荒れた路面でも、しなやかさが体の負担を吸収してくれます。競技寄りのキレ味が欲しい日は、ハンドルやギア比で遊べる余地も残ります。
フルオーダーの価値は「どこを変えると何が変わるか」を理解すると伸びるので、実際のユーザー談も参考になります。
⇒【キンフォーク】 傑作モデル乗車レポート! 【レビュー49件】
⇒【キンフォーク】 現役レーサーによるインプレ! 【レビュー252件】
⇒【キンフォーク】 女子ライダーの体験レポ! 【レビュー96件】
⇒【キンフォーク】 ロードバイクとスマホ! 【レビュー1047件】